
海外記事のテキトー翻訳でもしようかとおもったが、選手コメントはまだのようだし、記者の記事は感想文の域を出ていないので、ならば自分の感想文を・・・
アルツール・ベテルビエフVSエンリコ・コーリン
https://www.youtube.com/watch?v=vXHU5J6zvSg
タイトル奪取を確実にするためにベテルビエフはとても慎重に戦った。GGGほど完全無欠なアマではなかったベテルビエフ、やっぱり相手に比べパワー優位が圧倒的なので、控え目に戦っても12ラウンドも経てば相手はダメージが蓄積する。普通、12ラウンドは死に物狂いで頑張るから勝負は11ラウンド、12ラウンドKOは難しいと言われるが、最後にいつものベテルビエフらしく襲い掛かってきっちり倒した。
コバレフと双璧をなすパワー
技術的にはコバレフ
耐久力はベテルビエフ
スピードはビボル
そんな印象で、ライバルもまた強いので、彼だけがとびぬけて強いLヘビー級王者ではないかもしれない。
あれっ?これじゃロシア王座決定戦だ。
コーリンはベテルビエフの別の姿を見せたという意味で功労者である。
ホセ・カルロス・ラミレスVSマイク・リード
いつものラミレスのボクシングだが、いつもより地元人気に押され気合が入って猛チャージしてきた。そんなラミレスの闘志に対し、リードは甘く見すぎていたようにおもう。メイウェザーであったらロープ際で亀ガードしていても上下とも完璧にブロックするが、リードはそこまで達者ではなかった。
ラミレスのボクシングはザ・メキシカンスタイルでボディを交えたコンビネーションが上手く力強い。身長、リーチがあり、長い射程からのロングフックがストレートのように打ち抜かれるからファイターといっても距離がある。そして、米国代表トップアマであるように、Sバンタムのレイ・バルガスもそうだけど、大振りな割にはスピードも回転力もかなりあるんだよな、序盤は特に。
肉体も精神力も強そうで、リナレス、マイキーと比較しうるいいボクサーの登場といえるのではないか?グラナドスより強いとおもうので、アミール・イマムに勝って王者になるのではないか?
試合が面白い、王者になって欲しいボクサーだ。
リードは、スリックな黒人が負けるひとつのパターンを示してしまった。
ベテルビエフといいラミレスといいあごひげの夜であった。
ダニエル・ジェイコブスVSルイス・アリアス
https://www.youtube.com/watch?v=Of3jjCg5_1A
やはりアリアスのトレーナー、JDジャクソンは当日185ポンド近く(クルーザー)あったジェイコブスにクレーム。アリアスは170ポンドくらいであったそうだ。ジェイコブスが大きくてアリアスらしいボクシングをさせてもらえなかった。
元々、ジェイコブスもピーター・クイリンも当日体重、体格を最大利用する大柄なミドル級といえる。だから同体格のピログ(まだいうか!)だと体格プレスが通じなくなるんだろう。ジェイコブス、安定王者の部類だろうが、今までもこれからもそれは小人狩り限定になりそうだ。
ジョシュ・テイラーVSミゲル・バスケス
https://www.youtube.com/watch?v=j75sXQJyMjg
超敵地なのでバスケスがいつもよりオフェンシブに戦ったのかもしれないが、もうバスケスが防衛を重ねていた時代とは違うのだろう。ロンドン組トップアマの方が技術もパワーも普通に上なんだろう。まだ30歳のバスケスだが、時代と階級が悪かった。あごひげを蓄えていればひょっとして・・・
テイラーはスコットランドの選手なので、リッキー・バーンズ化が懸念されるが、バーンズよりは天才の煌きがあります。
ジャレル・ミラーVSマリウス・ワフ
チラ見しかしていない。デブと巨人の鈍重試合に写ったが、ドーピングばかりのルイス・オルティスを除くと、米国No2のヘビー級がこのミラーである。試合は退屈だが結果は出しており、ワイルダーやジョシュアに比べても20キロも重い。その未知なる部分の不確定要素だけがミラーのチャンスだ。強く見えないけど強い選手は重量級には多い。見た目だけだと長いストレートでぶっ倒されるイメージしかわかない。
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その他、予想上位が順当に勝ち上がった週末だったとおもうけど
きれいなボクシングのアレックス・サウセドが印象的でした。どんなアマだったんだろう?
試合を観れませんでしたが、アレクサンダー・ベスプーチンも20戦無敗の相手にKO勝ちしたようです。映像があがったら確認したいです。
前日に岩佐と戦う予定だったルイス・ロサが負けました。相手も強い米国黒人でしたが。