密かに注目していた試合は今日でなく昨日だったのか、スコアは中~大差でナバレッテですが、内容は拮抗していたようです。
しかしナバレッテが苦戦するのも想定内、ゴンザレスはアマでジャーボンティー・デービスに勝ったこともある本物であり、シャクール・スティーブンソンに負けたとはいえ、スピードとスキルにやられただけで酷く傷ついたわけでもない。
相手とタイミング次第で王者になれそうなレベルといえる。
そして、井上尚弥の相手候補から、フェザー級に転向したナバレッテにとり、自身最大の強みである、体格、フィジカルがこの階級では突出したものではなくなってきている。必然的に相手は粘り、判定の接戦も増えてきた。
とはいえ、ハイライトをみるかぎり、ナバレッテは王者のファイトをしており、ゴンザレスとはかみ合ったナイスファイトをしている。素晴らしい激戦をつかみ取ったのはナバレッテの方だろう。
118-110
116-112
116-112
こんなに大差の内容ではなく、ゴンザレスには再戦の機会を与えると言っていたナバレッテだが、ゴンザレスだからかみ合ったのであり、もっと速くて打たせないゲイリー・ラッセルや一階級上のシャクール・スティーブンソンが相手だと普通に判定負けしてしまいそうだ。
フェザー級は試合枯れ王者のラッセルが長く君臨しており、その他はあまり目立たない。今はやや停滞した階級といえるが、アクティブな王者、ナバレッテはやはり少しだけ突出した安定王者といえ、アクティブな試合スケジュールでこの階級を盛り上げて欲しい。
まだレジェンドクラスとは言えないが、やっぱり難攻不落なナバレッテ、本格派なのは間違いない。どこまで勝ち続けていくのだろう。35勝29KO1敗は素晴らしいし、フェザー級でも頑丈さは健在だ。