カバラウスカスは肉体的にも精神的にも非常に屈強です。彼は自分を打ち負かす人などいないと考えています。ジムではいつもスパーリングパートナーをノックアウトしています。とてつもないパンチ力があります。あの子はモンスターです。
アルツール・ベテルビエフVSオレクサンドル・グヴォジク
[st-card id=88026 ]10月18日、今週末のメインイベント。待ちに待ったライトヘビー級の統一戦のひとつがはじまる。昔、アマチュアでベテルビエフはグヴォジクに勝ったことがあるそうだが、10年くらい前で、グヴォジクは鼻を骨折していたから気にしないと言う。両者共に輝かしいアマチュアの実績を誇るも、オリンピックメダリストになったのはグヴォジクの方だ。
ベテルビエフ
「次の相手である、オレクサンドル・グヴォジク以外、全ての情報をシャットアウトしてトレーニングに集中している。その他の王者、ドミトリー・ビボルやセルゲイ・コバレフのことも忘れている。私と戦わない男の事を考えても意味がない。この階級のベストと言われる全てのファイターと戦いたい。今の私にとってはグヴォジクが全てです。」
テディ・アトラス(グヴォジクのトレーナー)
「ベテルビエフの重厚な攻撃を避ける必要がある。彼がコントロールできない事を遂行する。彼の攻撃力を相殺する方法に取り組んでいる。ベテルビエフは難攻不落の要塞ではない。カラム・ジョンソン戦でダウンした。反射神経の鈍りをみせた。グヴォジクは賢いファイターだから十分に戦略を遂行できる。」
今年一番興味深い対戦かもしれません。判定でグヴォジク、ノックアウトでベテルビエフか。どちらの勝利でもノックアウト決着が濃厚か。ベテルビエフの獰猛な攻撃をグヴォジクがどの程度抑えるのかが注目だ。距離がある状態ではグヴォジク有利だろう。
テレンス・クロフォードVSエギディウス・カバラウスカス
[st-card id=75473 ]12月14日、もっと注目を集める試合を模索していたが、この指名試合以上のものを用意できなかったとの事。エロール・スペンスが交通事故で怪我しちゃった今、指名試合ならまぁいいかという試合です。
クロフォード
「相手は2度のオリンピアンだし失うものは何もないからデンジャラスだ。例外なく彼を過小評価しない。」
カバラウスカス
「クロフォードは素晴らしいファイターだが、私は誰も恐れない。まだ私のベストを誰も知らない。12月14日に衝撃を与えますが、それは私にとってはサプライズでもなんでもない。私の時間が来たのです。」
カバラウスカスはデビュー時は怪力フックでとても魅力的だったが、レベルをあげた最近の試合では限界、迷いが出てきている。ファン・カルロス・アブレウ戦、レイ・ロビンソン戦、どちらの勝ちでもおかしくない内容だった。超攻撃的なパンチャーとしての強みしかないが、最近は技術的に戦おうとして、あるいは強みが生かせず低迷している。
しかしトレーナーのロベルト・ガルシアは
「カバラウスカスは肉体的にも精神的にも非常に屈強です。彼は自分を打ち負かす人などいないと考えています。ジムではいつもスパーリングパートナーをノックアウトしています。とてつもないパンチ力があります。あの子はモンスターです。」
と評価しているので期待したい。
負けを恐れて慎重な試合をするより、相手は反射神経、カウンターの天才、クロフォードなので、イケイケ玉砕で臨んで欲しい。古くガンボア戦で名を上げたクロフォードだが、ガンボアの出入りや獰猛さにパンチを食うシーンもあった。お見合いしているより猛烈アタックした方がいい。それがクロフォード攻略のヒントだ。誰でも倒す武器は持っている。
リチャード・コミーVSテオフィモ・ロペス
[st-card id=89070 ]世界で最も期待値の高いヒーロー候補だったロペスだが、前戦の中谷戦で評価が一変した。今ではロペスは経験不足で時期尚早、コミーの方が有利という声が多く聞かれるようになった。
テオフィモ・ロペス
「マジソンスクエアガーデンで最初の世界王座を獲得したかった。この試合で評論家をシャットアウトしてやる。王者のコミーを尊敬しているが、リングに上がれば彼の輝きは失われる事になる。12月14日に正式にライト級をテイクオーバー(継承)してやるよ。」