王者だけでなく、無視できぬ試合を含めると海外は特に3月も濃密なスケジュールです。3月3日(日本時間4日)の試合を展望してみよう。
米国、ニューヨーク州ニューヨーク
WBOライトヘビー級タイトルマッチ
セルゲイ・コバレフVSイゴール・ミカルキン
コバレフのウォード戦での敗北をどう捉えるか?記録は消せないが、初戦は勝ちで再戦は反則ではないかというのがファンの本音だろう。スリバン・バレラに接戦を演じたシャブランスキーも初回で脳を揺らして圧勝してしまった。えげつないパンチ力。
対するミカルキンは同じロシアでもドイツを主戦場にしているIBO王者。キャリアからコバレフが圧倒的に有利と言われている。一発食ったら終わる。しかしコバレフも打たれ強くはないはず。
同日に出るビボルの発言
「確かにコバレフが圧倒的に有利だろうけどミカルキンは過小評価されています。彼は簡単な相手ではないです。」
練習パートナーか、アマで交流があったのか、誰よりもミカルキンを知っているそうです。ミカルキンはコバレフとも交流があったような記事を見かけた気がします。あの豪打をわかっていて挑戦するミカルキンの決意と戦術に注目です。
WBAライトヘビー級タイトルマッチ
ドミトリー・ビボルVSスリバン・バレラ
ビボルにとり、過去最強の相手。
バレラに圧勝するようだと、若さ、速さ、含め、ロシア3強で一番評価になるかもしれない。顔もボクシングもコメントもとにかく優等生なビボルは圧倒的に勝ち抜けるだろうか?
この興行はアンダーカードも豪華です。
Bakhram Murtazaliev
Vaughn Alexander
Meiirim Nursultanov
LeShawn Rodriquez
Madiyar Ashkeyev
Cassius Chaney
などの無敗選手も要チェックです。
米国でロシアVSロシア、ロシアVSキューバだもんな。
強くて面白ければ関係ないのでしょう。
米国、ニューヨーク州ブルックリン
WBCヘビー級タイトルマッチ
ディオンテイ・ワイルダーVSルイス・オルティス
ワイルダーが勝った方が今後の展開が面白そうですが、オルティスおじさんを応援します。ボクシングがキレイだからです。
アンドレ・ディレルVSホセ・ウズカテギ
反則試合からの因縁の再戦です。ディレルはアテネ組なので息が長いがパッとしない。初戦はウズカテギの反則よりも、ディレルのセコンドのパンチの方が犯罪的だとおもいました。
セルゲイ・デレビヤンチェンコVSダション・ジョンソン
誰からも相手にされないデレビヤンチェンコが調整試合です。どうして彼じゃなくブランダムラなのだろう?
ケル・ブルックVSセルゲイ・ラブチェンコ
ブルックの再起戦、もうカーンなど次を見据えているので、パワフルなラブチェンコを応援します。場所は英国シェフィールドでラブチェンコにとっては強烈なアウェーです。
ジョシュ・テイラーVSウィンストン・カンポス
当初はウンベルト・ソトだったが、調整できないんじゃないかとおもっていました。ミゲル・バスケスとウンベルト・ソト、対戦者選びが絶妙です。テイラー自身は白いウェルター級ホープとして極上の選手です。しかし英国を出ないっぽい。
やはり、相手も強いという意味で
ドミトリー・ビボルVSスリバン・バレラ
が一番の見どころか。