アマ贔屓、本場贔屓かもしれない自分ですが今日はアジアの要注目選手について書いておこう。
テーラチャイ・クラティンデーンジム、(Tewa Kiram)
WBA2位まで来てますが、王者はキース・サーマン。このタイ人にチャンスはやってくるのか?
テーラチャイ・クラティンデーンジム
36勝27KO
こんな戦績でまだ世界挑戦もできないなんて日本では考えられませんが、タイを出ず対戦者の質も高いといえないのはつっこみどころ。
それでも自国周辺のウェルターに強いのは少ないからそこそこな相手とはやってますが。
なにより、試合内容からして作られた戦績だけの選手とはとてもいえない強さを感じます。
ウェルターの世界トップクラスでは速い方ではないが決して遅くはなく、タイ特有のムエタイスタイルでもなく、ボディワークも柔軟でとにかくジャブがいい。
体幹もしっかりして安定感があり、ジャブを筆頭に全てのパンチが重そうである。
オーソドックスすぎて意外性には欠けるが、人間としての作りが強そうである。
これはいい選手だなぁ。
どんな出自の選手でこれからどこを目指すんだろう?
別府優樹という選手が今度チャールズ・ベラミーとやるそうだが、勝った方はテーラチャイとやってみたらどうか?
世界2位を奪えるチャンスだぞ。しかし正直に強いその映像をみると日本人との対戦はないだろうな。
Sウェルターで本場で通用している亀海と比較しても、戦術の多彩さは亀海でも強さ、怖さはテーラチャイにおもえてしまう。
タイは豊かなのか貧しいのか、自国を出ない王者が多く出るのは出稼ぎかませが多い。
日本のTVがつくような試合だと出てくる王者もいるが、かませに高級がつく程度だ。
謎の選手でもその実績を評価され、ミニマムのワンヘンなんかは本場で表彰もされたそうだが、本人は欠席、名前はワンヒンでも別の選手の写真が使われていたりとみじめな扱いである。
テーラチャイ陣営は何を目指しているのかな。
いくら彼でも超速のサーマンやスペンスには敵わないからPABA王者でいいやという諦めムードなのか、タイを出て積極的に上を目指す気概があるのか、金にならないので2位でも黙っていたらチャンスはとても少ないだろう。
本人の表情もリコンドーのように感情を読み取りにくくて難解です。
誰か、この人を詳しく知ってませんか?
久々の中量級アジアの怪物ですよねぇ。
やっぱりオーソドックスすぎて通用しないかな。