
週末色々な試合がありましたが気になったのはこの試合。
ロバート・ゲレロ、予想に反し、やってくれます。
フェザーからはじまり4階級?5階級目でしょうか?しかも実力者アンドレ・ベルトに明白に勝ってしまうとは予想以上です。
地味な存在だったのであまり取り上げてきませんでしたが、ロバート・ゲレロ、もう無視できない存在です。
ステップアップといえる試合をことごとくものにしています。
かつて唯一負けたことのあるガマリエル・ディアスにも再戦で勝ってますし実質無敗でここまできています。
そのスタイルはオースドックスなサウスポーのボクサー型ですごいスピードもパワーも感じません。
しかし相手に合わせた適応能力が高いのか、パンチが以外なほどによく当たり、テクニックも互角以上、自分のペースで試合ができちゃってます。
左ストレートは踏み込みも伸びもあり深くつきささります。
ダウン経験もあるので打たれ強くはないでしょうが、階級上げても一定以上にタフだしパワー負けはしていません。
評価せずにはいられません。
一見、ホルヘ・リナレスの方が速いしほれぼれするものを持ってますが、経験値や老獪さなどもう完全に格上、トップレベルのボクサーになってしまったようです。
アンドレ・ベルトはズングリ型ですが、メイウェザーやエイドリアン・ブローナーに似た、肩を使ったブロックで上体をせり出しつつも顔は引けた独特のディフェンスで被弾さけつつ、パンチは強振で強いとやりづらくもありかなり強いウェルター級でしたがこういう内容で敗れるとはおもいませんでした。
メイウェザー、ブローナーのディフェンスを破る参考にさせていただきます。
今、現代ボクシングを席巻しつつある、メイ、ブローナー型ディフェンス(勝手にそう名付ける)は1発、2発じゃ当たんないので3発目、4発目、それ以降を辛抱強く、踏み込んで打ち込んでいけば当たるんだなぁ。
奥さんの病気看病などでブランクを作ったゲレロですが、パッキャオを中心とした中量級で今最も充実し結果を残しているダークホース的な存在です。
もしかしたら今のタイミングであればパッキャオやマルケスより強い、打倒メイウェザーの裏候補かもしれません。
対戦する資格はあるといえそうです。
それでもメイウェザーに勝つイメージだけは湧きませんが、ベルトにパワー負けせず押し込んでいける独特のスキルは大いなる可能性を感じさせてくれます。
あんま熱心に試合みてない選手でしたがファンになっちまいそうです。
今後大注目のボクサーですね。