AIやメディアのように体系的には出来ない、やりたくないので、ぼんやりと記憶の中だけで今年のボクシングを振り返ってみたいとおもいます。
1.井上尚弥
もう私のボクシング人生最後の神様からの贈り物でいい。これが最後の車といつもおもうように、最後のボクサーでいいかも。
ドネア、フルトンの時はキレキレの本気モードで勝利の雄たけびも最高潮、タパレスの時は控えめ、ボクシングは大味であったが、これは勝つために相手に合わせた戦い方を選択したに過ぎないのだろう。
リカルド・ロペスが最高の選手かとおもったけど、それを超えるか、こんなボクサーは唯一無二だろう。
ライバルがいないが、どんどん階級を上げるよりも、自分の骨格やフィジカルにあった階級で末永く活躍して欲しいと願う。最後の選手なので。
2.テレンス・クロフォード
やはり神がかった強さだった。まさかスペンスをあんなに圧倒してしまうとは。しかしスペンスは事故後、事故前でちょっと変わってしまったとおもう。
もうカネロとの階級を超えた巨額マッチしかロマンもないし残された時間もないんだろうが、ジャロン・エニスという次世代モンスターを高く買っているので
そこを無視するのが残念。
3.ジャロン・エニス
スケールが大きい。どんな相手でも井上尚弥と同じで見切っている。上回ることが出来ている。ウェルター級の本格王者として頼もしい。
4.ドミトリー・ビボル
大きな井上尚弥というか、どんな相手にも余裕や圧倒感があるが、判定ばかりなのは何かが足りないからだろうか。ただの非力、パワーレスではあんなに圧倒的なパフォーマンスは出来ないはずだ。基礎のレベルが著しく充実している。しかしどこまでいっても立場上主役になれない。
5.デビッド・ベナビデス
カネロに避けられているが、出来る限りの相手をすべて倒し、拳で存在感をアピールしている。
6.デビン・ヘイニー
少しデカいからかライバル対決を巧みにスルーしているし、勝ちに徹する塩ボクシングは好きではないが、ライバルたちよりも少し先を走っている。対戦すればどうなるかわからないが、すれ違いでまた階級を上げていくのかもしれない。タンク、シャクール、アントワンあたりとはやって欲しい。そこをスルーしても次の階級にはエニスがいるよ。
7.サブリエル・マティアス
いいですね。歩いて殴るだけで全KOで勝ち抜いていくこのスタイル。王者対決を勝ち抜いて欲しいものです。
8.張志磊
中国の40歳のおじさん、北京五輪の人がヘビー級で大活躍。
限界はあるだろうが、夢を諦めない、かっこいいサウスポーです。
9.デビッド・モレル
井上、エニスの次くらいに評価しちゃってるキューバの若き王者。速くて巧くて攻撃的で試合に外れなし。
10.ジャニベク・アリムハヌリ
ミドル級が不毛だったなぁ、ななかでやっぱり着実にその地位を固めつつあるまだ無名王者だが難攻不落の部類だろう。
11.ジャーボンティー・デービス
普通に試合をしていくのか、特別な試合にしか出ないのか、よくわからないが、同国のライバル対決はして欲しい。
12.シャクール・スティーブンソン
井上が動なら静のP4Pかという存在だが、強いライバルに恵まれた階級なので、今後次第だろう。
負けない強さは偉大だが、相手が強いとロス・サントス戦のようになるのは勘弁。
13.中谷潤人
普通に新人王から日本王者を経てここまで来た。とても才能があるのはわかっていたが、ネクストモンスターと呼ばれるところまで。
井上尚弥のようなカリスマではなく、判定勝利も多くなるだろうが、もはや井上尚弥の一番の脅威といえそうな強さとスケールを誇る。
しかしバンタム級では少し腰を据えたい。
14.ジェシー・ロドリゲス
久々にメキシコから出てきた、並を超えた本格派の軽量級。スキルの幅が違う。器用な天才型だがメキシカンだけあって好戦的。
井上のライバルというには小さいが、日本人軽量級のラスボスでよろしいか。
15.寺地拳四朗
毎回エキサイティングな試合をする突出した存在になってきた。童顔だがもう31歳なのだ。
本人の望む試合をどんどんやっていって欲しい。
16.重岡兄弟
たぶんミニマムでは安定王者、並の王者とは違う存在感なのだろうが、階級もプロモート関係も興味がなくついていけない。
コラーゾとかノックアウトとかとやってくれ。
プロスペクト
よくわかんなくなっちゃいました。
アントワン・ラッセル
リチャードソン・ヒッチンズ
アンディ・クルス
アブドゥマリク・カロコフ
バハディール・ジャロロフ
ルイス・レイナルド・ヌニェス
とかは凄そうだなぁとおもいます。
レイモンド・ムラタラはデビュー戦から注目していたので、戦国のライト級とはいえ見届けたいとおもいます。
アメリカにはわんさか、キューバや中央アジアにもすごい人がいます。
ライト級なんかはビッグネーム以外にも新人クラスでやばそうなのがいます。
しかしイスラエル・マドリモフやサドリディン・アフメドフなど、全く飛躍できなかったので、なかなか厳しい現実があることもたしかで、やはりアメリカやメキシコ、日本など、プロの文化のしっかりしたところでないと運とタイミングが揃わない感じです。
日本では大橋ジムや帝拳ジムにプロスペクトが集中していますが、階級も被っちゃったりして一体どうするんだろうというのが気になります。
特にバンタム級
中谷を筆頭に
拓真
武居
天心
堤
などがおり、2024は決着がつくのでしょうか。