罪の楽園/ボクシングの終わり

文字の選択を禁止している不自由なサイトからの翻訳なのでかなり適当ですが、悩ましい問題なので取り上げました。この問題に関して軽率に発言できないですが、厳格な検査機関を確立ししっかりお金をかけて運営すること、処罰を重くすることくらいしか言えない。しかしそれを作るのが人間である限り、医学、科学は悪用され、汚職は蔓延し、不正行為はまかり通る。

数週間前、デュリアン(ボディスナッチャー)ホワイトはドーピングが発覚しUKADから警告を受けた。その内容は十分すぎるほどだった。しかし検査がどのように行われたかは不透明なままだ。検査結果を公開することが望ましいがホワイト陣営、BBBofC、UKADは結果を機密事項とした。

さらに悪いことに、試合の朝、秘密ミーティングが行われていた。ホワイトの対戦相手のオスカー・リバス陣営に気付かれないように隠れて秘密のミーティングがあった。外側からみると、お金の節約の方がオスカー・リバスの健康より大事にされているようにみえる。スキャンダルは3週間経った今も続いている。

WBCヘビー級王者(ブロンズボンバー)デオンティー・ワイルダーは警告を発した。

デオンティ・ワイルダー
「何で組織に金を払ってドラッグテストをしなきゃならないんだ、クソ!なんの意味があるんだ?検査でドラッグが出ても隠蔽するなら金を払う意味なんてない。金を払うより運にかけろってか?「人間VSマシン」だ。ドラッグ野郎は破壊装置を手に入れたようなものだ。もう誰もドラッグをやってないなんておもっちゃいない。あいつがやるなら俺もやる、いつかみんながヤク漬けになってドラッグの効果を競い合うってか?」

ワイルダーは、時にボクシングの巨大な権力がドラッグについて不正行為をする事を言及している。今回ホワイトは明らかにドラッグが判明しているのに試合をすることを許された。今年4月にはジャレル・ミラーが3種の薬物が検出されサスペンドされた。これまで最も大胆な薬物不正行為だった。ミラーには6か月の出場停止処分が下された。

昨年、メキシコの巨額のスーパースター、カネロ・アルバレスが薬物検査に失敗した。しかし、ストリートでタコスを食べた際に偶然に摂取した肉に含まれていただけと認められ、軽い処分を受けただけだ。その後カネロは功績を称えられ、WBCにフランチャイズ王者という称号を与えられた。

2016年、(ジプシーキング)タイソン・フューリーはコカインと禁止薬物ナンドロロンの摂取で話題になった。ジプシーキングは一時出場停止処分を受けたが、鬱病という名目で2年のブランクを経て何事もなかったかのように復帰した。カネロのケースと非常によく似て、フューリーの悪事は巧妙に打ち消された。

フューリーがアメリカデビューして以来、コカインの使用、PEDテストの失敗について言及されることがほとんどなくなった。一方、ジャレル・ミラーは厳格な処分を受けたが、未だ彼がヘビー級のプロスペクトとして復帰、期待されていることは変わらない。

ワイルダーのコメントに戻ると、制裁機関(各団体)の下す処分になんの意味もないことが浮き彫りになってくる。現在ではトップファイターは1年に2試合するのが慣例となっている。そんな状況で半年の出場停止処分が何の抑止力になるのだろうか?

土日休みで月曜から出勤する労働者と何も変わらない。一時的な出場停止処分以外に薬物の不正行為に対する厳格な処罰はない。手ごろな罰金と次の試合までの丁度いい休暇という名のサスペンドになんの抑止力があるといえるのか?

薬物違反の選手にリップサービスをして、制裁機関(各団体)は薬物スキャンダルが蔓延することを肯定したコンテンツを提供し続けている。サスペンドが何年にもわたるか、あるいはライセンスの永久剥奪、かなり重い財政的な処罰が下されない限り、ボクシングにおける薬物問題が解決する糸口はほとんど存在しない。

デオンティ・ワイルダー
「結局は薬物問題なんでどうでもいいんだ。ただただ恐ろしいシチュエーションだ。誰々がドーピングしてるっていう話をすることさえ吐き気がするよ。」

麻薬で逮捕状が出て、シャブ抜き逃走してから出頭するタレントと同じような事がボクシングで蔓延している。クスリを抜く期間など次の試合までの丁度いい休養、スケジュールに過ぎない。それを制裁機関(団体)が奨励、助長しているような状態だ。

クスリの事はわからないが、検査でシロだからOKなのではなく一度クスリに手を出した肉体、精神は元には戻らない、改造済みなのだとおもっている。巨額の利益をもたらすヒーローに深刻なドラッグは出ない。出ても隠蔽する。検査を誤魔化す技術や発明、賄賂なども様々だろう。発覚するのがわかって摂取するものなどいない。発覚は見込み違いに過ぎない。ミラーもホワイトも誰かに裏切られたか捨てられただけ。大きな陰謀がそこにある。

南米、欧米を中心にコーラを飲む如く、ドラッグをやった事のない人間などいないだろう。それが、スポーツに限っては肉体改造、パフォーマンス向上に直結するドラッグに置き換わる。

だから、個人的には応援している選手、好きな選手を信じて見守る

もうこれしか出来ない。

リング禍が起き、相手にドーピングが発覚した時、ボクシングは死ぬ。

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コメント一覧
  1. そういやぁ、フューリーも真っ黒だもんなぁ。クリチコ戦とかも・・・
    アメリカですっかり人気でて、なかった事のようになってるが・・・
    あのハイなしゃべりといいワイルダーにダウン食らってムックリ起き上がってくるのも異様だ。

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  2. ホワイト 黒
    ミラー 黒
    ポベトキン 黒
    フューリー 黒
    オルティス 黒

    マリファナ所持でパクられてるワイルダーが1番健全という世紀末っぷり。

    ワイルダー対オルティスで、レフェリーが効かされたワイルダーを露骨に贔屓する場面がありましたけど、薬入り相手と戦うならアレくらいの贔屓は多めに見ちゃいますね。
    目には目をって感じであまり品のあるやり方ではないですが。

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  3. 日本はもうちょっと失敗に寛容な社会になってほしいけれど、
    アメリカは寛容(?)すぎて、2回くらいドーピングで捕まってもまだ普通に復帰して応援されますね。
    運営側にとっては事実上ショービジネスだから、人気者は当然必要なんでしょう。
    「ドーピングが発覚しても大人気のまま」にしているファン側にも問題がありますね。

    ボクヲタ・格ヲタを除くと一般のファンにとってはヘビー級ボクサーも、アスリートじゃなくてプロレスラーみたいなものなのかなあ。
    超人の戦いが見たいと。

    自分も、K1最盛期のセームシュルトなんかは、努力と技を競うアスリートというよりも異常発育した超人に見えてたしな…

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  4. ・そもそも何故ドーピングがダメなのか?
    →ルールで禁止されているからです。

    ・何故禁止されているのか?
    →使う側も使われる側も危険だからです。

    たったこれだけの話です。
    ワイルダーの言い分が正しいし様々な機関・機構が狂ってるだけです。
    ボクシングがとりわけ多いわけじゃありません。

    2014年のソチ五輪で発覚したようなロシアの組織的なドーピング違反。
    潔癖な選手たちの権利を守る「アスリート憲章」の作成が昨年行われ、
    2021年には運用をスタートし、不正があった場合どの競技団体でも
    同じ処罰を受けることとする「統一コード」も発行される予定です。
    そのぐらいドーピング問題は世界的にも、選手にとっても大きな問題です。

    上記は五輪というアマスポーツの話ですが、ではプロなら独立した組織だから
    そこらへんは曖昧で良いのか?良いはずがありません。
    むしろプロだからこそもっと厳格に守らなければならないものです。

    協会や機関・機構、組織というものが存在する意義は
    そのスポーツにおける健全性・安全性・信用性(透明性)を定め、プロスポーツとしての
    価値を高め、競技の発展を統括的に行うことです。
    自分たちの定めたルールに従わない、違反する競技者が現れた場合厳しく処分することで
    ルールを守って切磋琢磨している競技者を守ることが本来の役割です。
    それができないような組織は即刻解体されてしかるべきなんです。本来は。
    個人的にはWBAとWBCは爆発すればいいと思ってます。

    ただこれは組織の腐敗の話であり、「ボクシングとはそういうスポーツだ」という
    訳ではありません。あくまで組織・個人の腐敗であって競技の腐敗ではありません。

    厳しい節制を普段から行い、強くなるため毎日必死に努力する。
    二本の腕しか使えないという超限定的なルールながら、極めれば人を魅了する。
    ボクシングに人生を捧げた人間の生き様、格好よさをリングで表現する。
    それを観るものは感じ取り、熱狂し、対価としてお金を払う。

    私の好きなボクシングとは本来こういうものです。
    強い弱いだけでは計れない人間のドラマがあるから感動するんです。
    それが努力の前に薬物でお手軽パワーアップ、俺が最強だと言われて
    納得できるはずがありません。そこに何のドラマがあるのか。
    そんなものに金を払って見たくない、応援したくない。

    いかなる理由があってもドーピングは許されてはいけないのです。

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  5. 何開き直って極論ほざいてんだ?厳しい競技もあるしアメリカもロシアもそれは同じだろ。ボクシングが異常なだけ。今後を考えるなら改善するべきだな。
    オガワガーとかネチネチほざいても海外ボクサーの不正の多さがなくなるわけじゃないぞ。

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  6. プロなんだから、ドーピング検査、有りと無し、選手が選べはいいんですよ。
    過去に陽性になったものは、検査無しの試合にしか出られない。自分はドーピングはしないが、相手がドーピングしてても構わなければ、検査無し。

    あとは、ファンがその試合を買うかどうかです。選手は割に合えばやればいい。

    アメリカとかって、そもそも一般人のかなりの人口が、オシャレ感覚で筋肉増強剤使っちゃってるわけで、麻薬だって身近にあるらしいし、その人たちはカネロが陽性になろうが別に気にもならないんでしょう。自分もやってるわけだし。
    日本で、筋肉増強剤使ってる人とか麻薬やってる人なんて滅多にいないでしょうから、ドーピング問題には厳しくなるでしょう。
    ロシアなんて、国家ぐるみでドーピングやってきたわけですから、選手たちが過去に使用してても驚かない。

    残念なことに、ドーピングはシロを完全に証明することが出来ない。

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  7. 只々ひたすら言い続けて、書き続けて一人でも多くの人に伝えて問題意識が広がり僅かでも改善に寄与する事を願います。
    そういえば村田は同門の尾川のこと何か言及してるんだろうか?

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