
今日はライブ観戦できませんでしたが、全盛期を過ぎたとはいえ、死力を尽くして新鋭に負けて引退というのも、ボクサーとしての最期に相応しいものであるとおもいます。ほとんど全て全盛期の選手と戦ってきたレジェンドらしい姿でした。
サダム・アリと聞いて格落ちな印象もありましたが、元五輪代表のトップアマであり、アマではテレンス・クロフォードにも勝っているくらいなので、こういう結果もあるとおもっていました。
やはり亀海に比べるとパワーもテクニックも上です。スピード、パンチに伸びがあります。ミドルも制したコットですが、やはりウェルターあがりのアリと比べても体格差が顕著で、体格、体力負けな部分も大きかった。アリ、いい選手ですがSウェルター級王者としては普通でしょう。
亀海にレッスンし、アリにこの内容、まだまだ強いし過度の劣化なく引退するコットはボクサーの鏡でした。近年で一番かっこいい、強いもの誰とでも戦う名王者でした。ボクシング自体にダメなところは一切なく芸術品。やっぱりSライト級、ウェルター級がピカイチでした。
アリ
「懸命に戦いました。なんとか勝ったとおもいました。このチャンスを利用しない手はないとおもっていました。神とコットのチームに感謝します。望めば、彼はもっと簡単な相手を選べただろうに私を選んでくれました。」
コット
「自分のパフォーマンスには満足しています。7ラウンドに左腕を怪我しましたが言い訳はしません。サダムの勝ちです。これが私のラストファイトです。納得しています。今後は家族と幸せな時を過ごします。全てのファンに感謝します。マジソンスクエアガーデンを私のセカンドホームと言えることを誇りにおもいます。ボクシングのおかげで、家族に最高の贈り物ができました。」
レイ・バルガスVSオスカー・ネグレテ
大差ユナニマスですが、そこまでとはおもいません。
ネグレテはバンタム級の選手ですが。
https://www.youtube.com/watch?v=Hre5gIFR4Hk
バルガスは超大柄で、連打が狂暴でパワフルに見えますが、王者になってからあまりKO勝ちできていないので、体格、体力勝ちなだけでまだまだなのかもしれません。迫力があるので見栄え勝ちになりやすい。強い部類の王者だとはおもいますが、そこまで脅威ではなさそうです。ネグレテもいい選手でした。
アンヘル・アコスタVSファン・アレージョ
https://www.youtube.com/watch?v=AniopUrC19U
田中に負けた反省か、絶対に落とせない試合だったからか、アコスタから粗さが消えて堅実になりました。これだけ少しライブでみれました。かなり、脇を締めコンパクトになり防御意識も高くなりましたが、迫力は消えました。それでも、パンチはあるし連打が効くので強いですが、真正面で戦う選手なので特別ではありません。原と指名戦だとか、日本人王者も多い階級なので、いい勝負になるでしょう。