長谷川穂積VSカルロス・ルイス・マチュカ

モンティエルに敗れたキレキレの長谷川とは違い
バンタムを離れ、階級アップしてからはひとつとしてスカッとした試合がない長谷川。
それが如実に現れた10ラウンズでした。

カルロス・ルイス・マチュカは若く、伸び盛りのいい選手であったがパワーがある方ではない。
スピードも技術もいいものはあるが長谷川に及ぶものではなく劣勢でいたが、長谷川にパワーを全く感じないから思い切り相打ちのタイミングでカウンターを打てた。その同じパンチが2発炸裂した。

ルール上何とか勝てたが、ダメージもパワーも完敗であった。
試合には勝ったがこれは誰もが感じる負け試合だ。
長谷川を称える面をみせたマチュカ、いいやつだ。

[youtube]https://youtu.be/ou24zAFEDxk[/youtube]

加齢と体質により体重は落ちないが、耐久力もパワーもフェザーはおろか、Sバンタムの域ですらない。
技術やスピードではフランプトンやクイッグをしのぐものがあるとはいえ、頑丈さ、タフさ、芯の強さでとても敵わないだろう。

ポイントメイク、判定でいい線までいけるものは持っているが、切れ味や勘は鈍り、パワーも耐久力もない。
それが証明された。

おもえば、バンタムでバタバタ倒していたころも、マルドロットやベチェカなどやや大柄で体幹の強そうな選手には効かせられず逆にダメージを残す部分があった長谷川。
続けるにしろ、大きな相手は無理だし、かといってキコ・マルチネスのようなスラッガーも厳しい。

再起2戦は10度の防衛に劣らない貴重な経験、キャリアとなったであろうが、どこを修正し、どういう進路を進むのか、注目だ。
陣営はいいかげん気づいただろう、バンタムから上げて以降、いい試合はひとつもなかった、技術的なことより体力、パワー、耐久力がまるで違う、上のクラスで長谷川のボクシングは通じないということを。

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コメント一覧
  1. 名前を忘れましたが南アフリカの選手に

    初回KO勝ちしましたよね。

    あの時点でJフェザー級に上げて

    欲しかったですね。

    思い出しました。

    ブシマリンガ選手でした。

    毎月五百万円を超える潤沢な

    賃貸料収入がありなおもリングに

    上がり続ける長谷川君には脱帽です。

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  2. 管理人様

    色々と勘違いしていてすいませんでした。

    私もここ10年で最も興奮した日本人の世界戦はモンテレイでジョニーゴンサレスを逆転KOした西岡の試合です。

    選手として歴代No.1の結果が残せたかどうかは分かりませんが「意志」や「志」といった精神は彼が歴代No.1だと私も思います。

    ベルト(名誉と金)を捨て最強(当時は誰もが認める軽量級最強P4P上位ドネア)に挑むその姿には本当に心打たれました。

    衰えで結果は出せませんでしたが現在の日本ボクシングに西岡はボクサーで有るべき姿、真の原点を後輩に見せ影響を与えたと思います。

    長谷川や内山のようにテレビ局や周りの縛りが無かったからチャレンジ出来たという意見もありますが決してそれだけじゃなく何より彼自身の志の高さがそうしたのだと私は思います。

    世界戦で4度も勝てずアキレス腱断裂という誰も味わった事のない苦難を乗り越えて頂点まで上り詰めた彼こそ最高の指導者になると私も確信しています。

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  3. サーシャさん

    長谷川にも海外出て勝負して欲しかったですよ。
    その転機がモンティエル戦だったかと。
    あそこで結果を出してればドネア戦に駒を進めたかもしれません。

    内山にとってモンティエルにあたる対戦相手はいませんし

    井岡に関してはひきこもりなのは批判した覚えがありません。
    元々諦めてるし、強いのとガチンコしなそうにみえますから。

    長谷川にはK兄弟を筆頭にボクシングの暗黒時代にひとりボクシング界をけん引してくれた感謝。尊敬があり内山や三浦も僕は評価してますよ。
    批判されるでしょうが西岡は日本人歴代No1です。

    http://box-p4p.com/forevernishioka.html

    サーシャさんの断定口調についていけなかっただけでしょう。
    こちらもすみませんでした。

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  4. 管理様

    全て私自身の「思い」なので断定している訳ではありません。

    ただ私的に見てモンティエルに関してはメレンデスやゴーレス戦見てサウスポーは苦手として好不調の波も含め決して天才ではない事はそのキャリアが証明しているとは思います。
    確かにバンタム級以下、長谷川戦含めた試合で対戦相手によって噛み合った時の爆発力と決定力に光る瞬間もありました。
    その辺は長谷川と似ているかもしれませんが個々の能力じゃなくキャリアの差が違いすぎた。
    おそらくモンティエルにとって長谷川は簡単な相手、試合だったと思います。
    あの試合は生観戦しましたが両者がリングインした瞬間に私は長谷川の負けを確信しました。

    管理人様が内山や井岡など日本人世界王者の引きこもりやマッチメイクには厳しいのに近年の日本人世界王者でその先駆者的存在の長谷川を批判しない矛盾を感じて意見してしまいました。

    あくまで私的な見解ですがバンタム級王者政権で長谷川が戦った10人の対戦相手レベルなら三浦でも西岡でも長谷川以上の結果が出せたんじゃないですかね。

    あくまで管理人様に同調出来ない私個人の意見です。

    すいません。

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  5. サーシャさん

    断定口調はやめましょう。
    もしくは自分のブログなりで自説を展開されてはいかがかと。
    同調できない人もいますので。

    僕はフライ級王座戴冠時からのモンティエルファンでして柔らかさとかしなやかさを持った天才メキシカンとお気に入りでした。
    人それぞれ思い入れがありますから、そこは尊重しましょう。

    ボクシングは時の流れで変遷し王座は必ず交代しますが、今の王者が必ずしも昔の王者より強いわけではありません。
    その時、その瞬間を堪能できればそれでよく、評価は自分の心の中で下すものでいいとおもいます。

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  6. 管理人様

    確かに並み以下のランカーには寄せ付けない強さでした。

    でもそれは山中や内山、井上、三浦を始め近年の日本人世界王者には皆に言える事じゃないですか?

    むしろ勝ち方的には内山や山中の方が圧倒的だと思います。
    でも彼らも長谷川と同じ道を辿っているかもしれません。
    その証拠に山中はモレノに完敗でした。(今回の長谷川の判定など比較にならないほどとんでもない地元判定だと思いました。)
    現在のバンタム級の三強はウォーレン、パヤノ、モレノ。

    あとモンティエルは天才王者だとは思いません。
    好不調の波が激しくメレンデス戦なんか見てもサウスポーには強くない。

    同じサウスポーの西岡や山中なら当時のモンティエルでも問題無く勝てたと思います。
    バンタムで長谷川じゃなくダルチニャンとやったらKOされてたでしょう。

    結局のところ大事な時期に並以下のランカー相手に勝利を積み重ねてキャリアを無駄にしたと思います。
    才能を潰して本当に勿体無い。
    しょうもないマッチメイクで自己分析出来なくしたジムに一番責任があるかもしれませんが。

    とは言え実際は長谷川が和氣や大竹に負けるとも思いません。
    でもやればそれなりに競った面白い試合になると思います。

    同じメキシカンの世界ランカーとやるにしてもレイ・バルガスやオスカー・バルデスは選ばない。

    何故か?
    勝ち目がないからです。

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  7. サーシャさん

    手厳しいですね。

    たしかに10度防衛の相手の質は決して高くなかったとおもいますが
    モンティエルは3階級制覇の天才王者でしたし
    ただ防衛するのではなく強く美しかったです。

    和氣や大竹、細野、下田と比較しても実績も勝ちっぷりも全然違う、格が違うとおもいます。

    山中や内山が今更大森や内藤とやらなくてもいいのと同じ感じじゃないでしょうか?

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  8. 長谷川は元々、日本人世界王者の中では特別な存在ではなかっただけです。
    少なくとも総合力では徳山、西岡、山中、内山、三浦、井上、井岡といった近年の世界王者よりは下のレベルだと思います。

    ピーク時にモンティエルに完敗したのが全て。

    前戦もそうですが中途半端な世界ランカー相手に試合組むなら日本人とやるべきだと思います。
    みんな二つ返事で受けてくれますよ。
    細野や下田のように。
    ターゲットの階級で国内最強を証明してからもう一度世界に出るべきです。
    和氣や大竹とやったら面白い競った試合になるはずです。

    長谷川がフランプトンやクイッグに技術やスピードで上回ってるとも思いません。
    やっても勝ち目がないのは明白なのだから先ず国内で仕切り直すべき。

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  9. 八さん

    フェザーで通じない

    ドネア
    モンティエル
    ダルチニアン

    など全てとかぶりますね。
    それぞれ通じる部分もあるんでしょうが、決定的にやばいのは耐久力ですね。
    相手のパワー、体力がずっと上ですね。

    ファイナルフォーチュンさん

    全く同じパンチで同じ倒れ方でした。
    今回は課題をもって冷静にポイントアウトを狙い、ルール上での勝利は問題なかったとおもいますが
    元々ジャブが基点のアウトボクサーでもないんですよね、長谷川は。
    まだまだスタイルの模索は続くとおもいますが相手のパンチが効いて自分のは効かせられないというのは深刻かと。

    桐島条助さん

    元々打たれないスタイルで、極限のタイミングボクシングでしたので
    打たれたら案外脆いのは昔から同じかとおもいます。
    ただ昔ならあのパンチは食わなかった、見えていたでしょう。
    下手にぐらついてふんばっていたらロープに押し込まれて連打でレフリーストップだったでしょう。
    コロンとダウンしたのが幸いでした。

    ドロンパさん

    その通りです。
    あの時の輝きをもう一度
    なんですが、あの時より重い階級で強い相手と戦ってるから当然の結果なのかもしれません。

    野上のタケさん

    以外と長谷川自身のボクシングは変わってないし進化してる部分もあるのかもしれません。
    ただ単純に大きく、耐久力もパワーも違う階級でやってるから苦労しているだけかもしれません。

    年齢やダメージのせいにはしたくないですがバンタムのころはキレキレでした。
    それは野球のイチローとかにもいえますよね。

    相手よりなにより加齢と減量苦が一番の敵かもしれません。

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  10. お世話様です。

    いろいろ書きたいことは
    あります。

    上記の投稿通りです。

    私も、まだまだ見たいんです。
    長谷川のボクシングを。

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  11. 二度のダウン、どちらもけっこう効いた倒れ方でしたね。
    ひょっとするとダメージで打たれ弱くなってるんでしょうか。
    次は世界戦、とは言いにくい悲壮感がありましたね。

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  12. 昨日の試合は二度のダウンで、素人目には敗戦濃厚でしたが、慌てずに淡々とポイントを取り続け判定勝利に結びつけたことに大きな意義があろうかと思います。これまでの長谷川なら、ひとたびトラブルに見舞われると、冷静さを失い、そこで終わるパターンを繰り返してきましたから、これも経験値によるものなのかなあと、正直頼もしく感じました。耐久力やパワーレスの問題は確かにあります。でも、長谷川なら階級の壁もいずれは克服し、また夢を見させてくれるのではないかと感じるものがあるのです。生身のからだですから、残された時間は多くはないでしょうが、彼ならやってくれる可能性はある、いや高いと敢えて言っておきましょう。

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  13. この長谷川ならフランプトンはもちろん、クイッグにもプレスだけで
    追いつめられて崩されるでしょうね。
    自分から動く能動的なスピードはまだそこまで衰えていないのでしょうが、
    相手のポジションやパンチに対する受動的な反応は明らかに鈍い。。
    今日倒しきれなかったドネアも少しダブる気もします。

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