9月13日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われるWBCのタイトルエリミネーター、ゴールドとかなんちゃら王座がかかるのかもしれない。勝者はロマチェンコVSキャンベルの勝者、王者に挑む権利を得る。若く、攻守に隙のないヘイニー有利なオッズだとおもうが、この試合を占うというよりはそろそろ我々の想像を超える規格外の化け物がどこからともなく表れてくれないかなぁというボヤキ・・・
テビン・ヘイニー(ハニーかもしれない)
Devin Haney
22勝14KO
The Dreamと言われるまだ20歳のヘイニーは若すぎてリオ五輪に行けず、東京五輪を前にプロに転向した超優良株。速くてエキサイティングというよりは速くて狡猾で負けにくい、メイウェザーライクなディフェンス指向も高いプロスペクトだ。格下ならば倒しに行くが、リスクを冒すことなく判定上等で負けないファイトを最優先する。相手よりも常に速く目がいいから、スタイルを使い分けて勝ちきる狡猾な若者だ。これがボクシングの次世代の形なのかもしれない。
しかし直近のアマでは24勝5敗、ライアン・ガルシアに勝ちこしているが負けたこともある。世界レベルではロシア圏の選手に負けがあるのはスペンスなど多くのアメリカンと共通している。
ザウアー・アブドゥラエフ
Zaur Abdullaev
11勝7KO
全部ロシアで試合をしてきたわりには早くにチャンスを手に入れた。
世界的には無名でオッズは不利だろう。
この男に怪物、アップセットを期待しているわけではないが、そろそろドミトリー・ピログやゲナディ・ゴロフキンが出てきた頃のようなセンセーションを期待している。空気を読まぬ大暴れを。
https://www.youtube.com/watch?v=oCuHe7cN5Ak
正直に強いファイトだが、抜けたものは感じず、せいぜいがエドゥアルド・トロヤノフスキー程度な印象で、映像をみる限りではより速くリスクを冒さないヘイニーが上にみえてしまう。アマ歴もあるが大したものではない。WSBでは2敗で終わっている。
しかしなんだかなぁ、井上尚弥が世界に与えた衝撃のようなセンセーションがそろそろ出て来ないかなぁ・・・
ライト級、スーパーライト級はその中でも特に激戦区でプロスペクトはたくさんいても、次世代のスーパー王者を感じさせる突き抜けた者はわからない。混戦混迷、王者の方がまだ強いかなぁという程度だ。
いつの時代も、突出した存在が現れ、ボクシングをリードしていく。
アマチュア信仰が強いと言われる私だが、プロにはプロの壁があり、向き不向き、進化、成長などもあり計り知れない。井上尚弥は五輪金メダリストを余裕で倒してしまいそうな勢いだ。
そろそろどこかで現れないかなぁ、驚愕のセンセーション、第二のモンスター・・・
いつだか、こんな写真があって
金満ブローナーと清貧ヘイニーみたいな比較・・・
イメージ戦略というのもあるんだろうが、ヘイニー優等生すぎるんだよなぁ、試合をみても練習をみても・・・
なんかピンとこない。違う気がする・・・
ヘイニーが勝ってもまだ若いのでロマチェンコ戦とはいかず、ロマチェンコを特別な王者にして、レギュラー王座をハビエル・フォーチュナと争わせるという計画まで進行中なようだ。こういうプランを全部ぶっ壊してくれないかなぁ、アブドゥラエフ・・・
なお、この日は以下の試合もセットされている。
アマンダ・セラーノvs.ヘザー・ハーディ
ダニエル・ロマンvs.ムロジョン・アフマダリエフ
マイケル・ハンター対セルゲイ・クズミン