
熱狂というよりは虚脱です、今日は。
ロマチェンコVSリコンドー
負けたのは2回に手の甲を痛めたからというリコンドーだが、どのタイミングで痛めたのだろう。自身のパンチ?ガードの上?
いずれにしても、両者のナチュラル防御が卓越すぎてあっけらかんとしてしまう展開でしたが、そんなせめぎ合いの中でもロマチェンコの立体的な手数が多すぎて、リコンドーは守りに忙しく攻める時間を作らせてもらえなかった。得意の超絶に低いダックにもコツコツパンチを当てられた。防御の合間にパンチを返しても、もうそこにロマチェンコはいないという・・・
ハイテクエンジンが違いました。
ボクシング進化論なのか、タイミングの問題なのか、ウォータースもリコンドーもそこまで効いているようにみえませんでしたが、かなり傷付いて消耗したような発言をしているので、やはり対処だけで大変なのでしょう。
これが、ロマチェンコの本気モードというか、396勝1敗のカラクリだ。負けない試合の構築方法を選択すると派手な動きは一切封印してチョコチョコマシーンになる。初回に出ない、むしろ下がって小さなリコンドーを分析した。マイキーやリナレス相手でもこっちのロマチェンコが現れるのではないか?
結末はさみしいものでした。
尾川VSファーマー
敵地のジャッジで支持されたので文句はないだろう。しかしこの展開だと大差で負けるのがアウェーの常だっただけに、たまたまジャッジに恵まれたのだろうか?
見た目はファーマーの試合にみえたが、疲弊して腹が効いていたのもファーマーのようには見えた。ほとんど右を当てたいとみえみえのワンツーボクシングで王者になってしまった尾川。村田も似てるがスリー、フォー、左フックなどは今後出せるようになるのかな。近藤VSリピネッツの方が燃えたけどSフェザーで再びの日本人世界王者、凄い。
サリドVSローマン
いつものサリドのようでいて、今日こそはやばそうという雰囲気があった。辛そうな表情が序盤から顔に出ていた。ローマンは精魂尽きるまでエンドレスファイトをしてやろうという気迫がすごかった。スローで両者被弾も多くハイレベルな試合ではなかったかもしれないが、熱量は一番で、会場のファンのボルテージも上がったことだろう。三浦はよくローマンに勝ったなぁ。
クリストファー・ディアスVSブライアント・クルス
今日一番わかりやすく強そうにみえたのがディアス。
しかし相手レベルがそうさせただけであろう。
クルスもキャリアの悪い選手ではないがやけに脆かった。
コットが去り、コットみたいな本格派オーソドックスが出てくるプエルトリコはやはり層が厚い。ただ、パワーはピカイチだが、被弾はするクラシカルなパンチャーだ。挑戦者として絶対出てくるはずだ。
その他も様々な試合がありましたが
Sフェザーに限定しました。
ゲルボンタが出てきて、もうSフェザーはしばらく鉄板かとおもいましたが
色んな事情で様変わりするものです。
ベルチェルトは次ジョニゴンなどと言われ
どうしてもメキシカン同士で茶を濁しそうですが
マチャドまでは予想できても、尾川が獲るとはおもわなかった。
次、ゲルボンタと戦うのであれば楽しみです。