ファイトなき今、世界中のメディアは過去のレジェンドファイトの掘り起こしに夢中だが、ここではマニア垂涎の試合を妄想してみようとおもう。
寺地拳四朗(WBC世界ライトフライ級王者)
https://www.youtube.com/watch?v=EHQ7sg2DzRY
17勝10KO
28歳
身長 164.1cm
リーチ 164.0cm
WBC世界ライトフライ級7度防衛、どの試合も圧倒的で試合毎に安定感が増している。左ジャブの使い手で距離の管理が巧み。ボディ打ちも上手い。手を合わせてみなければわからないが今のところ他団体王者を凌駕するインパクトをみせている。
フリオ・セサール・マルティネス(WBC世界フライ級王者)
https://www.youtube.com/watch?v=E_XrYpUR9IA
16勝12KO1敗1分
25歳
身長 160cm
リーチ 160cm
まだ防衛2度の新米王者だが、一部で「軽量級のロベルト・デュラン」と言われているほど爆発的な体力、パワーを感じさせる。素人のような構えから、プレスをかけて、左右関係ないスタンスでフックやアッパーを乱打し相手をひどく痛めつける、殴り倒すファイトをする。
理由
1階級違うが、寺地の方が大きいくらいだろう。井上尚弥ばかり目立つが寺地もそれに負けないくらい抜き出た強さを発揮している。勝って防衛を続けているだけでなく圧倒的、安定感抜群だ。そんな寺地の唯一の課題、鬼門といえるスタイルを持っているのが、軽量級のスター候補マルチネスだ。
空間把握の天才とケンカファイトの殴り屋。
両者は対極であり、ボクサーVSファイターの究極のスタイルマッチといえる。
予想
童顔だが、ムラト・ガシエフなんかより年上な寺地のリングIQは高く父親譲りだろうか、今がピークだろう。自分の距離、空間を作って戦うのが上手い。ジャブが生命線だが、右やボディの精度も高くパンチもあり、接近されても容易にはペースを譲らない。クリンチしないし相手がクリンチに来た時の対処も上手い。タイミング、パワーもありKO率以上の倒し屋だ。寺地にとっては本格的なファイター、マルチネスの体力やプレッシャー、タフネスとパワーを捌けるかだけが唯一の大きな課題といえる。
マルチネスはいつもと同じ、相手を痛めつけて殴り倒すことだけ考えてグイグイ前に出て来るだろう。モロにカウンターを食うスタイルでもあるので、ガードは高くディフェンス意識も意外とあるし、試合毎に上手くはなってきているが、この男の魅力はなんといっても無尽蔵のタフネスと狂暴さだ。
両者世界的には無名だが、アレクシス・アルゲリョVSアーロン・プライヤーのような組み合わせ。
ポイントでは寺地が優勢、スキルと頭脳を駆使したファイトをするも、最後はマルチネスのタフネスと獰猛さに飲み込まれてしまう。
中盤から後半KOでマルチネスと予想する。
まとめ
外人贔屓な予想になってしまったが、マルチネスこそ寺地にとっての大きな疑問符、究極の対戦相手なので、ここで勝てば評価は不動のものになるし、マルチネスにとっても寺地ほどの完成度を備えたオールラウンダーに勝てるかどうかが評価の分かれ目になる。
両者が負ける可能性があるとしたらこういう相手かもしれないという究極の選択肢だ。
直近のジェイ・ハリスが寺地に似た総合力のあるいいファイターだったので予想はこうなったが、
アレクシス・アルゲリョVSアーロン・プライヤー
ではなく
サルバドール・サンチェスVSウィルフレド・ゴメス
みたいな内容で寺地がマルチネスを涼しくボコボコにする可能性も考えられる。
具志堅の13度防衛超えを目指す寺地と、統一戦やSフライ参戦を目指すマルチネスでは恐らく実現の可能性が低いので妄想してみた。本当はマニアはみんなこういう掟破りな試合を期待している。
みなさんはいかがでしょうか?
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