デビッド・プライスの言い分/ジョセフ・パーカーVSアンソニー・ジョシュア

大事なのは「ガラスの顎」かどうかでない。ガラスだろうが、ダイヤモンドだろうが、砕くことができるかだ。

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ジョセフ・パーカーはアンソニー・ジョシュアの耐久力について口撃しています。「ガラスの顎」であるジョシュアは最終ラウンドの鐘を聞くことはないだろうと。

かつて、ジョシュアをダウンさせたボクサーのひとりに北京五輪銅メダリストのデビッド・プライスがいます。2011年、たった一度のスパーリングセッションでそれは起こりました。

プライス
「よく覚えています。クリチコがジョシュアを倒したのと似たようなパンチでした。左フックで効かせて右で倒しました。ジョシュアは顔面から前のめりに倒れて、立ち上がろうとするもフラフラでセコンドがスパーを中止しました。私は大きなグローブをつけたスパーリングではほとんど倒す事がないので、ジョシュアは打たれ脆いのかなとおもいました。ヨーロッパ選手権でもジョシュアはストップ負けしているはずです。」

しかしだからといって、ジョシュアに暗雲が立ち込めている訳ではないとプライスは言います。

「恥じることなどない、よく起きることです。(パーカーのような)小さなヘビー級や軽いパンチで倒れるならば、ジョシュアは打たれ脆いんだろうけど。

パーカー陣営はジョシュアに泥を塗ってナーバスにさせるために口撃しているんだろうけど、ボクシングのクオリティ自体はジョシュアの方がずっと優れているからね。

ジョシュアは既に証明しているでしょう。貝殻に閉じこもることなく。デュリアン・ホワイトのパンチでグラつき、クリチコに倒されても彼は反撃しました。パーカー陣営はワラにもすがるおもいなのでしょう。世界王者たるものが、アゴの強さを正当化しなければならないなんて馬鹿げた話だよ。」

パーカー陣営がわらにもすがるおもいなのはその通りでしょう。
ジョシュアを怒らせた方がいいのか、紳士的に尊重し、試合でぶちのめす方がいいのか・・・後者の方が個人的にはいいとおもうのだが・・・

さらに、ジョシュアが討たれ脆いもの事実だろう。
ああいう筋肉の持ち主は総じて効きやすい。筋肉の消費量も大きくスタミナもきつい。

しかし大事なのは、その脆いといわれる顎にパンチをヒットさせることができるかどうかだ。その前にジョシュアの強い圧力に押され、強烈なパンチを食って倒されてしまう確率の方がはるかに高い。

パーカーはニュージーランドでサモア人の両親の間に生まれた。サモアの家系だが若干イギリスとドイツの血が混ざっている。

という。

サモア系は頑丈な選手が多いという印象なので、ジョシュアより一回り小さいながらも頑丈さは上だろうと偏見する。そこがこの男の可能性だ。しかし、頑丈かつ超パワフルなサモア人、デビッド・トゥアもついに世界王者になれなかった。レノックス・ルイスの顎に豪打は届かなかった。

さらには、雄弁に語るデビッド・プライス自身、致命的な脆さが仇となりプロで輝けずにいる。

それでも、個人的には、脱超合金派なのでアップセットを期待してます。

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