ウクライナのGGGはパーフェクトレコード/セルヒー「エルフラコ」ボハチュク

「エルフラコ」はたぶんスペイン語で「やせっぽち」という意味かな。世界ランクに入り、対戦者レベルが上がった時にどうなるかだ。

カリフォルニア州ロサンゼルスに住むウクライナの急上昇中のファイター、セルヒー「エルフラコ」ボハチュク(16勝全KO)がスーパーウェルター級の世界ランク14位に入った。

トム・ロフラーの360プロモーションによって促進される24歳のボハチュクはビッグベアの有名なアベル・サンチェスによってトレーニングされている。10月27日の最新の試合では、強打のボハチェクが、タイロン・ブランソンをノックアウトしWBCコンチネンタルスーパーウェルター級王座を獲得した。

プロで19連続初回KO記録を持つタイロン・ブランソンに現在その勢いはないが、デニス・ホーガン、カレブ・プラント、カーミット・シントロン、トニー・ハリソンらと戦ったキャリアを持つ。

トム・ロフラー
「セルヒーは2017年2月のプロデビュー以来、大きな成長をみせています。試合毎に刺激的でエキサイティングなファイターになっている。全ノックアウトはファンにとっては素晴らしいことですが、彼には優れたスキルセット、テクニックがあります。
アベル・サンチェスにはビッグネームを育ててきた長いキャリアがあります。セルヒーにはぴったりのトレーナーです。彼は若きトッププロスペクトであり、2020年は大きな飛躍の年になるでしょう。」

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キャリアだけなぞると、ゴロフキン2世のような歩みだが、アマチュアでもWSBでも突出したものは残していない。リオ銀、世界選手権金のソフィアーヌ・オーミアに負けた過去や、英国のジョシュ・ケリーに勝った過去があるようだ。フェザー~ウェルターあたりの選手だったのだろうか。

アメリカで16戦全KOは何か特別なものを持ってない限り出来ないとおもわれるが、動画を見ると平凡で、とても第二のGGGには見えない。タイロン・ブランソンという選手は試合時は34歳で、28勝25KO7敗2分というキャリアだったが、デビューから19連続初回ノックアウトを記録したほどの選手だったそうだ。ボハチュクもブランソンと同じキャリアをなぞることになりそうな気がするが、期待値の高い選手のようだから心にとめておこう。

ジャーメル・チャーロやトニー・ハリソン、ジュリアン・ウィリアムスら、米国黒人が君臨するこの階級、彼らのスピード、パワー、瞬発力に対抗できるようなら、ブレイクもあるかもしれないが、とてもそうみえないのは、見た目のせいもあるだろう。

近いうち、エリクソン・ルービンあたりはいかがでしょう?

ウェルター、Sウェルターあたりでアメリカ人以外、旧共産圏に期待しているが、今のところこのボハチュクには乗れない。見る目がないので、そういう選手が化けたりする。

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