サブリエル・マティアスVSジュレミアス・ポンセ 他

本日はボクシングを忘れて行動していましたが、こんな大事な試合がありました。

WBSS優勝、Sライト級を統一したジョシュ・テイラーがちょっと休止、迷走している間にこの階級も動いてきました。プログレイスが王者に復活し、マティアスも王座を掴んだようです。

サブリエル・マティアスVSジュレミアス・ポンセ

サブリエル・マティアス

19勝19KO1敗

全KOのパンチャーですが、マキシム・ダダシェフとのサバイバル、死闘でダダシェフが帰らぬ人となり、その後初黒星を喫してしまいました。しかし粘り強く復活し、ついにダダシェフの分まで悲願を叶えました。

ジュレミアス・ポンセ

30勝20KO無敗

素晴らしい戦績でここまで上り詰めた立派なトップランカーですが、マティアスに比べるとやや相手レベルが緩かったか。序盤は優勢に戦うも、徐々にマティアスのパワーに削られていきました。

マティアスは格下相手だとその強打ばかりが目立ちますが、強打にしてタフで粘り強いので、接近戦の打ち合いに滅法強い。互角かあるいは相手優勢で進んでも、ゴツゴツ打ち合っていくうちに相手がダメージを蓄積、消耗していきます。ダイジェストしかみれていませんが、今回もそんな試合にみえました。ポンセはいいパンチを入れていますが、マティアスは頑丈でパンチが強い。先に限界を迎えたのはポンセの方でした。

マティアスはパワーと耐久力に恵まれたファイターだが、スリックな米国黒人系、打ち合いに持ち込めない相手に苦労しそうです。プエルトリカンなので、打ち合いに特化しすぎで防御が疎かでもあります。それでも強力な王者の一角を占めていくだろう。

タレントという点でSライト級が全階級一番の激戦区だとおもっています。

ジョシュ・テイラーVSテオフィモ・ロペスが決まったようですし、マティアスが戴冠した今、残された大物として、ショージャホン・エルガシェフやシャフラム・ギヤソフ、ダニヤル・イエレウシノフなどの中央アジア勢の世界挑戦がみてみたいです。さらに、評価の高い、ジャロン・エニスはアマではたった一人にしか負けていないのですが、その男がゲイリー・アントワン・ラッセルです。彼もSライトで全勝全KOです。エニスは1勝3敗だったようで、アントワンだけが鬼門だったようです。

日本にも平岡アンディや復帰した井上浩樹などがいますが、このレベルを通過してみないと何もわかりません。

本日のアンダーカードにも注目の試合があり

ジャマル・ジェームズはこの試合を最後に勝って引退だそうです。負けはヨルデニス・ウガスとラジャブ・ブタエフだけ。それでもウェルターの頂を断念せざるをえない、厳しい現実があります。岩佐も試合を前に控え、引退宣言をしました。アフマダリエフとの試合は残念だった。険しい世界です。

小原の世界への希望を止めたクァドラティロ・アブドゥカハロフはVe Shawn Owensという選手に負けました。世界挑戦叶わないでしょう。

エルビス・ロドリゲスVSジョセフ・アドルノは、どちらも世界王者候補のプロスペクトですが、昨今のサバイバルを経て黒星を経験しつぶし合い、MDでロドリゲスが生き残りました。

繰り返すが、このあたりの階級はこのレベルのサバイバルを勝ち上がらないとチャンスも掴めません。
本当の世界王者の道のりの険しさを感じます。

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