鉄は鉄をもって研磨する/ヘッキー・ブトラーVS京口紘人

ヘッキーブトラーの記事です。田口戦はキャリアで最も厳しく誇り高い試合だったそうです。(統一だもんな)個人的には田口の勝利、あるいは引き分けくらいに感じ、今でも悔しいですが、序盤にペースをとられたのが敗因でしょう。同じワタナベジム陣営としては、ブトラーは想定を上回るペースで飛ばしてくるぞと覚悟して欲しいです。たとえ、そうならなくとも・・・

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田口良一からIBF/WBAの統一王座を奪った南アフリカのへッキー・ブトラー(32勝10KO3敗)は、条件のよくないIBFの防衛戦を放棄し片方のベルトを返上した。田口戦では1-17というアンダードッグだったブトラーは田口への勝利を誇りにおもっています。

ブトラー
「私にとって素晴らしい結果でした。キャリア全体を通じて最も困難で最大の勝利でした。」

ブトラーはこの勝利で南アフリカで2人目のRing Magazine認定王者になりました。(一人はバンタム級のヴィック・タウィール)これはブトラーにとってただの目標ではなく、現実にするための強い意志があったと述べています。

ブトラー
「Ring Magazine認定王者というのが最も誇り高き最高の瞬間です。今まで私は3つのベルトを獲得してきましたが、このRing Magazine認定王者こそ、目指しているものでした。遂にそれを手にすることができました。妻に聞いてください。結婚式でそれを与えられ、人生最高の瞬間でした。」

しかし「The Hexecutioner」というニックネームのブトラーは今、京口紘人という新進気鋭の相手に対して、キャリアの次の章を迎えようとしています。この試合も田口戦同様にとても厳しいものになると覚悟しています。

ブトラー
「険しい、エキサイティングな試合になるでしょう。京口は若く無敗の挑戦者です。彼は激しくアタックしてくる。体格もいい。速い。フィジカルが強そうです。京口に対して、激しいトレーニングを積んできました。彼が何をしてきても準備は出来ています。練習を信じて誰にでも勝てるという気持ちです。正しい人々と正しい準備をしてきました。」

京口(11勝8KO)はプロに転向しわずか15カ月、8戦目でIBFミニマム級王座を獲得しました。25歳の京口は2度防衛した後、階級アップをした。

ブトラーのチームは相棒のモルティ・ムザラネとともに22日にマカオ入り、翌2日に帰国予定です。ブトラーはクリスマスがない事を気にしていません。1月、2月に何度も試合をしてきました。妻のロキシーもそれを理解してくれています。

ロキシー
「私は気にしていません。慣れています。私たちが楽しい時間を過ごし、彼がベルトを持って帰ってくるのなら、イースターでも誕生日でもクリスマスでも関係ありません。」

ブトラーもムザラネもこの試合に備え、数えきれないほどのスパーリングを重ねてきました。「Iron Sharpens Iron」鉄は鉄をもって研磨する(旧約聖書箴言27章-17)という言葉通りに。

ブトラー
「ムザラネのパワーは凄まじいです。私のようなスピードや動きはないけどパワーがすごい。誰も彼を倒せないとおもいます。12ラウンドなんて耐えられないよ。それでも彼といいスパーリングをしてきました。南アフリカのボクシングにとってマカオでの2つの世界戦はとても名誉な事です。」

https://www.youtube.com/watch?v=7H_o6LCMjMg

https://www.youtube.com/watch?v=WTFO4RTEguU

当然の決意とコメントなので特に言いたいことはないが、典型的な引っ掻き回しのポイントゲッターなので、京口は振り回されないようにして欲しいです。そして、ムザラネはやっぱりすさまじくパワフルなんだな。

よく、この試合に備え、100回とか200回のスパーリングなどと言いますが、実際、特に第三国の選手は、そんなの数えていない、数えきれないほどの実戦練習を積んできているのでしょう。南アフリカのファンにとっては日本と同様に熱い大晦日、彼らの全力ファイトを堪能しましょう。

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