5/6の井上VSネリと前座のお祭りで日本は大賑わいですが、世界では5/4にカネロVSムンギアがあり、5/18にはタイソン・フューリーVSオレクサンドル・ウシクがあり、直近では今週末にデビン・ヘイニーvsライアン・ガルシアがありますよ。そして6/1にアルツール・ベテルビエフVSドミトリー・ビボルが決まっちゃいました。
ザ・ロシアな対決なので、ボクシングの主流ではないですが、これが今年最大の試合といえるかもしれません。
アルツール・ベテルビエフVSドミトリー・ビボル
ずっと先行するセルゲイ・コバレフとの統一戦を目指しながら、コバレフはカネロさんに敗れB面へと消えていきました。そして彼らの時代がやってきました。
アルツール・ベテルビエフ
現WBC・IBF ・WBO世界ライトヘビー級統一王者
20勝全KO 39歳
パーフェクトレコードの熊人間。カラム・スミスも全く通用しなかった。カネロもこの男の事は口にしない。
ごく普通のオーソドックスだが、誰よりもパンチが硬質で、どんなテクニシャン相手でも距離を潰して打ちのめしてしまう。何がすごいのかわかりにくいが、オーラ、プレス、基礎技術が高く、要はこの階級では突き抜けている。恐怖のオーラがある。
個人的にはロシア人というかチェチェン人なので彼の事が好きです。ロシアとチェチェンの紛争は今のウクライナよりもひどいと考えているから。ほとんど報道もされず、黙殺されてきた。ベテルビエフにはチェチェン人の誇りと怒りを感じるのだ。
ただしもう39歳なので、強くて怖くてパンチも強烈だけど、ビボルよりは遅い。
ドミトリー・ビボル
現WBA世界ライトヘビー級スーパー王者
22勝11KO 33歳
無敵のカネロを破ったのだから彼がP4Pでも異論はない。クルーザーで復活したヒルベルト・ラミレスにも涼しく勝利。
どこにも欠点がない教科書のようなスタイル。軽量級のような動きとスピードをライトヘビー級で体現している。基礎レベルが異様に高いのでポイントゲームに強く、最近は判定勝利ばかりになってきた。
スピード、年齢ではビボルが大きく有利でポイントゲームで負けることはなさそうだが、ベテルビエフの重厚なプレッシャーとパワーに12回我慢できるのかが勝敗のカギ。
こちらもカネロに勝っても傲り高ぶりが一切ない好青年ぶりなので、嫌いになる要素がない。
レイモンド・フォードVSニック・ボール
もあるそうです。
フォードが大物王者であるかどうかが試されます。
ボールはレイ・バルガスに引き分けだけどチャンスに恵まれていますね。DAZN、マッチルームの恩恵かとおもわれます。
その他、色々な試合がありますが
デビン・ヘイニーVSライアン・ガルシア
がもう今週なんですね。
デビン・ヘイニー的なスタイルが幅をきかせてしまうとボクシングがつまらなくなるので、よりエキサイティングなライアン・ガルシアを応援しようとおもっていますが、3-7くらいでライアン・ガルシアが不利でしょう。大変な人気者ですがまだメジャータイトルはなにも獲得していません。タンクにはダメージ与えることもなく完敗しました。
SNSの王子様で井上尚弥に対しても発信していましたが、この試合に向けての減量やトレーニングは出来ているんだろうか?
たぶんヘイニーの方が黙々と練習しているだろう。