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バルタザールどこへ行く/そしてWBSSは砂上の楼閣と化す

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WBSS関連の話題。現状では一番中身のある記事だとおもうのでご紹介。やっぱり予算オーバーしたというよりは、あてにしていたお金が入ってこなかったというのが真相なんじゃないかなぁ。今はもう、規模感の縮小は構わないから、とっとと先延ばしせず終わりにして、その後の選手のキャリアを粗末にするなと言いたい。

ワールドボクシングスーパーシリーズ(以降WBSS)のシーズン1は寄せ集めでした。シーズン2は宙ぶらりんで風前のともしびです。シーズン1はスーパーミドル級及びクルーザー級のボクサー各8人のエリミネーショントーナメントでした。キックオフイベントには16人の参加者が全員集まり、モナコで盛大なガラ(お祭り)が開催されました。

歴史を振り返っても、プロボクシングのトーナメントというのは予定通りに行われたことはない。何かがいつもうまくいかないのだ。実際、WBSSのスーパーミドル級は低調でしたが、クルーザー級は上手くいった。

ドイツのベテラン、ユルゲン・ブリーマーはアメリカのロブ・ブラントを破り、大会トップシードのカラム・スミスとの準決勝に駒を進めたが、試合直前に欠場した、重度のインフルエンザであるという。代わりに、ドイツのビンセント・フェイゲンブッツとデンマークのパトリック・ニールセンが候補であったが、どちらの都合もつかず、ニッキー・ホルツケンという無名のオランダ人に白羽の矢がたった。

ホルツケンは判定まで健闘するも、試合は低調で退屈なものだった。

もう一方の準決勝、ジョージ・グローブスVSクリス・ユーバンクJrではグローブスが勝ち上がるも肩を脱臼し、決勝戦を大幅に遅らせることになった。結局決勝は9月28日まで延びた。本来であれば5月には終わっている予定だった。

クルーザー級トーナメントは驚くほどに成功を収めた。WBSSは4人の世界王者全員参加させることに成功しトップシードのオレクサンドル・ウシクVS第2シードのムラト・ガシエフのフィナーレは、1986年のイベンダー・ホリフィールドVSドワイト・ムハマド・カウィ以来、間違いなく最も熱いクルーザー級の戦いとなった。滑らかなウシクにパンチをヒットさせるのが困難な判定決着に終わったが、世界4団体時代ではじめての統一クルーザー級王者を生み出した。

たしかに、それは芸術的な意味で成功といえたが、経済的な成功といえたのだろうか?WBSSは会場を抑えるのに苦労し(ドルティコスとクドリアシェフは会場が特に転々と変わった)遅延した。

さらにはWBSSはアメリカでのネットワークを上手く確保できなかった、ウシクVSガシエフの決勝は、バージニア州アレクサンドリアのライブストリーミング会社、KloudTVで配信されただけである。

WBSSの運営資金は、スイスに拠点を置く大手エンターテインメント会社の子会社であるコモサAGが管理している。ケイル・サウアーランドとリチャード・シェイファーが重要な役職に就任している。サウアーランドはドイツのサウアーランドイベントという会社のボクシング部門の代表で、この会社は2010年に国際ボクシング殿堂入りを果たした彼の父親、ウィルフレド・サウアーランドが設立した会社だ。

投資銀行業務の経験を持つスイス人のリチャード・シェイファーは2016年にリングスタースポーツを設立した。かつてはゴールデン・ボーイ・プロモーションの最高経営責任者も務めた。

WBSSは少なくとも3年間は運営を継続できる十分な資金調達をしたと言われていた。彼らはシーズン2を3階級でスタートさせた。特にスーパーライト級部門は苛烈で、レジス・プログレイスとジョシュ・テイラーという2大看板を中心にした若き才能に満ち溢れている。しかしWBSSの鎧に亀裂が生じ、何もかもが内側から崩壊しそうな状況だ。

スーパーライト級トーナメントでは、プログレイス、テイラー、バランチェク、レリが勝ち残った。しかしプログレイスとバランチェクはトーナメントからの撤退を示唆している。

両者ともに、トーナメントの進行が遅く、彼らのキャリアに支障が出ることを懸念しているが、もっと複雑な事情がある。元々プログレイスはWBSSに参加する直前に、アルゼンチンのファン・ホセ・ベラスコと試合をしたが、その時のプロモート会社はトップランクだった。WBSSに参加せず、そのままトップランクと契約していればプログレイスのキャリアはもっと進んだと考えている。

WBSSは5月18日にプログレイスVSレリをニューオリンズで開催すると伝えられているが、まだ3カ月も先の話だ。優勝してアリ・トロフィーを勝ち取ることはたしかに大きな栄冠となるだろうが、プログレイスがウェルター級をも視野に入れているとすれば、もっと有意義な時間、試合はたくさんある。

バランチェクのマネージャーのデビッド・マクウォーターは、WBSSの財政基盤の見直しがなければ撤退すると語る。トーナメントでは両者に同じ額のファイトマネーが支払われ、勝者にはボーナスが加算される。しかしバランチェクはボーナスを受け取るまで2カ月待たなければならなかった。それにも関わらず、WBSSはバランチェクVSテイラーを公式発表し、そこに井上尚弥VSエマニュエル・ロドリゲスの対戦まで加えた。

プログレイスとバランチェクだけがWBSSに不満を抱いているわけではない。ノニト・ドネア、ゾラニテテ、ユニオール・ドルティコス、アンドリュー・タビティも指折り開催を待ちわびているが、未だ返事をもらえていない。

ワールドボクシングスーパーシリーズシーズン2にはどのような結末が用意されているのだろうか?

あなたの推測は恐らく私のものと同じだろう。

なるほど、知らなかった事実がいくつかありました。
サウアーランドというあの宣伝部長は2代目ボンボンなんだな。ボンボンはたいていダメだ。リチャード・シェイファーというのは金融特別国、スイスのやからなんだな、ビジネスではなく金集めのプロかな。デラホーヤのようなシンボルがいないボクシングで金儲けが出来る程甘くはないぞ。

井上尚弥やジョシュ・テイラーのようなヒーローが誕生しないと投資家を満足させるにもかなり都合が悪そうだ。所詮、井上も世界ではアジアの小人級なのだ、シーズン2のドル箱は恐らくテイラーだ。だからバランチェク問題の最中であっても公式発表、スコットランドのグラスゴーにこだわるのだ。

クルーザー級で一番優勝して欲しいのはマイリス・ブリエディス。
経済効果を考えるとそうなるだろう。

しかし、そんな事よりも、プログレイスの置かれた立場が示すように、WBSSに参加していなければトップランクと契約できた。もっとキャリアが進んでいたはずというのが辛い、悲しいところだ。最後の一花を咲かそうと体重を落としてまで頑張るレジェンドのドネアにとっても、度重なる遅延と不透明さは気の毒だ。

あなたの推測は恐らく私のものと同じだろう

WBSSは瓦解する、潰れるという意味だろうか・・・

やりかけたシーズン2だけはやり遂げよう。
そして、巨大な資産をバックに持つどこか(DAZNとか)が今回の問題点を浮き彫りにし、解決し、買い取る(受け継ぐ)ことを期待している。

そこまでしたらDAZN加入しちゃうぜー。
サウジアラビアとかロシアの投資家とか・・・一体どうなっちゃたんかいな。

決勝はアリの心の故郷、遥かなるサウジアラビアはジッダの地で・・・なんてストーリーはもはや砂塵と化したのか。

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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