
今週末もビッグマッチが目白押し、特に日本に馴染み深い選手なので見逃せない。
しかし今書いておきたいのはその事ではなかったりする。
ノルディン・ウバーリVSノニト・ドネア
井上尚弥戦のドネアのコンディションであればドネアが勝ち、そうでなければウバーリが勝つのではないか。これで井上拓真のポジションもよくわかる。38歳のドネアのコンディションが気になるが、小さな相手には昔から滅法強い。
デビン・ヘイニーVSホルヘ・リナレス
私も含め、リナレスに勝って欲しい日本人が大多数だろうが、時の流れを読むとヘイニー有利だろう。リナレスには申し分ないキャリアとスキルセットがあるが、打たれ脆い綻びが常にある。スピード、ディフェンスで若いヘイニーを上回れるだろうか。
前置きはこのへんで本題は
マニー・パッキャオVSエロール・スペンス
パッキャオやるなぁ、すげぇなぁ。Youtuberと戦うメイウェザーとは品格が違う。ファイトマネーはどっちがいいのだろう?今が旬、オールタイムでも強そうなウェルター級に相応しいフィジカルのスペンスが有利だろうが、この男はイマイチあか抜けない。
マイキー・ガルシア
ショーン・ポーター
ダニー・ガルシア
勝利は手堅いものの、全部判定で大きな差は産み出せなかった。KOできなかった。
ならば、ポーターやガルシアに勝っているキース・サーマンと大差ないのかもしれない。パッキャオは苦戦はしたものの、サーマンからダウンを奪い鮮やかな勝利をあげている。
パッキャオはいつも予想を、心配を上回る。
パッキャオの真骨頂は豊富な運動量、リングジェネラルシップ、そしてなにより、パッキャオにしか出来ないようなタイミングのパンチを持っていることだ。ティモシー・ブラッドリーはパッキャオ以外には倒されない完成度を持っていたが、法外な角度からのパンチを浴びて倒された。
それでも、フィジカルが強く、抜け目なくディフェンスも堅く、若いスペンスの牙城は高すぎる。
キース・サーマン戦以上に人間国宝のパッキャオの身体が心配だ。
スペンスはカネロ戦をアピールしていいくらい、Sウェルターやミドルでも通用しそうな屈強な王者といえるが、意外性や飛びぬけた何かはない。基礎が強いという印象だ。
そういうファイターの度肝を抜くタイミングとパンチ、経験を持っているのがパッキャオといえる。
それにしたってマニー・パッキャオ42歳にとっては険しすぎる相手だ。
スペンスよ、パッキャオじゃないだろ、君が戦うべきはただ一人・・・