ニュースター誕生なるか?スーパーウェルター級トリプル世界戦

PC2台を駆使しての観戦でグッタリ。試合数の割には印象的なものはなかった。肝心の亀海VSコットが一番カクカクして上手く観れませんでした。彼の闘志はすごかったけどずっと同じ展開だったのでもう少し変化をつけられたらとおもいました。
勝てない展開でしたので。でもコットがそれだけ上手かったという事でしょう。

昨晩一番いい試合をしたのはバドゥ・ジャックだとおもいます。激戦のLヘビーの王者になりましたが、驚異的なものは何もなく、日本人的な攻防分離な不器用ボクシングですが、手本になる完成度、練習の賜物だとおもいます。

そして密かにジェルボンタ・デービスの体重超過でSフェザーに空席が出来ました。
こういうのが日本人のチャンスなのだろう。
フォンセカも意外な強敵でした。

デービスは強いですが、サイズが小さいのでライト級だと魅力が半減します。
強者がひとつの階級にとどまらないのは歴史の常ですね。

クルーザーとSミドルでのWBSなど注目の試合は続きますが、個人的に最激戦区のSウェルターで興味深い動きがあります。

10月14日(日本時間15日)の米・ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センター興行
IBF WBA WBCの世界スーパーウェルター級トリプル世界戦

WBAスーパー王者エリスランディ・ララ(キューバ)vs同級8位テレル・ガウシャ(米)

https://youtu.be/XqqPWob9Gww
https://youtu.be/viFL46gxUIc

不人気安定王者のララに挑むは米国ロンドン組の無敗ガウシャ。
お互い、技巧派同士だが、よりディフェンスが上手く柔軟なララの牙城は高いとおもわれる。ララは個人的にハンサムボーイとおもっているがもう34歳なのでキャリア晩年にきており、そこだけが不安材料か。強敵ですがビッグマネーファイトではなさそうで、ララはこれで終わるのか、それとも再びのビッグマッチにたどり着けるのか?

IBF王者ジャレット・ハード(米)vs同級11位オースティン・トラウト(米)

https://youtu.be/dp5nP_UzcIY
https://youtu.be/DVeL8W_43_s

個人的なフェイバリットボクサー、ハードの初防衛戦。
トラウトはやや過去の人状態だが、負けはカネロ、ララ、チャーロ兄だけです。完敗といえるのはララだけだとおもいます。

試合時まだ32歳なのでトラウトは強さを維持しているだろう。体格、パワーで26歳ハードが新旧交代をみせるとおもうが、ハードもまたL字とボディワーク使いの達人ボクシングをします。このスキルが通用するのか、それとも馬力任せになるのか?いい組み合わせです。

WBC王者ジャーメル・チャーロ(米)vs同級1位エリクソン・ルービン(米)

https://youtu.be/4ZnIKuIYJIc
https://youtu.be/_loKV4NreBI

一番興味深い対戦がこれ。
例えていえば井上尚弥と比嘉大悟が激突するような感じですが、ネームバリューは世界規模で雲泥の差です。昨晩のメイウェザーをみるにつけ、時の流れの無常さを感じずにはいられないが、この階級で今最も輝いてみえるのが、チャーロ兄弟です。両者ともtoo sharp 過ぎます。ジャブでさえキレキレで痛そうです。お金に関係なく、上位ランカーと次々に試合していく姿勢はとても好感が持てます。

この兄弟が今最も強く危険であると感じる一方でスタイルが王道すぎて奥の深さは感じません。

そこに怪童、ルービンです。

エリクソン・ルービン
アマ143勝7敗

まだ10代の頃にアマトップのヤスニール・トレドを下し注目された米国の至宝。アマではジャーメルより格上の存在だったろう。

映像では実はそれほどのトップアマにみえないのだが、強敵相手に圧勝の全勝。ハンマーというニックネーム通り、独特のタイミングやパワー、耐久力を備えた怪物っぽさがある。相手が少々難敵でも、グイグイ詰めて必殺の左を合わせる野性味、凄みがある。

エロール・スペンスにも共通するが、高度な技術をベースに本領は打ち合い、圧力で圧倒するようなフィジカルアドバンテージを感じる。わかりやすいチャーロに比べると査定しづらい無敗ホープだがここで勝つならニュースター誕生といえるでしょう。

この不気味さに呑まれるとtoo sharpなチャーロも泥沼にハマるかもしれません。体力、耐久力はルービンにありそうです。

マニアにとってこの日は最高ですね。
デメトリアス・アンドラーデだけいつも浮いています。強いのに臆病なのか、この輪に入ってきません。

そして昨晩亀海を下したコット、12月がラストだそうですが、WBO王者です。この王座は特別枠に感じますが、上手さは健在でした。

誰と最終決戦に向かうのでしょうか?大金稼げる相手はその時期いないとおもわれますが、さて?

昨晩のメイウェザーも亀海もSウェルターでした。
マクレガーはボクシング最強に挑んだ体裁でしょうが、今は断然こっちがボクシングSウェルターの頂上レベルです。

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コメント一覧
  1. まぁあと個人的に骨太(というかキャリアアップに適した)相手とやっているボクサーは好きですけどね。実力どうこうは別としても個人的に尚弥よりは拓真のキャリアのほうが好みですね。マニアに絶賛されてる比嘉に関してはタイでユース王座取った以外の相手はちょっと酷いのであんまり査定したくないです。日本人では簡単に勝てないディアレKOしてますから弱いわけじゃないんですが、尚弥同様に「うーん?」という相手が多すぎます。そのせいで個人的には田中に比べたら期待値も格段に下がってますね。

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  2. 相手厳選してないボクサーのほうが少ないと個人的には思いますが……チャーロ兄だってトラウトやるまでは相手かなり酷かったですし、王座取ったときの相手はSウェルターの王者ではめったにいないぐらいの穴でしかも全盛期には程遠くなってたバンドレイジでしたし。まぁそういう意味ではチャーロ弟のほうが骨太ですね、チャーリー大田みたいな噛ませとやったケースもないわけじゃないですけど。

    そう意味でいったらカネロやメイウェザー、ウェルター以降のパッキャオだって同じ穴も狢なんじゃないかと思いますね。

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  3. 杉川さん

    弱いと言ってるのではなく
    指名挑戦者や強いランカーとやって欲しいだけです。
    相手を厳選する王者は好きじゃないです。

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  4. バレラの体格が一回り小さければと言う前提ですね。体格的におそらくSミドルには下げられないので。クルーザーなんかもアマで最強を誇ったウシクが殴りこんできたおかげで引っ張られて今はレベルが高い階級になってますが、Lヘビーのほうがやっぱり一段レベルが高いと思います。

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  5. チキンソン(笑)よわばりされてますが、スティーブンソンは普通に強い王者ですよw(わかっていると思いますが)

    たださすがにウォードやコバレフと比べたら落ちるだけで(ベテルビエフやビボル、グヴォジク辺りとやってもたぶん勝てないけど)

    でも先日ジョー・スミス・ジュニアを下したサリバン・バレラぐらいだと勝つのは難しい王者です。バレラなんかもSミドルでやってたら王座取れそうな実力者なんですが、Lヘビーだとウォードのかませに引っ張り出され、あやうくベテルビエフ戦という二段構えで踏まれそうになるくらい、今のLヘビーはレベルがおかしいです。

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  6. 杉川さん

    ジャックはテゲールに勝ったわけじゃないのに
    すぐ挑戦できてベルトを巻きました。

    その辺は不公平ですね。
    プロモーターの差でしょう。

    エレイダーさんは十分すぎる前哨戦をやってて気の毒です。
    コロンビアから久しく王者が出ないのも
    こういう不遇があるからでしょう。

    挑みたい人がチキン損なので損してますね。

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  7. というかずっと放置されているアルバレスはいつになったらタイトルマッチできるんでしょうかね?まぁ地味ですし、やったとしてもスティーブンソンに勝てるか確かに怪しいボクサーではあるんですが、実力的には十分です。このままだと王座に挑む前に同じくタイトルマッチから放置されているベテルビエフ辺りとサバイバルやる羽目になる気がしますが。

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  8. 一瞬のマ夏?さん

    米国のホープ潰しと化しているチャーロ。
    彼だけでなく常に相手も注目選手なので楽しいですね。

    ルービンがどこか規格外な感じがするので
    あの圧に呑み込まれなければキレキレのチャーロが圧倒するとおもいますが
    耐久力、体力などの点からみてもとても興味深い対戦です。

    ルービンも一番強い王者に挑む姿勢いいですね。

    g1j2p5i5さん

    そういえばもうひとりカスターニョもいました。
    めちゃくちゃ楽しい階級ですね。

    カスターニョ自身、カネロに負けない華があるとおもいますが
    今は完全に裏街道ですね。ソロに勝ったのはデカい。

    レオ、マレスとかは本部のアイドルなのでなんとしても泳がせておきたいのでしょうね。

    杉川さん

    チャーロ兄弟、私の見解は甲乙つけがたいです。
    今は兄>弟ですが、前戦のハトレイ戦は圧巻でした。
    兄の方が少し大きくてパワフルなのか、同じくらいなのか?

    そして実は弟の方がキャリアがあり有名どころを下しています。
    マルティロシャンとか・・・

    ハードは正念場ですが、彼が飛躍すればあのボクシングは参考にすべきものが多いとおもいます。
    ただのL字職人というよりは手が身体に密着しており、出すパンチのほとんどが手打ちというか
    スナップ効かせたコンパクトなものばかりなので、これを極めるとスゲェと関心しています。

    ジャックは日本人的なスタイルなのでどこまでやれるか興味深いものはあります。
    あの勤勉スタイルでチキンソンの左さえはずせば勝てそうですし、食いそうですし・・・

    でも、次といわれるビボルは難関ですね。

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  9. チャーロ弟とルービンは間違いなく新旧を占う一戦になりますね。ただルービンが怪物だとしたらチャーロ弟に勝ち目はないですね。兄と違って弟の方は強いことは強いですし地力も付けてますが、兄ほどのスケール感がないので。ただこの試合に勝てれば一皮むけるかもしれません。

    ハード-トラウトも新旧対決ですが、正直な話ハードではトラウトに勝つのは難しい気がします。ボクシングが面白く将来性があるのもハードですが、残念ながらやってきた相手の質は圧倒的にトラウトが上です。ハードはおそらく相当苦しい試合になるでしょう。

    ジャックはよく勝ちました。クレバリーは確かにLヘビーの他の王者とやっても100%勝てない穴王者ですが、それでも全階級で現在最もハイレベルと思われるLヘビーの王者でしかも返り咲いた不屈の精神を持つ好ボクサーです。今回しかチャンスが無かったとはいえ、それを生かし切ったジャックは称賛すべきでしょう。

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  10. 年一王者アンドラーデ・・・
    カスターニョ戦に切り替え?

    WBA内統一戦指令が出てたレオとマレスが 結局それぞれの防衛戦に・・・   こうなればWBAスーパー&WBCダイヤ王者レオは 同じへイモン傘下の年一王者ラッセルと WBC正規ダイヤ統一戦をやるべき!
    そうでないと王者が乱立するばかり
    WBACはどこまでファンを愚弄すれば気が済むのか・・・

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  11. 注目は断然、チャーロ対ルービンですね。
    チャーロはガードは固いと思いますが、貰わないわけではないので、ルービンの左のオーバーハンド、貰っちゃうような気がします。しかし、この階級、実力者が揃いながら人気とファイトマネーに反映されていないので、実力者同士がどんどんぶつかりファンとしては非常に楽しめます。ハードの成長も楽しみです。

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