ボクシングに祝福された次世代のエリート

ここで紹介された者こそ、ボクシングに祝福されたエリート候補といえるかもしれない。

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プロスペクトの紹介としては、こちらの方が優れているとおもうが、アメリカを中心に次世代を作っていきそうな面々を特集。

バージル・オルティスJr アメリカ 15勝全KO 22歳 ウェルター級

https://www.youtube.com/watch?v=4-3M0sLyBFk

対戦相手の質も高い、GBPの世界王者候補、アマのライバル、ライアン・ガルシアもGBPだから対戦計画はないだろう。アフリカ系アメリカの黒人が席巻しているウェルター級でメキシコ系アメリカ人、チャベスやカネロらのレジェンドを引き継ぐ存在になるかもしれない。
ファイトスタイルはオーソドックスの倒し屋、例えていうなら、ラファエル・マルケスを大きくしたような感じだ。正直なスタイルなので、スリックな黒人にスピードで翻弄される可能性はあるが、必倒のパワー漲るプロらしいアタックを敢行する。今までの相手はその勢いにみな飲み込まれた。

シャブカト・ラキモフ タジキスタン 15勝12KO 25歳 スーパーフェザー級

https://www.youtube.com/watch?v=_EaVyb_w_xs

フェザー級王者たちの避難先となっている現在のスーパーフェザー級戦線に最初からいたコンテンダー。南アフリカのメイウェザーライクなアジンカ・フジレを下して次は世界挑戦にふさわしい。際立ったものはないが、試合毎に試行錯誤し、身体を左右に入れ替えて横から攻撃するのが上手くなった。パワー、体格的にもスーパーフェザー級にふさわしい無名の強豪。

ジャロン・エニス アメリカ 25勝23KO 22歳 ウェルター級

ウェルター級の無冠の帝王かもしれない。パッキャオ、スペンス、クロフォード、誰も口にしない。ランキングも一向に上がらない。バージル・オルティスをラファエル・マルケスと称したのは、エニスが、マーク・ジョンソンやティム・オースティンのような存在だから。強すぎるが故、試合に恵まれず不遇に終わるかもしれないが、まだ22歳、時間はある。歴史を振り返ると、エニスのような天才が、オルティスのようなメキシカンに逆転KO負けで屈する。

エドガー・バーランガ プエルトリコ 13勝全初回KO 23歳 ミドル級

全KOだけでなく全初回KO。しかし初回からエンジン全開というわけでもない。ジワジワやっても破壊力の違いでぶっ倒す。アマよりもプロ向きな本格ミドル級。エリートといわれるミドル級のトップに絡めるだろうか、絡んで欲しい。しかし防御などザルなところは多そうだ。

シャクール・スティーブンソン アメリカ 13勝7KO 22歳 フェザー級

https://www.youtube.com/watch?v=e81bup2ffJc

リオ銀メダリストから、プロで早くも世界王者になった。コロナ後は2階級目のスーパーフェザー級に進出予定。この男の持ち味はパワーやノックアウトよりもディフェンス勘で、来る前に避ける、距離、空間把握、安全圏でのファイトに長けている。メイウェザーやウォードの系譜。そういう能力の持ち主の方が負けない。

クリス・コルバート アメリカ 14勝5KO 23歳 スーパーフェザー級

シャクール・スティーブンソンをオーソドックスにしたような、スリックでアジリティの高いボクサー。元王者、ジェスリル・コラレスとの試合は反射神経勝負、接戦だったが、より隙がなく集中力の高さで確実に上回った。派手なKOもあるが、このクラスではパンチャーではなく判定型だろう。ポイントで負ける確率は低そうだが、スティーブンソンに比べると墓穴を掘りそうな危うさがある。

ダニエル・デュボア イギリス 14勝13KO 22歳 ヘビー級

ヘビー級はパワー自慢のプロスペクトがたくさんいるが、その中ではタイソンのようにスピード溢れるコンビネーションが打てる次期王者候補。ヘビー級の中では一番攻撃持続性、運動量がある。ジョシュアやワイルダーに勝てるとおもうが、一発で終わる階級だけにわからない。

テオフィモ・ロペス アメリカ 15勝12KO 22歳 ライト級

https://www.youtube.com/watch?v=pV3q9du9bgo

ロマチェンコが独占するライト級で唯一持っていないIBFのベルトを獲得した若きスター候補。井上尚弥と同じで極めてシンプルでオーソドックスなスタイルだが、反射神経とパワーが抜き出ており、大柄な中谷戦以外は死角が見当たらない。筋肉質で若く減量が厳しそうだが、このスタイルで4次元なロマチェンコを捕まえることは出来るだろうか、パワーは明らかに凌駕している。

デビン・ヘイニー アメリカ 24勝15KO 21歳 ライト級

ライト級のアメリカプロスペクトでは一番地味で人気がないかもしれないが、WBCレギュラー王者に君臨している。シャクール・スティーブンソンと同じく、この男が厄介なのはディフェンス意識が高く、守りが堅いこと。ジャブとスピードだけである程度試合を作れてしまう。しかし怖さや圧倒感はない。

ライアン・ガルシア アメリカ 20勝17KO 21歳 ライト級

ボクシング界ナンバーワンアイドル。王者を嘱望されている。SNSでは一番フォロワーが多い。彼が活躍すれば、カネロを超えるスターになると言われている、スマートでイケメンなメキシコ系アメリカ人がこのスポーツの主役だからだ。

よくみると、彼の主武器は左フックであり、どこからでも柔軟でムチのような左フックを突きさすことが出来る。ディフェンスがどれだけ優れているかなど、まだ未知数な面がある。

こういう紹介でした。
ライアン・ガルシアが一番お金を生み出すスーパースター候補だとおもいます。
だからこそ最後の最後に紹介されていたのだろう。

しかし、オスカー・デラホーヤがパーネル・ウィテカーやフロイド・メイウェザーを超えられなかったように、ガルシアにもヘイニーやスティーブンソンなど、ディフェンスで上をいくライバルがいる。彼らが次世代の主役であり生涯のライバルになっていくのだろう。

ロマチェンコはチャベスの立ち位置か。

さらには、モズリーやフェルナンド・バルガスのような、ジャーボンティ・デービスやテオフィモ・ロペスも同じ時代を生きている。

誰がスーパースターになるのか、
ガチンコで全部やって欲しい。

まだまだプロスペクトはたくさんいるし、私は日の当たらない者を発掘し応援していきたいが、ここで紹介された者こそ、ボクシングに祝福されたエリート候補といえるかもしれない。ラキモフは意外な選出だが。

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