
ブラントVS村田再戦の海外からの展望です。今さら何言ってんの?な内容ですが、反論は何もできません。その通りです。しかしスピードやスキル、年齢などを考慮しても、人間として男として、村田はブラントに勝てるモノを備えているはずとおもうのは私の過大評価だろうか?
ロブ・ブラントと村田諒太は7月12日、エディオンアリーナ大阪で再戦する。ブラント(25勝17KO1敗)は昨年村田に勝って以来、順調にキャリアを重ね、ビッグマッチの準備を整えようとしている。
28歳のブラントは昨年2月にWBAのレギュラータイトルの初防衛戦でキャサン・バイサングロフを11回TKOで破った。王者として一皮剥けた安定感あるパフォーマンスだった。
ロンドン五輪金メダリストである村田のダイレクトリマッチには疑問が残るが、彼に出来ることが他にあるだろうか。村田がミドル級でその他王者に勝つには遅すぎる。かといってスーパーミドル級に進出するにはサイズを欠いている。
村田はブラントにリベンジしようとしているが、初戦でブラントは村田に対し1262発のパンチを放ち、118-110、119-109×2という大差だった。再戦で逆転するのは難しい差だ。ブラントはハードパンチャーの村田が捕らえるには速すぎ、忙しすぎる相手だ。
村田
「ブラントの勝利は極めてフェアなものだが、私はリベンジの準備が出来ています。みんなに本当の村田諒太をみせ、タイトルを取り戻してみせます。試合後少し休んだが、戦いの欲求を失うことはなかった。実際、これまで以上にやる気に満ちています。」昨年10月の対戦ではブラントはアンダードッグだったが、五輪金メダリストだからといってオッズは何の信用にもならない事を示した。2017年5月のハッサン・エンダム戦を観れば、ブラントが勝利する事も容易に予想できたはずだ。あの試合が物議を醸した事が重要なのではない。重要なのは接戦だった事実であり、村田がホンモノの実力者であればそうはならなかったはずだ。村田とエンダムは実力が拮抗していた。ブラントが容易に村田を破った事は多くのボクシングファンにとって驚くべきことではなかったのだ。
村田にはブラントのようなボリュームあるパンチに匹敵するものがない。村田がすべき事はジョージ・タドーニッパーやブルーノ・サンドオーヴァル、フェリペ・サントス、ペドロソ戦のようにブラントをノックアウトする事だ。ビッグパンチで彼を捕まえることだけだ。しかし彼らはレベルの低いファイターでありブラントとは訳が違う。ブラントはパンチを打たれるために静止してなどいない。村田がブラントをノックアウトするのは困難だろう。
村田がこの試合で負けると引退を考慮する必要がある。それでもブラントはミドル級で最弱の王者とみなされており、村田にとっても最も楽な道なのだ。スーパーミドル級に転向してももっと過酷な現実が待っているだけだ。7月12日のブラントへの再戦ほど、村田にとって最も望ましい相手、試合は他にないのだ。
記者さんの言ってることはわかりますが、だから何?という内容です。
しかし以前から村田に懐疑的で、守られて、強豪と全くやっていない、試されていない、ほらみろこうなったという指摘は正しかった。
王者という果実を獲るならもっと厳しいキャリアが必要だった。ブラジル人、メキシコ人、イタリア人、本場からかけ離れた微妙な相手ばかりで築いたキャリアはやはり偽物だった。
先週、村田のスパーリングパートナーのパトリック・デイは、トップランクのホープ、カルロス・アダメスにユナニマスで負けた。デイらしくよく動き、テクニカルに上手く戦っていたが、アダメスのフィジカルパワー、屈強さを捌ききることはできなかった。最低でも村田はアダメスのように戦わねばならない。
日本のメディアによるニュースだといかに村田が初戦と変わって調子がいいかという情報ばかりだが、年齢的にも勢いも機はブラントにある。
村田がリベンジを果たすには、やはり誰もが考える通り、ブラントの足と手数を潰して壮大にノックアウトするしかないのだ。のらりくらりと戦って、亀のようにガードを固め、当然のようにポイントを落としていく帝拳流スロースタートではダメだ。西岡は最後のチャンスでナパーポンと戦った時、初回から飛ばした。それは自分のスタイルではなかったけど最後だからそうやったと言っていた。村田は奇襲せねばならない。ブラントがやったように。
こういう試合をしないとね。