ひと昔前のように王者の牙城は高く健闘むなしくという風情を残しているのが、11月28日に迫った世界戦である。
江藤光喜VSカルロス・クアドラス
この試合こそ負けるかもしれない強い相手に挑むという本来の王道といえる試合だ。
井上VSクアドラス
河野VSクアドラス
でも存分に楽しめる、一流の王者といえるのは来日組では彼だけだ。
八重樫と戦うハビエル・メンドーサも強そうだし
木村と戦うペドロ・ゲバラも一定の実力を示してはいるが、まだ王者として信用に足りるレベルではないというのが個人的な評価。
クアドラスだけが、まさに王者でしょといえるレベルだとおもっている。
カルロス・クアドラス
33勝26KO1分
江藤光喜
17勝13KO3敗1分
フライ級でやっていた江藤は173センチと大柄でSフライのクアドラスと比べても体格の利がある。
タイで暫定王座を獲得した快挙、意外性のある江藤は一歩もひかない激しい打ち合いが多く派手でエキサイティングな試合をするが被弾も多い。
よくも悪くもタイ人2番手レベルに勝ったり負けたりの激闘続きで、タイ人より技術のあるクアドラス相手には分が悪いだろう。
日本でなじみのクアドラスは弱い相手は圧倒するが、強いとポイントアウトと2番底を持った万能タイプのボクサーファイター。
世界レベルで特筆すべきパワーはない気がするが、技術で江藤を圧倒的に凌駕するものを持っている。
勝つにはKOしかないだろう江藤の不利は否めないがなかなか太いキャリアを持つ彼の執念に期待したい。
シーサケット戦ではボディが相当辛そうだったクアドラス、狙いはボディだ。
かつて井上尚弥とのスパーリング動画をみたが、江藤は結構やるのだ、いいボクサーだ。