王者の風格/ゲルボンタ・デービスとホセ・ラミレス

昨日はアクセス的には全く盛り上がらなかったのだが、日本はお祭りとか外出が多かったのかな。日本と世界の違いを感じる一日でしたがマニア的にはかなり濃密な時間でした。ゲルボンタ・デービスもホセ・ラミレスも改めて強かった。王者の王者たる強さでした。昨日の振り返りを少し。

ゲルボンタ・デービスVSリカルド・ヌネス

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https://www.youtube.com/watch?v=C3dHG6FMMqY

初回はヌネスも結構動けていたしハードパンチャーなので楽しみが増したが、2回、デービスは一発でも食ったら危険なヌネスを前に遊びだした。ヌネスのパンチが当たる距離でノシノシ歩きダッキングでパンチをかわしながら押していき、ホールディング間際に左アッパーフックをぶちかます。これをモロに食って効いたヌネスに一気に襲い掛かり同じパンチで試合を決めてしまいました。

この前のホールディングをレフリーが分けているのでこのパンチはヌネスは予想していなかったようで明らかな油断です。なのでもったいなかった。デービスがやや雑だったので違う展開になればチャンスもあったのではと感じましたがデービスの予想外のパンチの角度とその後の詰めの鋭さ、破壊力はすさまじい。テオフィモ・ロペスかゲルボンタ・デービスか、やはりゲルボンタ・デービスだろうと言うくらいパンチ力に魅力があります。

攻撃も防御もすさまじいが、防御は少し横着なところがあるので、デービスを下がらせることができるファイターがいれば穴もあるかもしれない。集中力に問題はあるとおもう。

しかし内山、三浦時代にこんな選手(ゲルボンタ)が台頭していたんだな。当時絡むのは無理な現実がたちはだかっていたが、激突してればどんな試合になったのだろう?ゲルボンタも井上同様に試合毎に強さを増しており、当時はここまでじゃなかった気がするがやはりホセ・ペドラサ戦の頃からヤバかったな。

ダウン寸前でストップは仕方ないがよくヌネスはあのパンチを数発食い倒れなかったな。対戦をアピールしているテビン・ファーマーとは10倍くらいのパワー差がありそうです。

対するファーマーは技巧でベテランのフレノワを完封した形ですが、採点ほどの差はなく会場はブーイングに包まれた。ファーマーの厳しいところはディフェンステクは高いが効果的なオフェンスも出来ておらず、接戦にみえてしまうところ。序盤から判定臭が漂うところ。自慢のディフェンスも後半は疲れ、雑で手数や積極性で負けてるようにみえてしまう。ウィテカーが実はパンチも強いディフェンスの達人だったのとは違い、ファーマーは本当に非力なようだ。ボディしか倒せるパンチがなさそうだ。

デービス
「次はファーマーとやりたいね。金の事はわからないけど関係なくやりたい。SNSで何年も挑発しあってきたんだ。そろそろ決着つけるべきだろ。」

ファーマー
「デービスがいくら挑発してきても試合の実現は難しいだろう。奴のプロモーターは別の方向を向いているようだ。今日のブーイングは気にしない。ファンなど気にせず自分の仕事をやるだけさ。デービス戦も大歓迎だけど足踏みなんてしてられない。なかなか決まらないならミゲル・ベルチェルトでもいいしジャメル・ヘリングでもいい。スーパーフェザー級の統一王者になりたい。デービスがやりたいというなら口だけじゃなく契約書にサインして送って来いよ。」

メイウェザー
「ファーマー?あんなのはニューヨークや東海岸で戦ってるようなファイターさ。デービスは俺のようにラスベガスで戦うPPVスターだよ。デービスは俺みたいに勝ち続けることだな。」

メイウェザーの発言がファーマーの言葉と一致している。プロモーターがやる気なし?
デービスはメイウェザーのように勝算高いビッグマッチを時々挟みつつ、勝ち続ける事を最優先にマッチメイクされていくのかもしれない。まだ24歳だし。

ホセ・ラミレスVSモーリス・フッカー

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スコア上は競っていましたが、地力の差があった試合かもしれない。ラミレスの闘志と執拗なアタックにフッカーは戸惑い面喰ったような試合にみえました。相手がそうならこっちも望むところとフッカーは開き直るように打ち合いに応じ、シャープなパンチを返していましたがラミレスの勢いは止まらない。アグレッシブに手を焼きロープに後退させられるとラミレスの独壇場でした。

フッカーは長身のセンスある黒人ボクサーだが頭の動きがなくダッキング等をしないのでロープに下がると逃げ場を失ってしまう。ラミレスは単純なファイターで応用に乏しいとおもうが、フィジカル、体力があり、身体も大きいので意外と距離のあるアウトボクシングにも対応でき、左ボディが巧い。ラミレスを攻略するには脚とスピード、ボディワークが必要だ。正面からの打ち合いは強い。危ない被弾もするけれど。

最後のラッシュは鋭く速かった。やはり底なしの体力があります。

ラミレス
「初回のあれはダウンじゃないよ。基本に戻ってワンツーでフッカーをロープに下がらせるのが作戦で追い込んだら飛び掛かっていった。何発かフッカーのいいパンチももらったけど額で受けていたから効かなかった。あの程度では効かない。フッカーのベストパンチと言われるものじゃないね。グレートなボクサー同様に自分のスキルに自信を持ってリングに上がった。2冠統一王者になれてとてもハッピーだ。」

フッカー
「初回のダウンはダウンじゃないから冷静にジャブで立て直そうとおもった。ラミレスが俺をロープに詰めた時も冷静に対処した。ちゃんとブロックしてたからね。6ラウンドに集中力を切らせてしまった。一瞬の気の緩みで捕まってしまった。先週2人のボクサーが死んでいて俺は3人目にはなりたくなかった。だからレフリーのストップに不満はない。あの時俺は効いていた。」

当たり前だけど完璧なストップのタイミングでした。
上記2試合とも、レフリーストップのタイミングは完璧でした。
いつもより過敏になっていたのだろう。

予想通り、予想以上に勝者は強かった。
デービスの入れ墨もめちゃくちゃ増えた。

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