
マニアしか関心のないであろうロシアボクサーの話題です。といってもとびっきりのボクサーですが。
カナダ、ケベックに拠点を構えるプロモーター、イボン・ミッシェルはライトヘビー級ボクシングの活性化をさせると言いました。ミッシェルは、(カナダ拠点の)アドニス・スティーブンソンがバドゥ・ジャックを倒し(カナダ拠点の)エレイダー・アルバレスが、セルゲイ・コバレフを番狂わせで破ると期待している。
しかしその前に、彼はIBF王者のアーサー・ベテルビエフとの契約問題を片付けねばならない。
12勝12KO、パーフェクトレコードのベテルビエフは、ミッシェルとの契約は終了したと発表した。期待された報酬が支払われないためだ。しかしミッシェルは反論する。
ミッシェル
「裁判では我々の正当性が支持されています。我々は4人の王者のうち3人と契約しています。」この裁判の判決が鍵を握ります。ベテルビエフの主張が通った時、全階級でも屈指のパンチャーである彼には、もっと好待遇で、統一戦等、ハイレベルな舞台での試合をする権利があります。
昨年9月の王座決定戦で、エンリコ・コーリンを下してベテルビエフが王者になった試合は、入札だったため、ボブ・アラムのトップランクが落札した。ミッシェルは自分の会社こそが、ベテルビエフのキャリアを促進すると確信しています。
ミッシェル
「契約終了と言われる筋合いはありません。ベテルビエフには大金を支払ってきました。彼に多くのチャンスも与えました。もしベテルビエフが怪我をしていなければ、プロ3年のキャリアでセルゲイ・コバレフと戦うことも出来ました。12戦目で世界王者にもなりました。私たちとともに偉大な仕事を成し遂げてきたのに、それを理解していないならベテルビエフは哀れです。」怪我というのは2015年6月12日から2016年6月4日までの約一年、肩の怪我のためにベテルビエフが試合ができなかった事を示します。
試合数は多くないけれど、ベテルビエフは個人的には長く無冠の帝王でした。アンドレ・ウォードに勝てたんじゃないだろうか?
そして、王者になった今も、無試合の帝王になってしまいました。強すぎるが故、大金がかかるファイトじゃないと誰もベテルビエフと戦いたがりません。しかし、大金が用意できるほどの人気も、マネージメント力もなさそうです。
時間が解決しそうですが、破竹の勢いのボブ・アラムやエディ・ハーンが手を差し伸べるのか、カナダのプロモーターの手にゆだねられるのか、そういえばアル・ヘイモンって最近聞かないな・・・
33歳の彼には時間がなく、今大暴れして欲しいのです。
https://www.youtube.com/watch?v=_3f8KcqBDjI
もうひとつ
ロシアの元、トップアマのアレクサンダー・ベスプーチン(9勝7KO)は5月26日に試合を予定しています。ジェルウィン・アンカハスやカリ・ヤファイの出場するカードのアンダーでボブ・アラムとエディ・ハーンの共同プロモートでESPNで放映されます。
相手はメキシカンのソール・コラル(28勝19KO11敗)です。
ベスプーチン(27歳)は2012年ロシア王者、2013年のヨーロッパウェルター級王者です。2015年のプロ入り以来全勝です。
この日はその他に、同じウェルター級のホセ・ベナビデスも出場予定です。
日の出の勢いのボブ・アラムとエディ・ハーンの共同開催。ベスプーチンが出てくる日も近いだろう。
個人的には、エロール・スペンスを頂点にまわるウェルター級は、やれ、キース・サーマンやダニー・ガルシアやショーン・ポーターではなく、ベスプーチンを筆頭に、カザフやウズベキスタンに強いのがおり、重量級同様に、彼ら旧共産圏が支配していく時が来るとおもっています。爆弾のようなベスプーチンのファイト、きっと今でもスペンスといい勝負をするはずです。ダニー・ガルシアなど既に凌駕してる気もします。