再浮上を狙う実力者のセペダに、勢いのある新鋭という組み合わせでしたが、大きな差がつきました。
120-108
120-108
119-109
大差でヒッチンズの勝利。
セペダは王者の元ホセ・ラミレスやレジス・プログレイスにあと少しまで迫った実力者です。敗北は全て世界王者、「世界王座に届かない男として終わりたくなかった。ヒッチンズの実力や評判は知っているが彼に勝てばトップ戦線にすぐ再浮上できるから引き受けた」と言ってました。
対するヒッチンズはかなりの自信家で、現王者のテオフィモ・ロペスに簡単に勝てると豪語していました。
スピード差が顕著でセペダが何も出来ません。
しかしセペダに悪い展開としてはこれは予想できることでした。ヒッチンズというのはシャクール系に連なる、難解でスピードのあるプロスペクトです。
ヒッチンズはアマの実力者で、アメリカではジャロン・エニスやゲイリー・アントワン・ラッセル(勝ったこともある)に阻まれましたが、両親の祖国ハイチ代表としてリオ五輪に出場、しかしそこでもゲイリー・アントワン・ラッセルに敗れてしまいました。
アマでもプロでも、ゲイリー・アントワン・ラッセルが壁となっていくのかもしれません。
そのスタイルは
めちゃくちゃオーソドックスの正統派で文句のつけようがない。何か特徴的で、強み、欠点がはっきりしたスタイルではなく、いわゆる教科書のようでいて、反応速度が異常に速いです。
シャクールなどともいいスパーリングをしているようです。
そんなにじっくり観てませんが、かつて井上尚弥のデビュー時あたりに感じた、何の注文もない、キビキビして素晴らしい、しかし対戦レベルが上がってどうなのよ、という疑問をどんどん払拭していったのと同じで、ヒッチンズのファイトに何も言えることはありません。
正直に速くて巧いです。
強いていえば、圧倒できるのにKOが少ないのでパワーパンチャーではない
といったところか
リチャードソン・ヒッチンズ
今すぐにでも王者になれるでしょう。