常にBサイドにいたカスターニョがついに統一戦に漕ぎつけたのが感慨深いが、良コンディションであればチャーロ有利か、久しぶりにSウェルター級の4団体統一王者が誕生する。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
チャーロ | 9 | 10 | 9 | 9 | 10 | 9 | 9 | 9 | 9 | 10 | 10 | 9 | 112 |
カスターニョ | 10 | 9 | 10 | 10 | 9 | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 9 | 10 | 116 |
身長もリーチも10センチくらい差のある両者
カスターニョは2団体で王者になった本格派だが
小さいといつも感じる、アルゼンチンの砦
1R
カスターニョはアマ時代にスペンスに勝っている。
両者様子見もカスターニョが前に出る。
カスターニョがチャーロをロープ、コーナーに詰めていく。
チャーロは下がり、回り込みながら鋭いパンチを返していく。
カスターニョ10-9
2R
まだ両者のいいパンチがない中
カスターニョがチャーロをロープに下げてコンビネーションを打つと
左フックのカウンターが当たり、形成逆転。
チャーロが倍返しでコンビネーションをお返ししていく。
チャーロに分があるか。パンチのキレ、重さはチャーロだろう。
そこから、チャーロがプレッシャーをかけていく展開に。
チャーロ10-9
3R
今日のチャーロは慎重でキレもあるが、手数少なく
またしてもカスターニョが距離を詰めてコンビネーション
今度はチャーロが打たれてよろめく。
カスターニョ10-9
4R
一撃カウンターの怖さはあるが、B面王者、カスターニョが健闘している。
自分らしいファイトが出来ている。
カスターニョは元々、暴風雨のような突貫ファイターの強みがあり、
チャーロ相手にも出来ている。
チャーロはカウンターから一気に仕留める作戦だろうが、全体的には押されている。
カスターニョ10-9
5R
大きなチャーロにはまだ余裕があるが、カスターニョの前進と手数をなんとかしなければならない。
カスターニョにとっては、B面で戦ったミシェル・ソロの延長のようなものだろう。
両者に見せ場なくチャーロが手堅くジャブで距離をキープしたか
しかし後半はカスターニョがチャーロをロープに詰めて見せ場を作る。
カスターニョにとってはアウェーなので
チャーロ10-9
6R
ここまで両者に大きなダメージなくカスターニョ有利だとおもうが
アウェーなので互角か、チャーロにとってもポイント勝ちしている余裕はないだろう。
よく見れなかったが、同じ展開。チャーロは火を噴くことなく
カスターニョがロープ際で連打して攻勢をアピール。
カスターニョ10-9
7R
遠距離だとカスターニョは届かないが、チャーロもジャブくらいしか出ない。
近づくとカスターニョのコンビネーションにチャーロがカウンターを合わせたいという展開で、カスターニョが攻め、試合を作っている。チャーロは待ち、カウンターに徹しすぎ。
カスターニョはブロックしては前に出て連打。
リングジェネラルシップはずっとカスターニョだろう。
カスターニョ10-9
8R
狙っているチャーロよりもカスターニョの大きな右ストレート
接近戦でのタイミングのいいパンチがチャーロを捉える。
チャーロが自分の勝利をアピールするにはあまりにも大人しい。
カスターニョ10-9
9R
同じ展開。
チャーロは余力を残していそうだが、待ち受けファイトを変えない。
カスターニョの方が押している。
カスターニョ10-9
10R
カスターニョが攻め込んでいいパンチも当てたがチャーロのカウンターが火を噴き
カスターニョの足元が揺れる。
こうなると俄然とチャーロが攻めていく。
カスターニョは足を使って必死に守る。
攻守が完全に逆転も、チャーロには逆転KOしかないだろう。
チャーロ10-9
11R
カスターニョにとっては我慢のラウンド。
2ラウンド凌げれば、あるいはポイントをとれば公平にみて勝てる試合だが
チャーロが効かせて逆転を狙っている。
チャーロはポイントとっていると勘違いしているのか、ここでも一発狙いで下がっている。
ここを逃すと12ラウンドはカスターニョも耐えるだろう。
しかし終盤にチャーロが再度カスターニョを効かせた。
ポイントリードはカスターニョ
しかし倒れそうなのもカスターニョでラストへ。
チャーロ10-9
LAST
チャーロは公平にみて倒さないと勝てないだろう。
これで判定勝ちならブーイングだ。
KOを狙っているが、必死というほどでもない。
カスターニョは最後も接近して上下にコンビネーションを打っていく。
むしろカスターニョの攻勢が有効か。
カスターニョが攻めている中でゴング。
これはB面の男の勝利では?
114-113 カスターニョ
117-111 チャーロ
114-114
ドロー
決して大差ではなく再戦すれば危ういが
常にアウェーで不人気のB面のアルゼンチン人では
本場の王者には勝てないとおもっていただけに
カスターニョの勝ちに等しい試合だった。
ローランド・ロメロVSアンソニー・イギー
久しぶりのイギー
WBSSのバランチェク戦以外は負けなし。
結局はロメロのパワーを克服できるかだ。
ロメロはパワー全開で来るだろう。
イギーがテクニシャンらしくロメロを上手く捌くがロメロは変則で狂暴。
ロメロは少しカシメロに似ている。ギャーギャー言いながら強打を振るう。
イギーは横に動いて角度をつけてパンチを打つ。
互角だが、消耗度ではイギーが苦しいか。
5回、ロメロが荒っぽいのでなかなかかみ合わないがイギーがいいアッパーカウンターをいれた。
ロメロのラフな攻撃に反則、減点が入ると、ロメロが怒って反撃
右フックがイギーの頭をかすめるとイギーがフラフラに崩れ、ダウン。
イギー絶体絶命の中、リカバーし上手く戦っているが
両者のパワー、フィジカル差が顕著で、イギーはすごい左を直撃しないとロメロを倒せないだろう。
ロメロは何かパンチが当たれば倒せそう。
7回、必死に打ち合うイギーだが、ロメロのパワーに跳ね返されてダウン、さらにダウンを追加されレフリーストップ。
喧嘩屋に潰された印象。
ロメロはダメージなく無傷だもんな。
ロメロは華麗さは皆無だが、殴り屋、ジャイアン型の特質が際立つ。完璧なKO型でポイントアウトでいつか負けるだろう。
イマニュエル・アリームVSアミルカ・ビダル
ミドル級
アリームは、18勝2敗。キトロフに黒星つけた男だが、ビダルは12勝11KOの
さらに期待値の高いプロスペクト。
背はビダルの方が高い。
アリームが動いて攪乱するが、ジリジリプレスをかけるビダル。
誰かとおもったらビダルはウルグアイのファイターなのだ。戦績はいいが、動きはやや凡庸。
4回頭をつけた打ち合い。
両者被弾するも、アリームはビダルよりもっと強い男と戦ってきた自信がありそうだ。
8回、打ち合いでアリームの左フックが炸裂しビダルの足が揺れる。
10回、前に出て押し込むビダルだが、インから鋭いパンチを入れているのはアリーム。
ビダルは叩きつけるようなパンチで応酬。
実況はビダル有利だが果たして・・・
115-115
117-113
117-113
ビダル。