新旧交代の光と影/ゲルボンタ・デービスVSユリオルキス・ガンボア

12月28日ショータイムでゲルボンタ・デービス(22勝21KO)が2004年オリンピック金メダリスト、ユリオルキス・ガンボア(30勝18KO2敗)と空位のWBAライト級王座決定戦で対戦する。

24歳のデービスはP4Pのワシル・ロマチェンコが支配しているライト級に移動した。興味深いのは、「タンク」デービスがライト級に進出したのはいいが、現WBA/WBC/WBOライト級王者であるワシル。ロマチェンコ(14勝10KO1敗)はIBF王者に挑戦した後にはスーパーフェザー級に戻ることを計画していることだ。12月14日のリチャード・コミーVSテオフィモ・ロペスの勝者への対戦が2020年の初頭に計画されている。

デービスとガンボアが争うWBA王座はレギュラー王座であり、2番目の王座だ。WBAには複数の王座がある。

試合時には38歳になるガンボアは2017年5月に7回棄権でロビンソン・カスティリャノスに敗れて以来4連勝中だ。

アレクシス・レイジェス
ジェイソン・ソーサ
ミゲル・ベルトラン・ジュニア
ロマン・マルチネス

28日はトリプルヘッダーとなっているが、もう一試合は

ジャン・パスカルVSバドゥ・ジャック

が予定されている。

両者はマーカス・ブラウンに対して勝敗を分けているが、勝ったパスカルは逆転ノックアウトだった。

前から噂はあったけど、なかなか痺れる試合です。

サンタクルスやオスカー・バルデスと同じで、ゲルボンタ・デービスにとっては、ライト級でもスーパーフェザー級でも関係ない相手です。ガンボアも、デービスがライト級というからライト級で戦うだけで、今まで体重の増減はあったが、スーパーフェザー級で問題ない選手だった。

タイソンばりのアクション、狂暴、獰猛なファイターという点で2人は似ているが、デービスが今が旬のスター候補であるのに対しガンボアは試合時は38歳で、ピークは過ぎた。反応の鈍り、打たれ脆さが深刻になっている。復調してきているが、対戦相手の質も内容もピーク時にほど遠い。瞬発力の選手なので加齢による劣化は止められない。

この試合は、アクション満載の両者による観客にアピールする、売れるファイトであるだけでなく、ガンボアの名声を奪い過去のものとする、デービスが全てを継承する試合だ。

オッズも10-1どころではないだろう。

デービスは試合内容だけみれば、井上尚弥に負けないインパクトで、P4Pトップでもおかしくないほどの勢いだが、マッチメイクが慎重でまだ全貌がみえないところがある。

どんなにデービス有利でも個人的にはガンボアの最後の輝きに期待し応援する。彼自身が求めた試合、相手でもあるのだ。

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ジャン・パスカルVSバドゥ・ジャック

は絶妙な試合だ。マーカス・ブラウンを介せばパスカルの勝利となるが、あれは右フックがドンピシャだったKO劇であり、両者の実力は伯仲しているとおもわれる。ジャックが粘りで勝つ可能性も大いにある。両者とも高齢だ。

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