妥協なきエリミネーター/江藤光喜VSジェイビエール・シントロン

WBOスーパーフライ級王座決定戦、井岡VSパリクテが決定したのと並行してエリミネーターが一足早く開催されます。ここでも意外な動きで日本人が出てきました。相手はあのエマニュエル・ロドリゲスの上を行っていたトップランクのプロスペクト。厳しい戦いだがこういうエリートを叩くなら今しかないともいえる。パディ・バーンズのように・・・

日本のスーパーフライ級、江藤光喜は米国のオールスターボクシングと帝拳プロモーションとの共同プロモート契約を結んだ。

フェリックス・ゼバラ(オールスターボクシング)
「帝拳の本田会長と長年協力関係を築いてきました。再び提携できてうれしくおもいます。私たちは江藤を世界戦に連れていきます。」

複数年契約の下、江藤の最初の戦いは5月25日、伊藤雅雪VSジャメル・ヘリングのアンダーカードで、プエルトリコのジェイビエール・シントロンとのエリミネーターが予定されている。

江藤(24勝19KO4敗1分)は2013年にWBA暫定フライ級王座を獲得、ヨドモンコン・ポー・セーンチップにファイトオブジイヤー並の激戦で敗れた。2015年に階級を上げカルロス・クアドラスに挑むもユナニマスで敗北、その後7連勝6KOしている。

対するシントロン(10勝5KO)はプエルトリコを代表して2度五輪に出場したトップアマチュアだ。

フェリックス・ゼバラ
「厳しい試合ですが世界挑戦のためには必要なものです。勝てば世界挑戦に繋がります。ファンにとっては楽しみな試合になるでしょう。」

勝者は6月19日に予定されている井岡一翔VSアストン・パリクテの勝者、新王者に挑戦する資格を得る。

意外な展開ですが、こういう動きをしていかないと世界の扉はなかなかこじ開けられない昨今です。昨年あたりから日本人の海外進出が目立つようになってきました。

複数年契約とのことだが、いきなりの対戦相手が手ごわい。

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ここに書いた、エマニュエル・ロドリゲスを2度破った男です。人気もロドリゲスよりありそうだ。しかし実力は実際どうだろう、ロドリゲスがユースで活躍した後、事故で全身火傷して不調だった頃のライバルだったんじゃないかな。

厳しい見方をすると、江藤は7連勝6KO中といっても相手は格下の雑魚ばかりであり、被弾して危なかしい面もあったようにおもう。クアドラス戦で明らかなように江藤にはノックアウトしか勝ち目はないだろう。技巧、特にディフェンス面で世界トップレベルとは差がある。

タイで暫定王座を獲ってきたような激闘王でもあるので、アップセットに期待はできるが、何か戦略を立てないと厳しい。

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戦略がなかった。初回から当たり前のようにポイントを失い続け、後半ボディで奮闘するも届かず。大差だがクアドラスはボディが相当効いていた。無策にポイントを失い続けるというのが一番まずいパターンだ。

こういう組み合わせの活路はボディだろう。木村VSゾウ・シミン、ロサレスVSパディ・バーンズのように(バーンズは再起戦でも負けた)

比嘉もセットならなおよしだったかな。

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