これが、ゴロフキンの持つWBCミドル級の挑戦者決定戦だそうです。ジャモールのミドル級初戦でもあるので興味深いです。弟以上にキレのあるパンチでインパクトの強い勝ち方をしている兄ジャモール。あの切れ味はミドルでも健在か。
ジャモール・チャーロ
25勝19KO
身長183センチ
リーチ187センチ
チャーロ兄弟(どっちも)をトリニダードっぽいと言ってるのは自分だけだとおもいますが、とてもシンプルなアップライトのオーソドックスにして、キレがすさまじいのか、スカッとするKO勝ちが多い。風貌とパンチの質にティトの面影をみているのかもしれません。
ハイライトをよくみると、シンプルゆえにパンチに腰が入って力強いのと、やっぱりジャブが素晴らしいです。バズーカジャブになっています。
今のままだとカネロ戦は無理そうだし弟と同じ階級だと厄介なので(弟とはやらないと公言)減量苦もあるが、やや必然的な階級アップだとおもわれます。
シンプルで攻撃的なKO型なので誰とのどんな試合でも楽しめます。けどやはりトラウトのようなテクニシャン相手には苦労しましたね。
セバスチャン・ヘイランド
29勝16KO4敗2分
長く、世界上位ランクにいるアルゼンチンの選手。たしか、村田の練習相手を務めた事もあると聞いたような。
映像は音声が消されてますが、好戦的なサウスポーのようです。雑草的なキャリアですが、マシュー・マックリンに勝ってこの地位を確立したようです。
予想としては、チャーロのKO勝利でしょう。
KO負けのないヘイランドの粘りに期待です。
ヘイランドのボクシングもエキサイティングですが、ミドルの迫力には欠けている気がします。セルジオ・マルチネスイズムが入っていたら最高ですが、そこまでのテクニシャンにもみえません。
アルゼンチンにこういう選手がいること自体が貴重ですが。
ただ、この試合に勝っても、GGGにすんなり挑戦できるかは懐疑的です。GGGにはカネロ戦という大きな舞台がセットされています。もちろんGGGを支持、応援しますが、全てがカネロの計算されたタイミングにみえ、そこが不気味です。
ジャモール・チャーロがダニエル・ジェイコブス以上のパワーと資質を持ったスケールだった時に、GGGもキャリアの終盤を迎え、ミドルに動きが出てくるのかもしれません。怪物GGGも、もう35歳、キャリア最高の試合を終えた後にどうなるかはわかりません。
ジェイコブス戦の勝利は間違いないですが、効いたのか、警戒してたのかわかりませんが、結構危ない試合にみえました。無敗は無敵じゃないと感じた試合でもありました。