
人々は彼がどれだけ優れているか、どれだけ偉大であるかについて話しています。しかし、彼は(フロイド・メイウェザーに)負けていることを忘れてはいけないし、ゴロフキンとの初戦でも負けていることを忘れてはいけない。リングの内外で公平に戦えることを祈るだけだ。
カレブ・プラントは、史上初めてスーパーミドル級の4つのタイトルをすべて統一するファイターが出現することを保証しているが、それが、メキシコのスーパースター、サウル・"カネロ"・アルバレスではないと皆に約束している。
IBF世界タイトルを3度防衛した後、プラントは5月8日、カネロとビリー・ジョー・ソーンダースのWBO、WBA、WBC統一戦までリングに戻らないだろう。
プラント(21勝0敗、12KO)は1月にカレブ・トゥルアックスを12ラウンドで下した。今年の9月にはカネロとの対戦を希望している。
プラント
「まず(カネロは)5月にビリー・ジョー・ソーンダースを倒さなければならない。もし彼がソーンダースを倒してベルトを手に入れることができれば、9月にファンの期待に応えることができるだろう。それは歴史的な夜になるだろう。スーパーミドル級の歴史の中で最初の議論の余地のないチャンピオンとして私たちを残すだろうし、それが誰になるか知っていますか?"カレブ・プラントだ。」プラントはカネロとソーンダースの戦いを興味深く見守っている。カネロが勝利し、ベルトを統一するだろうとおもっている。
一方で、2月27日のカネロ戦では、アヴニ・ユリディムに失望した。
プラント
「カネロはリングに上がり、やるべきことをやり、最高の夜を過ごし、自分の戦略を押し付けた。ユリディムはリング上で全てを出し切ったわけではなく、カネロから何かを奪ったわけでもない...たった3ラウンドで棄権したのでは、100%の力を出し切っていない。このレベルでは、統一チャンピオンになって、歴史を作り、名を残すためには、すべてを捧げなければならない。ユリディムはカネロに敬意を払いすぎたように感じた。緊張していたのかもしれないが、いずれにしてもカネロは自分の仕事をした。」
既定路線だとカネロの2021年の3人目がプラントとなる。
プラントは、アマでは結構負けているが、かなり洗練されたテクニシャンであり、そのセンスに唸る。
相当なテクニシャンであり、個人的にはカネロに勝てるファイターだとおもっている。
しかし、決してフィジカルが強くはみえず、やや安全運転、怪我もしやすく、脆さを神経質にケアしているようだ。デビッド・ベナビデスとはタイプが正反対だ。
ビリー・ジョー・ソーンダースは、プラントをサウスポーにしたタイプともいえるので、彼の戦い方がひとつの参考になるだろう。
プラント自身が言うように、団体を統一、歴史を作り、名を残すためにはすべてを捧げなければならない。それが出来るだろうか、どこか、守備的で判定狙いのようなメンタルでファイトするとカネロやベナビデスに呑まれてしまいそうだ。
ドミトリー・ビボルを除くと、Sミドル級の私の評価は
デビッド・ベナビデス
カレブ・プラント
カネロ
ビリー・ジョー・ソーンダース
となるので、大いに期待したいが、恐らくカネロの2021年の通過点に過ぎず、脇役の一人となるだろう。
2022年に
GGG
チャーロ
アンドラーデ
全勝全KOのバーランガ
あたりをより大きなお祭りにしていくのだろう。
インテリジェンスとクールなファイトスタイルのプラントのスタイルには期待しているが、すべてを捧げることができるだろうか。
WBOスーパーミドル級王者ビリー・ジョー・ソーンダースは、5月8日にWBA、WBC王者サウル'カネロ'アルバレスと対戦する際、リング上を「走り回る」ことは予定していないという。
カネロは先週の土曜日の夜、フロリダ州マイアミのハードロックスタジアムで、強制的な挑戦者であるアヴニ・ユリディムを3ラウンドで吹っ飛ばした。ここ数年、カネロはカラム・スミス、リアム・スミス、アミール・カーン、ロッキー・フィールディングを含む多くの英国人ボクサーを圧倒してきた。
それらのいくつかの試合を参考に、人々はソーンダースがリングの周りを走り回って、避ける戦術によって勝利しようとしていると考えている。
ソーンダース
「私はカネロが直面する7人目のイギリス人だが、彼は6人のイギリス人を非常に快適に対処してきた。イギリス人はダンスをしたり、動いたりして逃げようとするが、僕は彼が打とうとすればそこにいる。カネロの範囲内にいるよ。彼がトラップを仕掛けてくるのと同じように、僕もトラップを仕掛ける。時速100万マイルで走っても、僕の有利にはならないと思うよ...彼は世界最高のエンジンを持っているわけじゃないんだ。カネロは非常に優れた選手だが欠点もある。逃げようとする者や詰め寄ろうとする者を見てきたが- 頭脳を使ったのは1人だけだ。それがフロイド・メイウェザーさ。頭脳が勝負だ。頭脳が、技術的思考が勝つ。」
カネロの唯一の敗北は 2013年にメイウェザーに 圧倒された時だ。
メイウェザーは経験の浅いカネロを 150ポンドのキャッチウェイトで 簡単に打ち負かしたソーンダースはまた、カネロは2016年のゲンナディイ・ゴロフキンとの初対決で敗北したと考えている。この試合は物議を醸した12ラウンドのスプリットドローに終わった。
ソーンダース
「これが私の見方だ。ゴングが鳴った時、リング上の一瞬一瞬を勝たなければならない。すべてを賭けてもいい。正々堂々とした判定が下される限り、決して不可能な仕事ではないと心の底から信じている。人々は彼がどれだけ優れているか、どれだけ偉大であるかについて話しています。しかし、彼は(フロイド・メイウェザーに)負けていることを忘れてはいけないし、ゴロフキンとの初戦でも負けていることを忘れてはいけない。リングの内外で公平に戦えることを祈るだけだ。」
過去のソーンダースの試合をみるにつけ、アウトボックス、逃げ回ることで判定勝利を目指すしか勝機はないようにみえる。アブニ・ユリディンが相手だったとしても、ソーンダースはユリディンのパワーとフィジカルに手を焼いただろう。
しかし、ソーンダースは皆がおもっていた以上にテクニシャンであり、ランナーの試合巧者でもあった。そこを信じて、メイウェザーの再現を期待するだけだ。、本人が言っているように、正々堂々とした判定、リングの内外で公平に戦えることを祈るだけ。しかしそれが一番の難題。
ララ戦、トラウト戦も明白な勝利ではなかった気がする。
無敗のスーパーミドル級王者デビッド・ベナビデス(24歳)は、168ポンドでWBC、WBA世界タイトルを保持するメキシコのスーパースター、サウル'カネロ'アルバレスを止めることができると自信を持っている。
ベナビデス
「カネロを倒してやる!俺が止めてやる!それを言うには度胸が必要だが、なぜそう言っているのかというと、私は本当に完全に、私がカネロを倒し、止めることができる人間だと信じているからだ。」ベナビデスは3月13日、コネチカット州のモヘガン・サンで開催されるショータイム放映のメインイベントでロナルド・エリスと対戦する。
カネロは5月8日に復帰し、WBO王者ビリー・ジョー・ソーンダースと3本のベルト統一戦で対戦する。
ベナビデス(23-0, 20 KOs)の目標は、エリスと対戦し、WBCミドル級王者のジャモール・チャーロを上位に上げ、そのコンテストからIBF王者のカレブ・プラントとの対決へとジャンプすることだ。続いてカネロとの激突もありえる。
ベナビデス
「夢のシナリオは、チャーロとの試合の直後に、カレブ・プラント、そしてカネロと戦うことだ。それが夢のシナリオだが、現実にはそれを実現するのは非常に難しい。」カネロは168を席巻している。
ベナビデスは、他のボクサーが失敗した場所でも成功できると強く感じている。ベナビデス
「カネロが戦ってきたトップボクサーたちは、彼を恐れているように見えて、彼を尊敬しているように見えるが、僕は、若くてハングリーなライオンのように感じているんだ。僕の本当の実力をファンに見せたいから、この試合が必要なんだ。できるだけ避けようとするだろうが、最後にはこの試合を要求されるような気がする。僕だけでなく、みんなが求めているんだ。ビリー・ジョー・ソーンダースと カレブ・プラントを倒した後俺以外に誰がいるというんだ?」
元々WBCの王者はデビッド・ベナビデスであり、人気も出そうなメキシコ系でもあるのだが、カネロとの知名度、ファイトマネーの差は歴然だ。コカイン接種や体重超過で、自身のベルトを何度も剥奪され、簡単に奪い返すという失態を繰り返している。何がしたいのか。
デビッド・ベナビデスのファイトに華麗な面はないが、攻撃がすべてを相殺しておつりがくるような圧倒的なパンチのボリュームとフィジカルパワー、フィジカルタフネスを誇る。現代のカルロス・モンソンのごとき、形容詞なき強さがある。
このデビッド・ベナビデスと、Sウェルター上がりのミドル級ながら、カネロよりは体格がよく、強さも巧さもリングIQもみせるジャモール・チャーロこそが、カネロの鬼門だと考えているが、対戦計画は今のところ後回し、何かのタイミング待ちだろう。
実力者なのは間違いない、しかし、経済効果も知名度も、何もかも足りないのが彼らであり、主役になれる星の下にいないと言わざるをえない。
サウスポーのビリー・ジョー・ソーンダース
右のソーンダースというべきカレブ・プラント
その次の候補者の一人
という程度だろう。
しかし、コバレフやカラム・スミスにガチで勝ったのであれば、どんなに大きなパンチャーも苦にしない、Sミドルを統一するには避けては通れない、デビッド・ベナビデスもジャモール・チャーロもドミトリー・ビボルも対戦候補なはずだ。
誰にその資格が与えられるのだろうか。