ジャマル・ジェームスVSラジャブ・ブタエフ ジャロン・エニスVSトーマス・デュローメ LIVE

明日は私にとっては楽しみな週末。個人的注目選手が出ます。ベスプーチンVSブタエフはベスプーチンの薬物陽性でNCになりましたが、近年みた試合で一番ボルテージの高いものでした。ブタエフ再びのチャンスに時間はかかりましたが、あの時のホンモノの凄みは本当にホンモノか・・・

12345678R
ジェームス
10
10
10
9
9
9
9
9
75
ブタエフ
9
9
9
10
9
10
10
10
76

1R

背の高いジェームスがジャブを伸ばすがノシノシとブタエフが前に出る。
ジェームスは忙しく手を出すがパワーはあまり感じられない。

ブタエフは重厚に前に出て重そうなボディを返す

まずは手を出したジェームスか

ジェームス10-9

2R

ジェームスは下がりながらも手を出し忙しく動く
ブタエフはブロッキングしながらボディで追い込む。

捕まえるか逃げ切るかのスタイルマッチ

ジェームスの方がいいパンチを入れているが
屈強なブタエフはお構いなしという感じで前に出る。

ポイントだけならジェームスか

ジェームス10-9

3R

ジェームスがコンビネーションを打ちまくるが
ジェームスの5発よりブタエフの一発の方が重い感じ
途中でみれなくなったが、手数でジェームスか

ジェームス10-9

4R

ブタエフがサウスポーになっている。
ベスプーチン戦でもうまくいかないとサウスポーになっていた。
このあたりが、肉を切らせて骨を絶つブタエフの限界か。

しかしブタエフの重厚なボディが効いてきてジェームスは苦しそう。
これはブタエフ逆転の流れ。

長身、細身のジェームスにとり、4回でこのボディ地獄はきつい。

ブタエフ10-9

5R

潰しにかかるブタエフにジェームスがどう逃げ切るかという展開。
ジェームスもパンチを出しいい角度でアッパーなどを当てるがブタエフが下がらない。
ブタエフはベスプーチン戦と同じ過ちを犯すか、倒し切れるか。

どうやらこの試合ではサウスポーの方が機能している。
ブタエフがラフでラビッドパンチで何度も注意され、減点。

ジェームスはボディが相当きつい。

9-9

6R

ブタエフはベスプーチン戦と同じ展開になっちゃってる。
フィジカルが強く狂暴だが、打たせるので自身も消耗し
減点もありポイントで勝ちきれない。倒すしかない。

倒せそうだからいいが、判定では分が悪い。

ボディを打たせまいと足を使いながらごまかすジェームスを
ブタエフが強引に追い詰めていく。

間に合うだろうか、逃げ切るだろうか・・・

ブタエフ10-9

7R

ブタエフが倒すかジェームスが逃げ切るかの展開。
ブタエフは押し込む過程でジェームスの必死のアッパー等を食うので見栄えは悪い。

ブタエフは徹底してジェームスのボディを狙う。

ジェームスが耐えているしアメリカだからわからないが
ブタエフがいつ仕留めるか的な流れにみえる。

ブタエフ10-9

8R

右にスイッチするブタエフ
開始早々からジェームスをロープに押し込みボディで強襲。

しかしジェームスも必死に手を出し反撃する。
すぐにサウスポーになりボディ攻撃のブタエフ。

ジェームスの抵抗と手数を評価するかブタエフの重厚さを評価するかで分かれる展開。

ブタエフは倒したくて雑、荒々しい。
ジェームスはこれまでのサバイバル術で耐える。

最後までブタエフのどう猛さに耐えきれるか。

ブタエフ10-9

9R

個人的にはフィジカルで圧倒しているブタエフを推すが
ポイントはわからない。ブタエフはこんなファイトをするならノックアウトが必要だ。

ジェームスはボディ地獄に耐えながらよく動き手は出している。
ブタエフは細かい被弾は省略している。
追い込むが捉えきれない。

9回、上も下も効かされてジリ貧のジェームス
倒れることなく耐えていたが、レフリーがストップ。

やはりブタエフは怪物的フィジカルで正規王者になった。

アメリカ一色のウェルター級にロシアの王者が誕生した。

おめでとうございます。

ブタエフがブタエフらしいファイトで王座を奪取したが肉を切らせて骨を断つスタイルなので前座のジェロン・エニスと比較すると厳しいと言わざるをえない。

スーパー王者のヨルデニス・ウガスはガードに徹し、スキルでごまかすことのできるトップアマ出身だし、クロフォードもスペンスもエニスもジェームズよりパワフルで速い。

しかし、エニスに象徴されるようなスピードスターを潰す可能性を秘めているのもブタエフやバージル・オルティスのような炎のファイターなのでウェルター級の今後のストーリーを楽しみたい。王者である以上、ロシアを無視できなくなった。

本当に、長く続く、ウェルター級のアメリカ独占の歴史を切り開いたブタエフの野暮ったいファイトを祝福し、応援していきたい。

前座も注目です。

ジャロン・エニス(27-0 25KO)VSトーマス・デュローメ(25-5-1 16KO)

共に非常に動きがいいが
初回いきなりエニスの右打ち下ろしでデュローメダウン。
仕留めに行くエニスにデュローメがいい右フックを当てるも
直後にエニスが左で再びデュローメをなぎ倒しレフリーストップ。

初回1分かかってないだろうか。

クロフォードよりインパクト大。

自然にスイッチしており、左右で倒した。

井上尚弥並みのインパクトでエニスの快勝。

実際は1分49秒だとか。もっと短く感じた。
もう世界挑戦してくれ。

スルタンがカルロス・カラバリョ14勝14KO に勝ったようだ。
フィリピンは強いな。

ミシェル・リベラ(21-0 14KO)VSホセ・マティアス・ロメロ(24-1 8KO)

ライト級
モハメド・アリを意識するドミニカンのリベラと、プロスペクトのイサック・クルスに勝ちかけたアルゼンチンのロメロ。リベラの方がパワーがあり前に出て攻めるが
ロメロは引いてリベラの打ち終わりにカウンターを合わせていく。いいスタイルマッチだが、ロメロはこの戦術しかなくパワーレスな気が。ロメロはディフェンスがよく、相打ちか打ち終わりにまとめうちに徹しているのでリベラは詰め切れない。王道でクラシカルで美しいリベラに対し、ロメロはポイントメイクできないので6回あたりから少し打ち合いに。益々リベラのパワーパンチが目立つ。ロメロはディフェンスはいいが、勝つには勝負に出なければならない。

ロメロは自分の特徴を生かして頑張っているが、全局面で才能の塊、リベラに負けている。1ポイントもとれていないだろう。どこか東洋のファイターのようだ。リベラは素晴らしい才能だが、いつか勝手にコンディション不良や効いてしまって自滅しそうなムードがある。

ファン・カルロス・トーレス(19-0 15KO)VSダーウィン・プライス(17-1 10KO)

みれなかったので後で確認するが、全勝でKO率も高く、メイウェザープロモーション入りしたトーレスが6回終了棄権で負けたよう。

おまけ

ホセ・セペダVSジョシュエ・バルガス

かなり罵り合っていた両者でしたが、試合はあっさり。

非力なアウトボクサー風情でいて高いKO率とカウンターセンスを持つセペダ。KOが多いんです。

そういえば、ホセ・ラミレスVSホセ・ペドラサが決まったようです。ホセだらけ。

総括すると、今夜(アメリカ時間)もまた、プエルトリカンにとって悪夢であり、プエルトリカンは凄みのあるやつが出てくるが、ディフェンスが甘く、サバイバルを勝ちきれない。勝っても負けてもKOという文化があるようです。

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対する、暫定だか正規王者のジャマル・ジェームスも幾多のサバイバルを経て立派な戦績を築いています。なんといっても背が高い。この男も簡単な相手ではない。

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アメリカ最大のホープがメキシコ系のバージル・オルティスJrか、黒人のジャロン・エニスといえる。現P4Pトップのテレンス・クロフォードやエロール・スペンスすら突き抜けそうなセンス、強さを発揮している。デュローメはプエルトリコのウェルター級最大のホープといえたが、クロフォードに敗れてからは手ごわい門番の地位を抜け出せていない。センスはいいが、いまいち決め手がない。

とにもかくにも、不遇のロシア人、ブタエフがウェルター級を席巻するかもしれない可能性を観たい。

おまけ

カルロス・カラバリョ
バンタム級 プエルトリコ 25歳

14勝14KO無敗

今度、ジョナス・スルタンと戦うプエルトリカン、まさにプエルトリカンらしい戦績だ。
アマでは森岡嵐に負けたりしている。
スルタン牙をむくことができるか。

まだ無名だが、こういう勢いのある戦績の男と戦って欲しかったな。
井上尚弥にとっては、日本でのお披露目のチューンナップだから、色々な面を見せたいだろうけど、無駄な怪我とかいらんし、器が違うことを見せつけて瞬殺すべきだ。1ラウンドでいい、VSタイ人・・・

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