4階級の壁/井岡一翔VSアストン・パリクテ

明日の井岡VSパリクテについて海外からの(恐らく)最終記事になります。致命的な被弾をしなければ、KOは難しいだろうけど井岡が勝つという予想は変わりません。自身より大きくてパワフルでKO率の高い相手と戦うのは、日本では過保護にやってきた井岡にとっては初めてのケースです。勝っても負けてもTBSを通してこれが本当の世界のボクシングだと伝わればそれでいい、

6月19日水曜日、千葉県の幕張メッセで空位のWBOスーパーフライ級王座決定戦が井岡一翔VSアストン・パリクテの間で行われる。

昨年12月31日、井岡はマカオで同タイトルをドニー・ニエテスと争い、スプリットで敗れた。なのでこのチャンスがいかに重要であるか強く認識している。

井岡
「これは最後のチャンスです。私のキャリアにとって非常に重要な戦いです。」

3人の異なるパートナーと9ラウンドのスパーリングを行った30歳の井岡は語った。

4階級制覇をかけてマカオで敗れた試合に意義を唱えている井岡だが、パリクテ戦はニエテス戦の結果が間違いであることを正当化するチャンスでもある。

レオ・ガメス、ロマン・ゴンザレスに続き、ミニマム級から4階級制覇を達成することを目指している。

井岡
「ニエテスとの戦いは素晴らしい経験でした。とても戦略的な試合で、負けたという感覚はなかった。パリクテのウィークポイントをあげることはできません。フィジカルの強さがそのままパリクテの強みと言えるでしょう。」

28歳のアストン・パリクテは2010年にプロデビュー以来はじめて敗れるまで10連勝、様々な地域タイトルを獲得し、WBO1位の座を手に入れた。昨年9月のドニー・ニエテスとの決定戦は引き分け、その後エリミネーターを獲得し2度目のチャンスを得た。

井岡は歴史をつくるために一度は引退したボクシングに17カ月ぶりで帰ってきた。

井岡
「4階級王者になることが復帰のおおきな理由です。日本のボクシング史上例のない記録であり、その記録を打ち立てたいのです。」

ラスベガスで井岡をトレーニングしているイスマエル・サラスは井岡の能力に感銘を受けている。

サラス
「一翔が12歳の頃から知っています。すでに才能豊かな青年でした。それ以来3階級の世界王者になり、その才能が本物である事が証明されました。スーパーフライ級はホットな階級で井岡はこの階級をさらにエキサイティングにしました。一翔のボクシングは魅力的なのでスパーリングのあとはジムのメンバーみんなの拍手が起きます。今回のキャンプがこれまでで最高だったとおもいます。一翔は今とてもハングリーで試合に集中しています。」

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パリクテの前戦、エリミネーターとなったホセ・マルチネス戦
井岡がマルチネスとやっても2回KOなど出来ないだろう。後半KOか恐らく判定勝ちがいいところ。それくらいの実力者、実力差である。

パリクテの強みは愚直で直線的なパワー、正直な打ち合いにあり、スピードやフットワーク、スキル勝負では後れを取る。フィジカル、パワーという点でとても険しい相手だが、王者と対戦するよりは易しい、ラッキーな世界戦ともいえる。

パリクテの信念であるAゲームとは井岡にどんなに攪乱され、なかなかパンチが当たらずとも、取り乱さずに地に足つけて得意パンチを狙っていく。一発当たれば一気に潰すべく襲い掛かるということだとおもわれる。容易にスタイルを変えない、変えることなどできないだろう。

KOでパリクテ
判定で井岡

になるのではないかな。
スピードやスキルで井岡の一方的な展開となり、ボディなどでストップ勝ちできるなら、井岡はスーパーフライに完全にフィットしたといえるが、まずは内容問わず勝ちさえすればいいといえる試合だ。是非勝って、エストラーダやアンカハス、シーサケットなどのタレントたちと凌ぎを削って欲しい。上には上がまだまだいる。

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コメント一覧
  1. 互角の内容でしたが、少しずつ上を行かれてしまいましたからね…井岡がやりたかった展開をニエテスにやられてしまった試合でした。

    しかし前半持っていったパリクテと後半取り返したニエテスが解りやすくドローで、井岡はフルラウンドほぼ互角にニエテスと渡り合ったのに、僅差の積み重ねでスプリットながら8ポイント差をつけるジャッジもいたくらい大差判定敗けになってしまったのが面白いですね。

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  2. パリクテがニエテスとドローになって井岡がニエテスに負けたのは理解できません
    どう考えても競った試合をしていたのは井岡のほうです
    パリクテは前半はパワーで押してましたが後半は完全にコントロールされていました

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  3. パリクテ選手は、確かにサイズとパンチ力がある選手ですが、その他のスキルは平凡で、そんなに強い選手に見えないですね。
    ニエテス戦のドローもパリクテ選手に、かなり優遇された採点でした。

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  4. アロヨ、ニエテスとか十分強者だと思うのですが…特に今回のパリクテは出来れば回避したいくらい怖い相手だと思います。

    個人的には今日勝ったら「4階級制覇凄い!」よりも「パリクテに勝った!凄い!」ですね。

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    • アロヨさんはWBOのご加護もあり、地域王座だかをかけて同国のカルロス・ブイドラゴを破りなんとかマイナーベルトを保持していますがブイドラゴにもダウンを奪われていました。このあたりが限界かも

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  5. >是非勝って、エストラーダやアンカハス、シーサケットなどのタレントたちと凌ぎを削って欲しい。

    なんとなくですけど、井岡の履歴を見ていると日本人初の4階級制覇が目標であって強者と拳を交わすのが目的とは思えません。今回勝利しても、日本で防衛、そのうち失敗、引退の流れだと思います。

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  6. パリクテ、このサイズでスーパー・フライですか…。

    過去の試合はともかく、昨年のアメリカ(M.アローヨ戦)デビューと
    ニエテス戦はあまり参考にならない気がしますね…。井岡は確かにパワー
    はついていると思いますが、パリクテが当日どれだけ戻してくるのか。
    加えてあのフレーム…。

    当日、井岡はパリクテの正面に立ってはいけませんね。パリクテ、確かに
    パワーはありますが、アングルが少ない。言い換えればパンチはほぼ正面から
    放たれることが多いと思いますので、井岡にはそこをついてもらいたい。

    パリクテに正対されないように、自分の立ち位置に注意しながら左右に動く。
    自分が打ち込むときも出来るだけ、相手に正対しない角度からパンチを打つ
    ようにしたいですね。なおかつ、相手に打つ時間を与えないようここは
    手数で封じる。

    相手が距離を詰めてきたら、まっすぐ後ろには下がらず、横に逃げながら
    捌き、隙があればなるべく視界に入らないような角度から2、3発まとめて
    打つ。
    (*究極的な理想はロマチェンコのうような角度からの強襲と体位の入れ換え)

    あの体格からだと効かないとばかりに1発打ち返してくると思うので、
    そこで「アウェー」を繰り返したいですね。

    井岡のインファイトはあまり見たことはないですが、あのフレームでクリンチ
    されると回を重ねることに体力的にもきつくなってくると思うので、ボディー、
    アッパーを入れたら、ここでも距離はとった方が得策のように思います。

    この繰り返しを続けて、9~10Rくらいからチャンスを伺いたいですね。

    特に注意すべきパンチは左のボディーと右のオーバーハンド。また、左のボディー
    (上ならフック)を打ちつつ(one)、本命の"two" "three"を狙って入ってくること
    も多いので、これも真っ直ぐ下がらないようにしたいですね。

    パリクテ、速いとは言い切れませんが、遅くはない。ジャブも出来るだけ
    もらいたくない。プラス、リーチ。彼のサイズだと「体格」と言った方が
    適切かもしれません。井岡がこれだけ身長差のある相手(自分が低い方)
    と戦うのは、おそらく初めてでは?

    村田ーブラント(1)のブラントのように、どこまでも用意周到に
    動いてもらいたいですね。

    京口はあまり心配はしていませんが、地上波では深夜だそうです。
    TBSには2時間取ってあげて欲しいですな。

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  7. 予想が難しいですね
    パリクテの強打に効かされないまでも、びびって下がってしまえば勝機はないでしょう
    そうならず戦えるか否か

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  8. ただの意見でしかないのでご勘弁を・・・
    私にはパリクテはパワフルだけど上手い選手には見えないだけで
    井岡の相手ではニエテスに次ぐ脅威でしょう。

    どんな結果になるかはわかりません。

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  9. ニエテスでさえあれだけ苦労したのに、井岡がニエテス以上にパンチを当ててポイントを取れると思えない。パンチ力もあまりないのでKOは難しいし、井岡にパンチがないとわかればパリクテはガンガン前に出てくる。それを捌くだけだけで井岡は精一杯だろうね。アローヨ戦は勝てたけど、顔面がボコボコになってたのは井岡の方。パリクテはハードパンチャーなので一発でも貰えば効く。井岡がそれに耐え続ける展開になればもう終わり。あとパリクテの公開練習を見たけどスピードは井岡と互角以上でしたよ。

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  10. ここで敗けたらゴールデン放送はもう無いかもしれない、それでも河野のように続ける選手もいるけど、井岡は引退かな、フライ落としても田中や比嘉とやるかわからないし、
    う〜ん頑張る選手は応援したいのだけれど穴狙いに戻られても実入りだけは良いだけに複雑だ。

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