巷ではカネロVSコットが究極のビッグマッチのように喧伝されているが、GGGを避けている両者の対決は決して最強を問うものではない。
カネロはGGGのことを興味がないと言い、コットは体重云々いいつつもゲールとならやる。
本音の部分は見えている。
コバレフとベテルビエフ、TVなどの細かな問題はあれど両者、やる気満々である。
コバレフの次戦はロシア凱旋が濃厚とのこと。VSベテルビエフになるかもしれない。
アマチュアで2度コバレフに勝っているベテルビエフとはいえ、プロでの試合はどうなるかわからない。
コバレフは階級最強、P4Pにもランクされる強さをみせつけている。
先日のナジブ・モハメディ戦も楽勝で、最後はジャブで倒した。ジャブでKOは何度か目撃している。
数値以上にコバレフが大きく見えた。
レジェンドホプキンスが生涯唯一完敗したほど強い。
この試合はパワー差だけでなく上手さも老獪さもホプキンスを上回っていたようにおもう。
偏見を恐れずいえば歴代最強のLヘビー級王者だ。
それなのにライバルがいるのはいい事だ。
対するベテルビエフもまだ9戦とはいえ、恐怖を感じるほどの強さをみせている。
熊のような見た目と倒しっぷりは説得力十分だ。
アマで2勝といえど、どんな勝ち方だったのか非常に気になる。
ベテルビエフのスタイルはプロ向きで強打のファイタースタイルはアマ以上にフィットするだろう。
コバレフはアマでも魅せるボクサーファイターのテクニシャン型だが、余りある強打、パワーの持ち主なのでヘッドギアがない方が結果を出せるだろう。
内山に似て、ボクサー型でありながらパワーが違いすぎ、圧倒的な試合をする。
どんなに頑丈屈強でも両者のパワーを考えるKO決着が濃厚だろう。
プロではキャリアとスキルに幅のあるコバレフが逆転しそうというのが40%
見た目の頑丈さでベテルビエフがコバレフをも倒してしまうというのが60%
というのが個人的な予想。
コバレフはこれまで圧倒的な試合ばかりだが、距離をとる分わずかにカウンターを食う危険がある。
パワーは圧倒的だが耐久力で未知な部分があるように感じるのだ。
下がる展開になった時どうなるかわからない。
その点、ベテルビエフはGGGのように攻撃が防御になってるような分厚いプレッシャーでカウンターを受ける余裕を与えない。
コバレフより距離を詰めて潰す。
下がることを知らないスタイルだ。
今までの試合と見た目だけだが、パンチ力だけならコバレフだが、より頑丈、屈強なのはベテルビエフだと感じる。
そんなベテルビエフにも天敵がいるようで、ウクライナのオレクサンデル・ウシクには2敗している。
ウシクは大柄で距離をとるサウスポーでプロでは階級上だが、体格差と距離感に屈したのかな?
アマは短いラウンドをポイントリードすればいいだけなので、結果より内容、スタイルがプロ向きか否かの方が大事だ。
つらつらと妄想してみたが、この映像を見たからそういうだけでコバレフのここまでの強さは完璧だしベテルビエフよりもボクシングが上手いテクニシャンに見える。
アマで負けたのが不思議なほど。
この試合は距離の勝負、接近戦ならベテルビエフで中間距離ならコバレフ
どっちが下がるかが勝敗の別れ道だろう。
アボス・アトエフの左一発に沈んだ
こういうパンチを食い、ヘッドギアでもダウンするんだということ。
ベテルビエフもアトエフに敗退(リベンジしているが)
押しているようにみえるが。
このアトエフというのはアマのミドルとライトヘビー級の王者で、現在はヘビー級で試合をしてるとか。
プロになってないがこの実績なら母国でいい待遇を受けているだろう。
何度も書いたがこの選手に村田は連勝している。
「クマみたいに体も大きくて、パンチも軽く打っているだけなのに、すごく威力がありました。これはヤバイなと思いましたね」
ゆえに、コバレフもベテルビエフも雲の上の存在ではなく、村田が戦っていてもおかしくはなかった存在だ。
しかし、ロシアでこの試合をやるとなったら贅沢ですが、それに見合う人気、関心があるのかな?
すごい楽しみです。
両者と戦ったカンピーヨさんに聞いてみたい。
[youtube]https://youtu.be/ga6jM_3jRlM[/youtube]ベテルビエフはパスカルと練習してるんだな。軽いけどやっぱベテルビエフが押している。