ラスボス感があるのはデビッド・ベナビデスですが、ムンギアもいいですね。いよいよメキシカン対決が実現します。
日本では井上VSネリin東京ドーム5月6日ですが、世界ではこっちが主流でしょう。5月4日
カネロ・アルバレス 60勝39KO2敗 33歳
現WBAスーパー・WBC・IBF・WBOスーパー世界スーパーミドル級統一王者。元WBO世界ライトヘビー級王者。元WBAスーパー・WBC・IBF世界ミドル級統一王者。元WBA・WBC・WBO世界スーパーウェルター級王者。世界4階級制覇王者。史上2人目の3階級同時王者
現代ボクシングの顔で、最も稼ぐ、ファイトマネーの高い男、しかしP4Pナンバーワンと評価されているわけではない。
スーパーウェルター級からはじまった身長173センチの小柄な選手だが(中谷とかわらん)どんどんと増量、階級アップをしても、フィジカルとパワー優位で頑丈、屈強なスタイルが特徴。メイウェザーに負けてから、メイウェザーに似た上体のスリッピングやブロッキング、パリングなどのディフェンスが上手くなり、自らは被弾せず、グイグイと相手にプレッシャーをかけて左フックを主武器とした重たいコンビネーションを打ち込んでいく。GGG1戦まではフィジカルとパワーで劣っていたが、そこも克服し益々フィジカルとパワーに特化したスタイルになっている。もうクルーザーやヘビー級への挑戦も話に出たほどで、効いたり倒されたりしたことがない。
しかしそのパワー化が疑問視され、実際に薬物が露呈したこともありアンチも多い。(私もその一人)
そのベースとなるフィジカルとパワーがどこから来たものか不明だが、試合は多く、スタイルは殴り屋で、技術は高い、そこは認めねばならぬ。
大きなドミトリー・ビボルに技術負けしたが、その後は連勝、KOパンチャーだが判定が続いている。
ハイメ・ムンギア 43勝34KO 27歳
元WBO世界スーパーウェルター級王者
まだ27歳なのだな、全盛期といえるだろう。
同じくスーパーウェルター級からはじめて複数階級の王者にはなっていないがSミドル級まで増量してきた。
カネロと違い、身長が183センチあり、自然な増量といえそうだ。
戦績は素晴らしいが、対戦者の質は劣り、いままで不利と言われるような大物とは戦ったことがない。中堅、ランカーレベルに正々堂々の真っ向勝負で打ち勝ってきた。カネロと共通の相手にデレビヤンチェンコやジョン・ライダーがいるが、苦しみつつもカネロよりいい勝ち方をしてきたといえるかもしれない。
ボクシングの政治、実績、知名度からして、カネロが貫録の勝利となるのがシナリオかとおもうが、ムンギアは若く、今がピークともいえ、ナチュラルな体格が大きく、スタイルもかみ合うので、ひょっとしたらがあるかもしれない。カネロという大先輩に萎縮せず堂々と戦えたら勝利もあるだろう。
カネロが絶対負けないわけではないというのはビボル戦で証明された。
しかしカネロが負けちゃうとボクシング界、メキシコ(WBC)にとって大きな金銭的損失となるので、ムンギアには接戦ではなく圧勝しか勝機はない。
ラスボス感があるのはデビッド・ベナビデスですが、ムンギアもいいですね。
でも個人的にはデビッド・モレルが一番です。
また、ナチュラルなフィジカルの極限は、クリスチャン・ムビリだとおもいます。
めちゃくちゃ筋トレしてパワーに特化してあれくらいなのが、ボクサーの限界だとおもっています。