注目のこの試合の他、色々と豪華な週末でした。
一部まだ未見だったりしますが・・・
フリオ・セサール・チャベスJrVSセルヒオ・マルチネス
マルチネスのスキルの独壇場でしたが最後にドッキリが待ってました。
両者のスキルは違いすぎますが、チャベスjrは親父の遺伝子は受け継いでいるようです。タフで侮れないやつです。
それにしても感じるのは体格差です。マルチネスはP4Pレベルの素晴らしいボクサーですがその能力をもってしても年齢、体力的にミドルはきついでしょう。この試合をみるからにゴロフキンあたりにはフィジカルでねじふせられてしまうかもしれません。
チャベスJrはナチュラルでは大きいし親父ばりの華を最後にみせつけましたがだからといって他のミドル、Sミドルで再び王者になれるかといえば厳しいものがあるのではないでしょうか?どうもゴロフキンやピログ当たりの方が本物のミドル級という感じがしないでもありません。
マルチネスは最終回以外さすがなボクシング見せてましたがすごい負傷をしたとのこと。
遅咲きのベテランにして超一流のアクロバティックで華麗なボクサーですがミドル級をはっていくのは体力的にきつそうです。
カネロやコットあたりとのラストマッチでもういいんでは?と感じてしまいました。
サウル・アルバレスVSホセシト・ロペス
アルバレスの圧勝です。
ビクター・オルティスを棄権させてチャンスを得たロペスでしたが階級がしんどいだろうという戦前予想通りになってしまいました。
アルバレスはオルティスより大きくて頑丈、屈強です。かみ合う正直なボクシングではありますが、まさにその正面衝突のボクシングがめっぽう強い。
若さからしてコットよりもう強いんではないかと感じます。ポストメイウェザー、パッキャオの最右翼にいると感じます。
体格、体力、パワーで劣らない相手でないと今の勢いは止まらないでしょう。
しかし個人的にはいつかいかついカウンターを浴びて強烈に沈むんじゃないかなカネロはとおもってます。
ジョニー・ゴンザレスVSダニエル・ポンセ・デレオン
日本でなじみのゴンザレス、不運もあってか王座陥落です。
ポンセの方がこの階級になじんでいたということでしょうか。
強打でいかついポンセですが、遅いし独特のタイミングで上手いようにもみえません。
しかしこの実績をみるにつけ、ポンセなら攻略可能?と安易に長谷川戦を妄想するのは危険なのかもしれません。
それでもスピードで攻略可能では?とおもわせるボクサーですね。
ギレルモ・リゴンドーVSロバート・マロキン
内容は圧勝ながらも効いたパンチも食らい、判定までもつれたというリコンドー。
神の領域のスピードとタイミング、スキルを持ったアマチュア絶対王者のリコンドーですが
打たれ強くないだろうことはどうやら露呈しちゃったようにおもいます。
精神的にもちょっとでも効いちゃうと露骨にポイントメイクに切り替える脆さがあるのかもしれません。
まぁそれでも相手を塩漬けできるスキルあってこそで難攻不落ぶりは徹底されていますが。
毎回、ビッグマッチ敵わず、無名相手ですが無名とはいえ戦績のいいホープばかり。
相手がリコンドーじゃなければどこまで強いのかわからない選手です。
試合内容からしても今回のマキロン、リコ・ラモスより強かったのではないでしょうか?
いつ、誰とどんなビッグマッチが訪れるでしょうかリコンドー。
それだけが注目の人です。
レオ・サンタクルスVSエリック・モレル
モレルはもう過去の人でいいでしょう。
サンタクルスが順当に勝ちましたがこの男がバンタム最強というほどでもない、普通の王者といえましょう。
ただ前回のアブネル・マレス戦より完敗だったようなのでSバンタムのマレスよりむしろサンタクルスの方が階級下でもスケール大きいかもしれません。
山中あたりが意識すべき位置にいる対立王者だとおもいます。
マルコス・マイダナVSヘスス・ソト・カラス
マイダナが勝ったようですが内容はいつもの馬力勝ちのようでウェルターであのボクシングがどこまで通用するのだろうか。
ただタフネスと強打の選手ですので誰とやっても楽しみではあります。
ポール・マリナッジならなんとか攻略できるかもしれませんが、パワーとスキルを兼ね備えた王者級には厳しい予感がします。
このあたりから誰がスーパーな存在になっていくのか
日本人との絡みはあるのか
など興味はつきませんね。
まずは満身創痍だけどマルチネスよかった。
どっと疲れた週末でした。