両者によるダイレクトリマッチで完全決着となりました。
これはアジアにとって、井上尚弥の活躍に勝るとも劣らない偉業でしたが、主権国家イギリスの威光だろうか、こんな結果は何かの間違いだのごとくダイレクトでリマッチが組まれましたが張志磊が見事に返り討ちを果たしました。
初戦は色々注文がつきました。
ジョイスが負けたのは眼の負傷のせい、再戦すれば勝てる
張志磊が優勢だったが、ポイントはジョイス、明らかな地元優遇がある。
など・・・
ジョイスは雪辱を期し
張志磊陣営はジャッジを信じない、KO決着
を誓っていました。
両者重いが、明らかに張志磊の方が自信をもってプレッシャーをかけており、この決着は必然と言えるものに映りました。
ジャブからの左がジョイスを捉え、心身ともに張志磊が優位にたって迎えた3回、この左を警戒するジョイスに右フックカウンターがさく裂し、ゲームオーバー。
張志磊の圧倒的なKO劇とコーナーで勝利ポーズをとる姿を歓迎するファンは皆無なムードの中、2戦ともに敵地で本当によくやったとおもいます。
張志磊はもう40歳で1敗1分という後退が過去にあるので、もう終わった、手遅れの選手とおもわれていましたが、ヘビー級の主役に君臨することが出来ました。
スピードはタイソン・フューリーやオレクサンドル・ウシクには及ばず、後半のスタミナ不安がありますが、とても頭脳的でテクニカルで破壊的で大きなサウスポーの本格的なヘビー級王者がアジアにいるという事実に驚愕します。
ジョイスも高齢で、まさかの40歳の中国人に己のキャリアを狂わされてしまいました。
現ヘビー級では明らかに強靭でタフなファイターでしたが、張志磊のパワーとテクニックに完璧にやられました。
苦節の日々でした。
心から祝福します。