河野公平VSデンカオセーン・カオウィチット

ピンで?テレビ東京でゴールデンタイムに放映された試合。
世界戦でダウン奪ったり奪われたりでなかなか面白い河野だからか?
この階級はクソまみれだけど今後視聴率とれるからか?

たぶん後者が大きい。
ニセザイル(猿)を招待しコメント入れるところまで織り込み済み。
テレ東さえ、TBSのゴミあさりか、勝敗まで操作はしない?お抱えのリアルガチ河野勝利の方がおいしいのかもしれませんが。

マニア以外には面白く映ったのかもしれませんが、この両者が王座を争うレベルかというと疑問符がつく実力。
世界ランカーにもっと強そうなのがいますが、亀兄弟が好き勝手利用してきた王座の債務整理といったところ。
まともなランカーがなかなか挑戦できない王座になっておりました。

若い妻と6人の子供がいるというデンカオセーン
たぶんかなりの財産を亀2との2試合で稼いだとおもわれるが、こんな状況ならまだ日本で甘い汁を吸いたい。
家族の前ではみじめな姿を見せたくない。
今回のデンカオセーンはもう全盛期ではないロートル(37歳)ですが豊富なキャリアと本来の実力を発揮した本気モードでした。
白いグローブで戦った時とは違いボディだけでなく顔面にも重そうなパンチを繰り出し、時間稼ぎのクリンチも封印気味に河野を倒しにきていました。

しかししぶとく暫定王座に君臨していたデンカオセーンですが、ピークは過ぎており、スピードは緩慢で、直近の試合も魅せるところは魅せてあとはクリンチ等で凌ぐ、スタミナ不足の危うい試合ばかりでした。

一階級下の元世界王者、ルイス・コンセプションにはなすすべもなく初回で粉砕されています。

対する河野のニックネームは本来タフボーイですがこの試合ではマシンガンと言われてました。
テクニックやセンスはないけどグイグイ突っ込んで手を出す、スタミナと根性のボクシングが特徴の選手。
逆転ノックアウトでタイの若き王者デーパリットを倒し感動の王者になりましたが、初防衛で際どく敗退、以前も何度となく王座にチャレンジしては根性見せるも総合力で足りずみたいな試合を繰り返してきました。

元王者の佐藤洋太に完敗してますし日本ランカーにも負けたりで今回がまさにラストチャンスだったでしょう。

海外ではもうチャンスのないような立場の両者でした。

河野のキャリアを知るがゆえに引退かかったラストチャンスで気持ち入りまくりのど根性ファイトをするのかなとおもいきや
気持ちを抑え、セコンドの指示に忠実に被弾を避け、丁寧なアウトボクシングをしてきました。
やや以外なスタイルでした。

しかし、何かが覚醒しつつある?
技術で完敗であったトマス・ロハス戦の最終回で執念のパンチでビッグダウンを奪った試合以降、河野には抜群のタイミングでカウンターが飛び出て相手を倒すような一撃が加わりました。

王座を奪った感動のデーパリット戦も序盤はイマイチでしたが、距離をとって足を使った4回に突如タイミング抜群のカウンターが出て逆転ノックアウト、微妙差で王座を明け渡したソリス戦でも2ラウンドに鮮やかなカウンターでダウンを奪っています。

今回もキャリア、ボクサーとしての素質で上回るデンカオセーン相手にやや分の悪い技術戦を展開していましたが、突如スーパーカウンターが出て鮮やかなダウンを奪ってしまう。倒れた相手はびっくりというような美しいカウンターです。

4回と8回に目の覚めるような右でタイのロートルをクリーンに倒し、2度目の王座を掴みました。

ラストまではダウンの差があってもポイントはデンカオセーンであったかな。
今後も大きな山場を作らないと判定で負けてしまうような不器用なスタイルであるが
昔のタフボーイとは違う、怖い武器を備えた進化、成長を見せての王座返り咲きでした。

練習で繰り返したパンチが出たと言ってましたが、河野のような決して一流のセンスのないボクサーでも必死に練習をすれば殻が破れるという手本を見せたとおもいます。セコンドの手腕も見事でした。

デンカオのようなボクサーに勝つには強襲して序盤で事故のように倒してしまうか
手数とスタミナで圧倒するしかないとおもっていましたが、自分の予想にない展開での素晴らしい勝利でした。

やっと全力ファイトするまともな選手が王座に着きました。
2号が返上したIBFのタイトルも地道に日本王座を守ってきた木下と王座よりハイレベルな挑戦者決定戦を勝ち抜いたゾラニ・テテでタイトルマッチが行われる模様。WBCは佐藤を破ったシーサケットVS無冠の帝王?クアドロスが決まりそう?

ずっとこういうまともな状況を望んでいました。

河野が掴んだ王座には実力ある刺客がたくさんいます。
そういう本物ボクサーとの緊張感ある試合、防衛を新生倒し屋?河野には期待します。

ニセザイル(猿)には王座に挑戦する実力も資格もありません。
ちゃんと強豪と戦って過程を踏んで来てからまともに相手にすればいい、上から目線の対応で。
無理に違いないですから。

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