
まず今年一番のビッグマッチ
無敗の両者、どっちが強いのかまったく想像つかない印象だった。
ボクシングスキルで好きなのはアレクサンダー
でもたぶん勝ちそうだなとおもうのはブラッドリー
そんな前印象でした。
http://box-p4p.com/tube/devon-alexander-vs-timothy-bradley.html
試合はちょっと異様な雰囲気、両者未来のスターかもしれないが現時点での人気はいま一つなのか、意外や静かでこじんまりした会場でいつもの熱狂があまり感じられない。
初回から静かながら両者の動きはキレキレだ。スピード、フォームなどハイレベルすぎるのがよくわかる。
両者速いがブラッドリーの動きに目を奪われた。接近して連打をまとめる彼のスタイルだがわずかな動きや目のよさだけでアレクサンダーのパンチをかわしやすやすと射程距離を作りだす。すごい。でも映像でもそのすごさを確認できないほどの自然さである。
接近して派手なコンビネーションを放つブラッドリー、見栄えはいい。アレクサンダーも決してスピード負けも手数も出ているのだがわずかによけられてなかなかクリーンヒットを奪えない。そしてどちらかというと下がっている。
全部のラウンドが微妙な差で同じような展開、10-10でいいか、アグレッシブで攻勢時の見栄えがいいブラッドリーかというような展開がずっと続いた。見方によっては退屈ともいえる状況。
全く状況打開できないアレクサンダーのイライラ、倒す意思があるのかないのか迫力だけはあるが印象的な攻勢点もなく同じようなボクシングをし続けるブラッドリー、そのような展開で10R激しいバッティングで試合が中断、そのまま負傷判定となってしまった。
出血はたいしたことなかったが、目がみえなくなったとかでこれはいわばアレクサンダーの棄権だろう。
うまく戦えないイライラが積りに積もったか
そのまま試合が続いても同じような展開でブラッドリーの判定勝ちかなぁという試合でした。
山場や目立つクリーンヒットがなかったので試合は地味でカーンVSマイダナに比べ劣った試合という評価だろうが自分はそれ以上ハイレベルな両者に見えました。
少なくともマイダナでは逆転のダウン一発以外1ポイントもとれないんじゃないだろうか。
それくらいスピード、スキル、特に細かなディフェンス、破壊力はなくとも手数に驚く次元の両者でした。
たぶん相性的に実力伯仲してたんだろう。めったなことでは危ないパンチを食わない両者、試合は平坦ですが大変なものをみたという印象が残りました。
しかし両者、特にブラッドリーは打つパンチはすべて力が入っていて一発で倒すような力みが見えますがKO率低いし相手が効いた様子もない。コンビネーションに迫力もあるのに。
たぶん拳をそんなに握らないで回転力にまかせやや雑にパンチを振り回しているだけなのか
ヒットポイントとかも正確でなく当っているようで触っているだけのような打ち方なのか
ド迫力の打ち合いに見えていっこうに効いたそぶりのみえない不思議な両者でした。謎です。
頭が一番の強打か。
観客の期待してるものとは違ったかもしれませんが自分的にはSライトトップ2、パッキャオを脅かす存在であるとおもいました。特にブラッドリーは冷静で余裕ある雰囲気醸し出してましたね。