凸凹/ラファエル・エスピノサVSニック・ボール

フェザー級の本命だったのかわかりませんが、一番話題を集め、井上尚弥との試合を口にしていたルイス・アルベルト・ロペスの衝撃的な敗北を受けて、残りはこの2人に絞られました。

新王者、アンジェロ・レオやレイ・バルガスやブランドン・フィゲロアも対象者ですが、もうかなり知っている選手といえるので置いときます。

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ラファエル・エスピノサVSニック・ボール

ラファエル・エスピノサ

現WBO世界フェザー級王者 25勝21KO 身長 185cm リーチ 188cm 30歳

どこから出てきてどんな奴なのかほとんど情報がない。あったら追記します。
ただし帝拳ジムの田中繊大トレーナーとのつながりがあるらしく、情報や日本とのパイプもある。

こちらで書いたように身長185センチはフェザー級では過去最長身か、試合時は何キロあるのかしらないが、その体格アドバンテージで体力があり、手数が止まらず、打ちおろしはもちろん、下からのアッパー、ボディが執拗で硬い。初防衛戦は勢いに乗って圧勝だったが、戴冠したロベイシ・ラミレス戦ではダウンして立ち上がりまた倒れるほど効いており、私がレフリーだったらストップしていただろう。

まだよくわからないが誰にとってもやりにくい王者だ。

ニック・ボール

現WBA世界フェザー級王者 20勝11KO1分 身長 157cm リーチ 165cm 27歳

こちらも詳細はわからないが10戦目あたりから、プロスペクトとして台頭しタイトルマッチが欲しいと言い続けてきた記事をみかけると有望なのだろう。このあたりからフランク・ウォーレンと契約し地域タイトルなどに絡んでいく。

アマチュア25戦23勝だったそうでキャリアは少ないが有望な選手だったのだろう。
一部ではフェザー級のロッキー・マルシアノと呼ばれており、小さく太い身体から分厚いフィジカルファイトが出来るタフな選手だ。地元リヴァプールで、以前紹介したプロスペクトのアンドリュー・ケインら、トップ選手が集まるジムに所属している。

王者相手にはどっちの勝ちでもいいレベルで、特にレイモンド・フォードは精度と才能という点でニック・ボールより格上にみえますが、結果は結果、フォード自身も敗北に言い訳をしていません。

典型的なスラッガーで頑丈さを武器にプレスをかけ左フック、右オーバーハンドなどを武器にするタイソンタイプのパワーファイター。フィジカルと引かない打ち合いが強いので格下はビビッて諦めてしまう。そのスタイルの割にKO率が高くないのは武器が少ない。左フックと右オーバーハンド頼りだからだろうか。いずれにせよ、タフで狂暴さが売り。

この2人に絞ったのは身長差が極端だから。

エスピノサが185センチ
ボールが157センチ

およそ30センチもの身長差がある。20センチなら既視感もあるが30センチとなるとちょっといびつな差といえる。しかしスタイルはどちらも接近戦が好物で手数勝負型、根性比べ型だ。

井上尚弥が参戦するにはあと2年と本人が言っている。
中谷潤人の方が体格適正があるが、フェザー級までいくと中谷の身長もパワーも驚異的な数値ではないだろう。

その間に、フェザー級で動きがあるとしたら、こういう凸凹対決でもやって、誰が最強か、誰がフェザー級の真の王者なのか、はっきりさせておいて欲しい。

フェザー級には個性豊かな選手はいるが、評価の高い王者や人気選手はいない。誰に勝ってもそんなに評価されない階級になっている。アンジェロ・レオがあれだけやれるならスティーブ・フルトンも即王者候補とみなされるだろう。しかしフルトンにはニック・ボールのようなパワフルさはまるでない。

そんなフェザー級は日本人が参戦する前に誰が安定王者として君臨するのだろうか?

フルトンの再起戦は流れに流れ、カネロの前座でカルロス・カストロに決まった。両者ともに元Sバンタム級であり、これでは査定できない。

つくづく、最初に決まっていたVSルイス・ヌニェスが観たかったな。

オタベク・ホルマトフやレイモンド・フォードはハイレベルで骨格もフェザー級を感じたが、両者共に階級アップだろうか?日本の堤駿斗や松本圭佑も減量苦を感じる。

貴殿はエスピノサ派ですかボール派ですか?

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