悪賢い者がずるく立ち回って得をするのに反し、正直な者はかえってひどい目にあう。世の中が乱れて、正しい事がなかなか通らないことをいう。正直者が損をする。
168ポンドのエース、デビッド・ベナビデスは、この階級の統一王者カネロ・アルバレスとの対戦を望んでおり、それは個人的なものではなく、すべてビジネスだと言う。
WBCスーパーミドル級1位のこの強打者は、アルバレスに照準を合わせていると、ここしばらく何度も言っている。フェニックス出身の25歳は、WBCのタイトルを2度体重超過等で失った後、この階級で自分のステータスを取り戻そうとしている。
しかし、アルバレスのマネジャー兼トレーナーのエディ・レイノソは最近のインタビューで、ベナビデスの誘いをはねつけ、彼の経歴が乏しいと思われること、アルバレスが彼と戦う「動機」がないことを指摘した。
レイノソ
「ベナビデスは誰にも勝っておらず、せいぜいアンソニー・ディレルに勝ったくらいだ。多くの人がベナビデスを過大評価している...彼と戦うモチベーションは何なのか?彼は実質的に何も勝っていない。彼はCクラスの相手と戦っているんだ。」ベナビデスはこのコメントに異を唱えた。
ベナビデス
「俺は誰も戦ったことがない、ペイパービューで戦ったことがない、俺は何者でもない、あれこれ言っているようで、ちょっとイライラする。そのようなことを言うのは勝手だが、俺はスーパーミドル級で実績を残している。もう無敗で何度も王者になっているんだ。俺は倒すべき相手を倒してきた...カネロが俺と戦わない理由がない。ファンにとってもボクシングにとっても素晴らしい試合になると思う。」ベナビデス(25勝22KO)の考えでは、アルバレス(57勝1敗2分、39KO)が168ポンドに留まる限り、彼と戦う以外の選択肢はない。アルバレスは次の試合でクルーザー級に転向することをほのめかしている。しかし、ベナビデスはすぐに他の階級で試合をするつもりもない。
ベナビデス
「カネロが別の階級に行くとしても、俺はスーパーミドル級でナンバーワンであり、人々は俺の試合を楽しんでくれるだろう。」
ここ数戦のカネロの圧勝っぷりをみると、もうSミドルの面々ではカネロには通用しないと諦めているが、どこか本気でカネロをぶっ倒そう、あっと言わせてやろうという気迫を試合で感じる者はいなかった。軽打をチョコチョコとは出すが、皆、小さなカネロのプレスとパワーにタジタジとなり、下がり、貝となる。
カネロが傷つくこともなく、文句ない強さを披露しつつ
強打と技巧のジャモール・チャーロ
鬼ごっこの達人、デメトリアス・アンドラーデ
俊敏で堅牢なドミトリー・ビボル
らは巧みに避けているようにみえる。
そして、デビッド・ベナビデスやアルツール・ベテルビエフ
彼らは少なくとも、スタイル的に前に出るパワー型ファイターであり、軽いパンチでバックステップするタイプではない。そういうタイプとの試合が実はファン、特にマニアには一番期待されているのではないだろうか?
しかし、実現しない、否、実現しても、いつもの彼らのようなファイトはさせてもらえないだろう。
レイノソ
「ベナビデスは誰にも勝っておらず、せいぜいアンソニー・ディレルに勝ったくらいだ。多くの人がベナビデスを過大評価している...彼と戦うモチベーションは何なのか?彼は実質的に何も勝っていない。彼はCクラスの相手と戦っているんだ。」
さすがにそれを言っちゃ、ダメじゃんか、
だったら、イルンガ・マカブが誰と戦ったというのか?
マカブにはカネロ戦の前にも防衛戦が予定されているので、その内容と結果次第だろうが・・・
ベナビデスよ、まだ25歳なのだから、焦ることなく精進せよ、カネロは試合が多く、そのうち相手がいなくなる。勝ち続けていれば無視できぬ存在になっていくさ。君がリング外でポカをやらかすから遠回りなのだ。