10年以上の間、フライ級王者として君臨してきたポンサクレック・ウォンジョンカムが格下に敗れるという波乱がありました。
ポンサクレック
87戦83勝(44KO)3敗1分
ソニー・ボーイ・ハロ
48戦33勝(22KO)10敗5分
完膚無き敗戦であります。
ダウンシーンすらみたことのないポンサクレックが完全KOされてしまいました。
多くの方が年齢による衰えやモチベーションの維持、コンディショニング、調整不足を敗因にあげるだろうから、自分はあえて別の敗因分析を。
ポンサクレックのすさまじい戦績を見てみるとジェリー・パハヤハイという同じ選手に2敗しておりあとは内藤戦が2勝1敗1分け。
その他全部勝っている。
相性負けみたいな印象を受ける戦績だ。
そして今回のソニー・ボーイ・ハロは単なる防衛回数の水増しに選ばれた通過点だったとおもうが、初回からハロのパワーパンチを浴び調子狂った、かなり効いちゃっていただろう。ポンサクレック自身がそんなにひどい仕上がりにはみえません。ソーサ戦から時間経過してないし。ハロが予想外に初回からパワー全開でいいの食ってしまいダメージ引きずった、そういう試合に映りました。
おもえばこの王座もフィリピンのツニャカオから初回KOで奪ったもの、輝かしい素材であったツニャカオ政権が突然断たれました。
それと同じような、初回のニアミスで起きた敗戦だったようにおもいます。
長く防衛してると序盤は様子見となりやすい、序盤抑えて中盤、後半勝負のつもりが初回から効いてしまいプランが狂った印象です。
特にポンサクレックはベテランとなってからは判定でもいいやな試合が増えていましたし。
ハロのようなパワフルな突貫ファイターはポンサクレックの対戦者には少なかったようにおもいます。
多く対戦した日本人はパワーレスで時間かければかけるほど差が出るようなやりやすい選手が多かった。
それに慣れちゃったか。
初回のニアミス
相性
などでこんな結果になってしまったのではないか。
しかしながらソニー・ボーイ・ハロという選手、勇敢にセグラとバチバチ打ち合って初回に消えた印象しかありませんが、今回はドーピングじゃねぇかとおもうほどにマッチョでパワフルでポンサクレックのパンチは効いた様子もなく・・・なんか別人のようでした。
日本勢も世界ランカーもこぞって挑戦表明してくるだろうがパワーファイトは危険ですね。
ポンサクレックの効き方もかなりやばい。レフリー次第ではもっと早くストップするでしょう。
この男にダウンはないのかとおもった事もありましたがやっぱあんなパンチ食えば誰だって倒れるんだなぁとしみじみ・・・