ウンベルト・ソトVS佐々木基樹

敵地での進退をかけた佐々木の挑戦は散りました。
長期安定王者への挑戦とあって策士佐々木の決意と意地を感じる内容でした。

浜田VSアルレトンドをおもわせる初回の奇襲、挑発など佐々木らしさを感じる執念あふれるファイトでしたが技術差は明白。最後は佐々木の突進右ストレート!でなく膝がソトのたぶん内腿にぶつかり痛みで悶絶のソト負傷、この場合終盤なので王者棄権で佐々木勝利もルール内だったとおもわれますが、採点差、バッティングなどの反則もとられていたので?あとメキシコだったのもあるでしょうか、負傷判定となりソトの防衛となりました。


しかし旺盛な手数と馬力ファイト、ボディもアッパーも様々な角度からの多彩なパンチで穴の少ない王者相手に体力、スタミナで勝っているようにも感じられ、やっぱ日本人は勇気と根性が半端ないと感じさせる、ある意味技術の堪能を超えた感動を受けました。

ポイントもダウンもとられ、劣勢だったのは否めませんが負傷の前のスリップダウンや精神力など残り2ラウンドとはいえソトの気力の限界と佐々木の執念と意地がボルテージに達しているタイミングのようにもみえました。

おもえば佐々木の試合はいつも不格好で相手の技術やパンチに翻弄され、絶体絶命に見えて反則スレスレの荒い反撃と強襲、喧嘩ファイトみたいな展開での逆転ノックアウト、乱戦に持ち込んでの強引な勝利が多くきれいにテクニカルに勝つ試合というのはあまりありません。

この試合ではそんな佐々木らしさと同時に安定世界王者ソトの体力、パンチ力、3階級目で極端にKOが減った王者の4階級目の限界なども感じました。

世界王者となり防衛重ねていける器とはおもいませんがプロらしい強さ、気持ちを存分に感じることができました。
佐々木本人は無念でしょうがソトはリナレスや亀海(ちょっと階級的に無理か)などの帝拳勢に仇討される運命かもしれませんね。
まぁソトが佐々木の気持ちに折れて日本絡みの試合を敬遠する可能性もありますが。

個人的にはいい試合でかなり楽しめました。

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