ロマチェンコへと続く道/伊藤雅雪VSジャメル・ヘリング

日本時間26日日曜日、この日は朝~昼にかけてこの試合、夜は中国で木村と久保と3つも世界戦があるのだな。伊藤とヘリングの展望は既に紹介したが、なかなか素敵な記事をみかけたのでご紹介。その先の展望も視野に入れると、両者、特に伊藤には絶対負けられぬ理由がある。

[st-card id=71386 ]

ソーシャルメディア上ではスーパーフェザー級の対立が激化している。

WBAスーパー王者のゲルボンタ・デービスとIBF王者のテビン・ファーマーは2年前から互いを挑発しあっており、それが激しくなればなるほど統一戦に向けたいいプロモーションとなる。

スーパーフェザー級の統一戦を切望しているファンは今週土曜日に注目してみるべきだ。元五輪代表ジャメル・ヘリングがメインイベントで日本のWBO王者伊藤雅雪に挑戦する。

33歳のヘリングは18戦して2敗しライト級から階級を下げて以来3連勝中。2012年にプロになったが米国海兵隊員としてリング以外のもうひとつの仕事をしており、五輪前には2度イラクに派遣された経歴を持つ。ヘリングは五輪でメダルを獲得できなかった。プロの王者になる見込みは低いかもしれないがもし週末の試合に勝てばそれはテレビ映画のようでもあり、どの道かなりいい話といえる。

伊藤雅雪はなかなか厄介な相手だ。昨年アンダードッグとしてクリストファー・ディアスを破った伊藤には、確かなるパンチと手数、スタミナ、確固たる競争力があった。現在28歳の伊藤はキャリア唯一の敗北から現在9連勝中で今週末の2度目の防衛戦をクリアした暁には大きなチャンスを掴むことになりそうだ。

それらチャンスの一部は我々ファンにも還元される。

WBC王者のミゲル・ベルチェルトがこの試合の勝者に対戦表明をしている。ベルチェルト36勝32KO1敗は2週間前に5度目の防衛をした。彼は伊藤VSヘリングの勝者、またはライト級の絶対王者ワシル・ロマチェンコへの挑戦などについて声明を出している。ベルチェルトはスーパーフェザー級の統一から初めてライト級制覇も視野に入れている。

現在はネットワーク毎にボクシングが分断されているが、ファンはそんなネットワークの垣根を超えて観たいと思う試合をみることができるべきだ。それが将来の期待だ。しかし現状でベストな試合は何なのか、どのネットワークのコンテンツクオリティが高いのか比較することはできる。

ESPNとトップランクの関係からベルチェルトと伊藤VSヘリングの勝者の対決やその先のワシル・ロマチェンコ戦などはその中でもハイクオリティな期待できるコンテンツといえるだろう。

PBCがウェルター級やスーパーウェルター級、DAZNがミドル級、ESPNがライトヘビー級のハイクオリティコンテンツを約束するほど堅牢なものではないかもしれないが、スーパーフェザー級もまたファンを魅了する階級のひとつになっていく可能性がある。

週末の試合はどんな結果になろうとも興味深い。ヘリングが勝てば、彼の個人的物語に色を添えるだけでなくより大きなファイトマネーの試合に進むことを意味する。伊藤が勝てばベルチェルトとの統一戦につながり自身の大きなアピールになる。

ライト級ではワシル・ロマチェンコが完全統一を目指しているが、彼は統一しても階級を上げることなく有意義な対戦相手を待つことになりそうだ。そのうちの一人が今週末のリングの中にいるのかもしれない。

皇帝、キング、ワシル・ロマチェンコVS伊藤雅雪など今はまだ夢の対決だが、ネットワークの縛りを考えると勝ち進めばその試合は実現不可能ではないのだ。経歴としてはかなりの難敵といえそうなヘリングやWBC王者のミゲル・ベルチェルトの牙城は高いが、それを乗り越えれば、夢は手が届くところにある。どんな進化した伊藤雅雪がみれるだろうか。

そして井上尚弥の快進撃により、バンタム級、フェザー級はどうやら伊藤やロマチェンコと同じ、トップランクが率先してリードしていく方針のようだ。書き忘れたがトップランクの新星ドッグボーを連破したエマニュエル・ナバレッテも早速トップランクと契約している。

にほんブログ村 格闘技ブログ ボクシングへ
にほんブログ村


ボクシングランキング

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
What’s your Reaction?
最高
最高
0
いいね
いいね
0
ハハハ
ハハハ
0
うーん
うーん
0
がっかり
がっかり
0
最低
最低
0
おすすめの記事