old-school is the only school。日本人にとっての大事なトレーナーと化しているルディ・エルナンデスさんの言葉です。
[st-card id=31176 ]フロリダのキシミーで伊藤雅雪は無敗のクリストファー・ディアスをアップセットで破り、WBOスーパーフェザー級王座を獲得した。日本からやってきた27歳の伊藤は一貫してディアスに打ち勝ち、4ラウンドにはディアスをダウンさせ、満場一致で判定勝利した。
伊藤はジェルボンタ・デービス、ミゲル・ベルチェルト、アルバート・マチャドと並んでこの階級の王者の仲間入りを果たした。数日後にはIBF王者がテビン・ファーマーとビリー・ディブの間で争われます。
ルディ・エルナンデス(伊藤のトレーナー)
「伊藤はもっと強くなります。まだベストではない。世界王者になった事が彼に自信をもたらし、彼をさらに強くさせる。」伊藤雅雪(24勝12KO1敗1分)の注目すべき点は彼にアマチュアの経験がない事です。エルナンデスは伊藤や他のボクサーにも古典的なアプローチで指導しています。
エルナンデス
「オールドスクール(古典的なアプローチ)だけが唯一の指導法だと強く信じています。みんな躍起になってコンビネーションを無数に打つけれど、ワンツーをきちんと打てればいい。」スリムな伊藤は試合を通じて間髪を入れずに無数のコンビネーションを放ち、ディアスを殴り続けました。
エルナンデス
「伊藤は11月に日本で試合をするでしょう。」次の相手は決まってないが、最も有力なコンテンダーは、エフゲニー・チュプラコフです。
That if you put your combinations together because all these other people are working these damn mitts and myriad of combinations - and during the fight they throw 1, 2 punches.
の意味がよくわかりませんでした。
基本に忠実でいいという意味でしょうか。
アマ歴のないボクサーがあれだけ見事な試合をした例は海外では皆無でしょう。それが衝撃なのだ。日本でも軽量級や国内限定では時々生まれますが、尾川や伊藤のように海外で結果を残した例は近年では稀だとおもいます。そういう意味でもアンビリーバブルで歴史的なアップセットでした。
現在最もランクが高いのがチュプラコフです。
怖さはないが、サバイバル戦を確実にクリアし真っ当なキャリアを積んでいる無敗選手です。
多くのアマチュアのバックボーンもありそうです。
徳山と戦ったディミトリー・キリロフを破って台頭してきました。
怖くないけど地味で負けにくいファイトをします。
しかし、あの日の伊藤のボクシングにさらに自信が加わり、磨きがかかれば、克服可能な相手だとおもいます。未だ勝利の余韻に浸っていますが、今後の活躍に目が離せません。
ルックスもいいので、国内外で争奪、人気者になるかもしれません。
伊藤に関わった他の日本人ボクサーにも大いに刺激になったであろう見事な戴冠劇でした。