マレーシア、クアラルンプール以外の週末のボクシング、プログレイスに受けた印象は、スタイルは違うがランカー時代のジャレット・ハードに似ている。独特の強さを備えており不気味です。
レジス・プログレイスVSファン・ホセ・ベラスコ
インドンゴ戦もそうだが、懐深いボクサーパンチャー相手にたやすくインサイドに潜り込み、自分だけパンチを打ち込み、相手のパンチはボディワークでスイスイかわす。小柄で下半身が強いので振り回さなくてもパンチは強い。
相当運動神経のいいファイターだが、足を使うアウトボクサーではなくべた足で最短距離で相手の懐に入って効率よくダメージを与える。アマでは国内止まりで、エロール・スペンスにも負けているが、プロ向き、プロで伸びた選手とおもう。
未だ、WBSSの優勝候補だとはおもっていないが、独特で強烈な存在感を放つ、化け物候補だ。
この男の接近を阻むことが対策になりそうだ。
インドンゴに対しては左でダウンを奪ってからは再開後2度とも最初の左一発で倒しました。ベラスコに対してはダウンは全部ボディでした。世界戦レベルで4回戦のごとき分かりやすさで倒す能力は異能です。
タイロン・ツォイゲVSロッキー・フィールディング
https://www.youtube.com/watch?v=pWdJWON1TQM
これが実力差ならフィールディングはたいしたファイターといえるが、ツォイゲの弱点が露呈した試合にみえてしまう。小柄なツォイゲ、回転力とラッシュ力で自分が前にでるスタイルですが、一転、重厚なプレスに弱かったんではないかな。
フィールディングは185センチでスーパーミドルでは標準的な体格だがこの体格差が効いた。
同国のカラム・スミスには負けている。
スーパーミドル級のWBSSシーズン1はもうすぐ終わるが、やはり欧州以外、ロシア圏や米国圏にもっと強いのがいそうな気がする・・・
エドゥアルド・エルナンデスVSマーリン・カブレラ
[st-card id=26697 ]最初、ジャック・テポラと戦うのはこの男と勘違いしていました。
エドゥアルド・エルナンデス
エディバルド・オルテガ
ややこしいです。
しかし若干20歳にして拳銃で撃たれブランクを作ったというエドゥアルドの方が間違いなく大型ホープです。
一階級上のスーパーフェザー級です。
26勝23KO
https://www.youtube.com/watch?v=DIivmM5cmX0
ジョニー・ゴンザレス相手に判定まで粘ったカブレラを初回で粉砕しました。スーパーフェザー級ですが、パワー型のファイターです。ミゲル・ベルチェルト戦を目指し、フランシスコ・バルガスと挑戦者決定戦を行いたいとのことです。
テオフィモ・ロペスVSウィリアム・シルバ
[st-card id=13822 ]こちらで紹介したトップランクのホープ。
ベルデホにしか負けていない25勝14KO1敗のシルバに圧勝です。
リオ五輪にホンジェラスから出るも銀メダルをとるソフィアーヌ・オーミアに初戦負け。
アマ170戦150勝、負けはいつも五輪の試合のような議論を呼ぶものばかりだったとありますが、勝っていた内容だったのでしょうか?
こちらもまだ20歳で若く大振りですがパワフルです。
個人的には風貌含め、日本の成松を下したカルロス・バルデラスが好みですがキャリア進んでないようです。