ジョセフ・ディアスVSシャブカット・ラヒモフ LIVE他

日本の尾川も絡みたかったIBFスーパーフェザー級の世界戦は王者ディアスが約1.5キロの体重オーバーで剥奪、ラヒモフが勝った場合のみ王者誕生となる。地味だが、いくぜ!

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ディアス
10
10
9
9
10
9
10
9
10
10
10
10
116
ラヒモフ
9
9
10
10
9
10
9
10
9
9
9
9
112

これも判定になっちゃうかなぁ。ディアスはパワーはないが、ディフェンスが固いからな。

1R

見た目はラヒモフの方が雰囲気があり、実際いい選手だが
ディアスの実力は安定している。

ラヒモフの方が大きく懐が深いが、ディアスがいい
ボディコンビネーションを入れている。

ラヒモフはやや一発狙い。

ディアスの方がスピードがあり回転が速い。

ディアス10-9

2R

ラヒモフにとってディアスのパワーはたいしたことがなく
積極的に打ち込んでいく。

静かな技術戦になっているが、パワーがあるのはラヒモフだろう。
ディアスは上手いのでタイミングがいい。

ディアスはテクニシャンだが、ほぼ決め手は左であり
右は調整役なのだ。

その左を外せばラヒモフにも活路がある。

ラヒモフの攻勢が光ったが、ディアスの左のビッグショットが印象的

ディアス10-9

3R

ディアスのテクニックが一枚上だが鼻血を出している。
体重超過で明らかに重たいだろうが、スタミナはどうだろうか。

互角の技術戦、見栄えはディアスかもしれないが
ラヒモフの方がダメージを与えているようにみえる。

ラヒモフ10-9

4R

開始直後はラヒモフが攻めるもディアスが固いブロックで対応。

両者、互いをインプットしたようで、ラヒモフが攻め、ディアスが返す
展開になってきた。攻勢、手数はラヒモフが上。

ラヒモフはパンチをまとめるが、ディアスのブロックに阻まれる。
ディアスのヒットは少ないが、タイミングがいい。

ラヒモフ10-9

ラヒモフコーナーはフレディ・ローチなんだな。

やはりテクニックはディアスが上かな。

5R

上手いのはディアスで強いのがラヒモフかな。
互角のいい戦い。

ラヒモフが攻めるもほぼガードの上

重たいディアスはガードを固めて前に出て
空いたところに左を叩き込む。

互角のいい打ち合いだが、モロに食って効きそうなのはラヒモフ

ディアスはブロックが固くメリハリがある。

ディアス10-9

6R

手数が多いのはラヒモフ。ほぼブロックされている。
ディアスは受け止めて隙をみて打ち込む、やや省エネスタイル。

ラヒモフの手数を買うが、余裕があるのはディアス

ラヒモフ10-9

7R

音が消えてしどろもどろしたのでよくみてない。
拮抗したいい試合だが、型にはまって安定感があるのは

ディアス10-9

ラヒモフはどう崩していいかわからない。
ローチの指示も結構あいまい、キープゴーイング

8R

ディアスが前に出て圧力をかける。
ディアス優勢だが、すごいカウンターの相打ちで
一瞬ディアスの腰が落ちかける。効いたかもしれない。

ラヒモフ10-9

9R

8Rはディアス優勢もカウンターで流れが戻った。
ディアスはブロックでラヒモフをやりすごしてから
プレッシャーをかけてコンビネーション。

ラヒモフは必死にディアスの隙を探るもディフェンスが固い。

クロスファイトのいい試合だが、ディアスの鉄壁さが高い。

ディアス10-9

10R

ここからはっきり差をつけた方の勝ちだろう。
会場は3点差でラヒモフの勝ちと出ている。

ディアスは手堅いスタイルを持つサウスポーだが突き抜けたものがない。
ラヒモフは型にはまってないが、得意パターンがない。

ディアスはいつもより明らかに打たれ強くフィジカルアップしている気はするが
決め手がなく実に手堅いスタイルだ。

うーん、互角

ディアス10-9

11R

ここも互角なので今度はラヒモフに点を入れたいが
軽くともいいタイミングの左を当てたディアスに対し
ラヒモフのパンチはガードの上

手数、攻勢は6-4くらいでラヒモフが頑張っているが、どうにもこうにも捉えられない。

ディアス10-9

12R

会場はラヒモフっぽいし
どっちに転んでもいい内容だ。

自分はディアスの崩れない安定感を少しだけ買う。

クロスファイトでどちらも同様に消耗している。

何か異次元のスピードやパワーなど抜けたものがないとなかなか突破できない
超クロスファイトな2人でした。

軽いけどクリーンヒットではディアスが要所を締めたかな。

ディアス10-9

やっぱりディアスの試合は判定。
結果が逆でも驚かない。
会場の採点は引き分け。

115-113
114-114
114-114

マジョリティードロー

つまり両者はこのへんの実力です。
ベルチェルトやバルデスと拮抗したところで、ジャーボンティーやシャクールには勝てないとおもわれる。

今日はジョシュ・ウォーリントンのKO負けが大きなニュースだった。
しかも、採点でも負けの完敗であり、マウリシオ・ララもめちゃ強く見えなかった。

ディアスは体重超過は2度目。フェザー級で王者ヘスス・ロハスに勝ったものの体重超過で戴冠ならず。31勝15KO1敗(負けはゲイリー・ラッセルJr)の元アメリカ五輪代表は卓越したテクニシャンだが自己管理が甘いようだ。元々Sバンタムだったけど。

飲酒運転、契約トラブルなどがあり、体重を作り切れなかったようで罰金10万ドル。しかしギャンブラーな彼は自身のこの試合に50万ドルを賭けて取り戻すと発言している。

対するラヒモフは、ロシア、といってもタジキスタンのプロスペクト。
戴冠したらタジク初かもしれない。

両者、サウスポーでスキルがあるが、ディフェンスが固いのはディアス。パワーがあるのはラヒモフか。ディアスは判定型で型にはまったスタイルだが、なかなか隙がないのだ。リードの右の使い方が巧みだ。判定でディアスは順当な予想だが、立場的にラヒモフを応援。

パトリック・ティシェイラVSブライアン・カスターニョ

ティシェイラはプロスペクトのカルロス・アダメスに血みどろの試合に勝ってWBOスーパーウェルター級暫定王者、GBPなのでボーナスで正規王者に昇格した?

対するブライアン・カスターニョはWBAの王者だったが、振り回され、無敗のまま無冠でこの王座にチャレンジする。

体格差がかなりあるが、スピード、回転力でカスターニョ有利とみる。ティシェイラは31勝22KO1敗と戦績はいいが、強さがとらえ難い。独特のリズムを持った打たれ脆い強打者。

123456789101112R
ティシェイラ
9
9
9
9
9
9
9
10
9
9
9
9
109
カスターニョ
10
10
10
10
10
10
10
9
10
10
10
10
119

カスターニョもキャリアが少ないわりには出世したがその後が多難。
アマでエロール・スペンスやデレビヤンチェンコに勝っている。

1R

ティシェイラが大きくリーチもあり距離が遠い。
しかし届かぬ距離から踏み込んでロープに詰めて連打を打つカスターニョ。

ティシェイラが距離をとり引いた戦いをしているが
回転の速いカスターニョか

カスターニョ10-9

2R

遠いティシェイラのパンチはブロックでやり過ごし
踏み込んで連打していくカスターニョ。
捉えきれないが余裕を感じる戦い。

ティシェイラが上手く捌いているがポイントは

カスターニョ10-9

ただしGBPのDAZNだからティシェイラ有利なジャッジだろう。

3R

カスターニョが詰めていくが
ティシェイラがかなり慣れて捌くのが上手くなってきた。
それでも執拗で元気なカスターニョの攻撃が上回ったかな。

ティシェイラとしてはアッパーのカウンターなどがドンピシャで当たらないと厳しい。

カスターニョ10-9

4R

カスターニョのパンチを芯には受けていないが
運動量、ボリュームに劣勢のティシェイラ。

一発の重さはティシェイラにありそうでカウンターが活路だが
カスターニョの手数、アタック、ボリュームが上。

ティシェイラは上手く戦っているが疲れてきたか。

カスターニョ10-9

5R

激しい打ち合いでティシェイラのいいアッパーが当たるも
カスターニョのボリュームが上。

ティシェイラは余裕がなくなり打ち合いに突入。
単発はティシェイラの方がいいが、カスターニョは手数が執拗。

カスターニョ10-9

6R

共に有効打は少ないが耐久力勝負となってきた。
カスターニョの方がスタミナがありそうだ。

カスターニョがサウスポーになったりで少し休む。
距離があるとティシェイラの方がコントロール出来る。

しかし後半はカスターニョが攻め込む。
カスターニョの右でティシェイラの顔面が跳ねる。

カスターニョ10-9

7R

ここまで個人的にはカスターニョのフルマークだが積極性だけで
有効打は少ない。一発の破壊力をあまり感じない。

カスターニョは少々被弾しても強引に攻めを強めていく。
ティシェイラは上手く攻撃を殺しているが攻めの姿勢が足りない。

ティシェイラが1発打ったらカスターニョは5発返すような展開。
ティシェイラに大きなダメージはないが、根負けしそうだ。

カスターニョ10-9

8R

雑魚にはめちゃ強く強打者にみえるがトップレベルだと
軽打の連打型だったというのがカスターニョの真実のようだ。
元々スーパーライト級にみえるくらい小柄だし。

しかしエンジンの性能が高く、運動量が豊富。

ティシェイラとしても、他の相手より小さいしパワーレスだから耐えられるのだろう。
頭をつけた打ち合い。

一発はティシェイラも執拗さでカスターニョ。
互いに一発で倒れるような強打はない。

互角だが、がっつり打ち合った

ティシェイラ10-9

9R

ティシェイラはポイントの劣勢を伝えられたか前に出て打ち合いを選択
大きなサウスポーだからそれなりにやりにくい。

カスターニョが下がりながらパンチを合わせる展開になってきた。

逆に攻勢はティシェイラだが、タイミングと角度のいいパンチはカスターニョ。

ティシェイラが前に出るが、コツコツと細かなパンチを入れているのは

カスターニョ10-9

ティシェイラは前戦のようなゾンビモード。

10R

ティシェイラはKO負けの印象が強く、脆さはあるが
持久力やタフネスは強く我慢強い。
打ち合いでカスターニョを倒すしか勝ち目がなさそうで
そういうファイトに変えてきた。

逆にカスターニョは手数が減ったが、ティシェイラに合せるパンチに変えてきた。
ティシェイラ攻勢もカスターニョのパンチのタイミングが効果的

カスターニョ10-9

11R

カーティス・スティーブンスやカルロス・アダメスのパンチに比べれば
カスターニョのパンチは軽いのだろう。ティシェイラは流血もなく倒れることもない。

しかし手数と攻勢で後れをとっている。

カスターニョがプレッシャーを強めて勝負をかける。
耐えて打ち返すティシェイラ。

互いに相手を打ち破るパワーが足りないが
カスターニョのスパートが光った。

カスターニョ10-9

12R

点差は開いたが、総合力では拮抗した両者

ティシェイラは体格、フィジカルはあるがスピードと攻撃力が足りず
カスターニョは機動力はあるが、パワーが足りない。
ウェルターまで絞れるだろうに。

意地の打ち合いも、カスターニョの方がティシェイラの顔面を跳ね上げる
パンチが多かった。

執拗なカスターニョのアタックに、ついにティシェイラはダウン寸前。
KOか判定かだけが焦点となった。

ティシェイラはフラフラでレフリーはいつ止めてもいい。

最後までティシェイラはなんとか立って終了

カスターニョ10-9

採点上はカスターニョの完勝だろう。

両者の特徴、今の限界がよく出た試合となった。

120-108
119-109
117-111

カスターニョ

ブラジルは残念だが、アルゼンチンおめでとう。
メインストリームじゃない王者はもうWBOとIBFしか輝けない?

ロニー・リオスVSオスカー・ネグレテ

リオスもシルバーだかの王座を持っているのか無冠だったか、レイ・バルガスに負けた同士の再浮上をかけた戦い。
リオスの方が大きく、パワーがあり、ボディ打ちが上手くプレッシャーをかけているがネグレテは粘り強い。
実力伯仲の両者ながらも終始手数で上回ったリオスのユナニマス勝利。互いに決め手なく小粒だ。

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コメント一覧
  1. ロドリゲスはネリーとの試合を棄権しましたが、体重超過をくりかえすベルトランをパワーでねじふせるコミーのようなボクサーもいます。
    逆にバルデスは体重超過をやったスコットグイックとやり、ケガの代償は大きかったが勝利している例もある。

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    • 自身の命を守る為に体重を超過した、とか開き直ってるディアスですが、ラヒモフもフジレ戦での薬物疑惑が有耶無耶のグレーな選手ですよね。

      薬物疑惑のある選手に対して体重超過で迎え討つ手段を取る選手と、逆に超過常習犯に薬物使用で備える選手…イタチごっこで困ったもんですね。

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      • 結局ラヒモフが薬物を使用した証拠がなかったわけですから、そういう表現はどうかと思います。
        ディアスが体重超過したのはベナビデスと同じくサウナが使えなかったからです。コロナ禍でこういう事は今後も起きるでしょうから、減量の多くを水抜きに頼る選手は減量方法を考えなおす必要があります。

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  2. タフなメキシカンボクサーは距離をつめられてパンチを打たれても、少々被弾しても、距離ではずしたり、バックステップでかわさず、被弾せず、パンチを打ち返しますからね。タイ人では、シーサケットもそうです。

     ララはテクニックはないですが、ララだけじゃなく、バンタム級時代のネリー、フライ級のマルチネスもそうです。身体が頑丈なんでしょう。一発くらっても3発どつきかえせばよいと。

    古くはバレラとモラレス、マルケスとバスケス、最近では、グアドラスとエストラーダの試合もすさまじいものがあります。
    彼らはタフなうえにテクニックまである。

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    • 故意か過失はどうか別として、ネリやマルチネス、カネロのように薬物込みで頑丈な体を手に入れるようじゃ世話ない話ですけどね。現に彼らのお陰で、本来称えるべき大金星のはずのララに対してもドーピングを疑う人が現れている。これが「世界のボクシング」の中心にいるメキシカンに対する認識の現状です。

      後クアドラスとエストラーダの試合は確かに凄まじいものでしたが、あれだけお互い(というよりエストラーダが)不用意に貰っている試合でテクニックがある、というのは何か違う気がします。

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      • エストラーダに限らずどんなにテクニックがあっても同等、又はそれ以上の強さを持つ相手とやればパンチを不用意に貰う事もあるでしょうからそれだけでテクニックが無いと論じるのも何か違う気がします。
        相性もあるし相手の強さも加味すべき。

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  3. カスターニョはPBCですから、チャーロがIBF指名戦で負けなければ4団体統一戦が見られそうですね。

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  4. フェザー級以下では貴重な100ドルファイターが…。
    ララはパワーがあって打たれ強かったですが、どちらかというといつもの回転力が見られなかったウォーリントンの不調の印象が強いです。

    ラヒモフですが、体重超過した相手に微妙な判定負けとかにはならなくて良かったです。
    順当にいけばラヒモフと尾川で決定戦ですかね。

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    • ララはパワーはありましたけどスピードは無く、一度返り討ちにされた5R以降はスタミナ切れも目立ちましたね。
      ウォーリントンの不調もありますが、ララのような相打ち覚悟で強打を振り回すメキシカンやフィリピン勢がイギリス勢にとって鬼門なのかもしれませんね。ジョシュアを倒したルイズ然り、ヨーロッパ圏内には中々いないタイプでしょうし。

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  5. マウリシオ・ララはパンチ貰うけど変な打たれ強さがあったな、ちゃんとドーピング検査したのだろうか?
    (メキシカンだし)あれでナチュラルならナバレッティよりは上かもね、あれ喰らったらナバレッティだって無事ではないはず。

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  6. ディアスって初めて見たけどカウンターのタイミングが抜群じゃないですか!

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