寺地拳四朗VS京口紘人 他

最近は日本のボクシングニュースも日本より先に海外から発信されます。両者の統一戦が11月1日に日本で行われるというニュースが海外から発信されました。

以前から、対戦の機運は高まっていたので、やっと決まったかという印象ですが、井上尚哉を除く日本人世界王者の試合としては、かなり楽しみな一戦です。マニアほどその意義を理解しているでしょう。

1063

寺地拳四朗 19勝11KO1敗 30歳

現WBC世界ライトフライ級王者

童顔だけれどもう30歳、今がピークといえるかもしれません。常勝、楽勝で8度の防衛をし、具志堅の13という記録を追いかけていたが、矢吹正道を相手に9度目の防衛戦で記録が途絶えた。再戦では攻撃的なファイトで圧倒的なリベンジを果たした。

ジャブを軸に距離をコントロール、アウトボクシングもインファイトもできる万能派

京口紘人 16勝11KO 28歳

元IBF世界ミニマム級王者。現WBA世界ライトフライ級スーパー王者

ミニマムから無敗の2階級王者。運動神経がよくフィジカルパワーもあり、2階級目のLフライ級でも相手より常にパワー優位を感じる。マッチルームと契約し最近では海外のリングでも結果を出している。

寺地にひとつ敗北があるが、互いにまだ底をみせていない、実質無敗同士ともいえる盤石の王者同士の統一戦。

個人的には、身体的な運動神経や耐久力は京口の方が上にみえるが、ボクシングに関しては寺地の方が格上に感じる。パンチやバリエーションの引き出しが多く対応力、適応力がある。いわゆるリングIQが高い。

両者の対戦相手の質は同じくらいか、キャリアも同様、拮抗した戦いになるかもしれない。強いて言えば京口は海外でしぶといメキシカンを破ってきた差があるか(しかし相手は超一流どころではない)

よもやの敗北を喫した寺地の矢吹正道へのリベンジは、スタイルを変えて鬼人のごとき強さを発揮したようにみえたが、よくみると矢吹の攻撃も有効で、被弾も多くリスクを背負った戦い方だった。

プレスをかけて攻撃的に攻めるのか、足をつかってテクニカルに捌くのか、スタイルの幅が多いのが寺地の特徴だ。

対する京口は得意の左ボディとプレスでじわじわ相手を追い詰めていくタイプで、結果的にはフィジカルで相手を潰していくタイプのファイターだ。いつもそこに余裕があるので安定感はあるが、ポイントメイカーというほどではない。決着までポイントは競っていることが多い。

両者共通の対戦相手、久田哲也戦はどちらも判定でそこそこに手を焼いたので、その面でも判断が難しい。

両者に耐久力、精神力、スキルがあるので、判定決着が濃厚か。

海外で経験を積み無敗で勢いのある京口
負けて開き直り、スタイルに幅を持たせた寺地

オッズは拮抗したものになるだろう。
Lフライ級ナンバーワン、統一王者の威信をかけた意地の名勝負になるだろう。

ジョナサン・ゴンサレスVS岩田翔吉

田中に負けたゴンザレスは知っていても、岩田は知らない状態。アマで井上拓真や寺地に勝ったこともあるという岩田、いかにも帝拳のファイターらしいエリートといった印象だが、際立った印象はない。ゴンザレスは田中に倒されるまではポイントメイクしていたが、いかにも打たれ脆い、ボディが弱いという印象で、上手いが強いタイプではない。

判定でゴンザレス、KOで岩田だろうか。

ここで岩田が勝ったら世界のLフライは日本人が独占することになるが、そこまで日本人ばかりが秀でているわけではなく、世界ランカーの全貌がわかりにくいというのがある。Sフライで結果を出したジェシー・ロドリゲスなんかもランキングにいたわけで、彼らを上回る実力者だった。

その他も国内の豪華な前座が組まれているようだ。

恐らく個人的にはTV観戦になるだろうが、民放での放映は望めないかな。
PPVで構いませんけども・・・

あと2か月後、豪華なボクシングデーが迫っている。必見です。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
What’s your Reaction?
最高
最高
0
いいね
いいね
0
ハハハ
ハハハ
0
うーん
うーん
0
がっかり
がっかり
0
最低
最低
0
おすすめの記事