デビン・ヘイニーVSライアン・ガルシア他

やはり、奇行が目立ったライアン・ガルシアは予想通りやらかしましたが、何でもアリの本場では試合は開催されます。

しかし世の中は非情なもので、結果がどうなるかはわかりません。神は善に見方しません。清く正しく準備してきたヘイニーの勤勉なファイトが結果をもたらすのか、無軌道なライアン・ガルシアのパワーヒットがあるのか・・・

ライアン・ガルシアというのはSNSのスターだがそれはハンサムだからだけ。中身はないが大人気者、これが現実。

ライアン・ガルシアはSNSで大人気だから、以前から「タイトル、ベルトなんて価値がない。もっと稼げる」と言ってたので、これの布石だったのかな。

123456789101112R
ヘイニー
9
10
10
10
10
9
8
10
10
8
8
10
112
ライアン
10
9
9
9
9
10
9
9
9
10
10
9
112

まともな試合になるかどうかもわかりません。
リングイン、たしかにライアン・ガルシア、太くみえます。

1R
ライアンがプレスをかける
速い左フックがヘイニーに当たりヘイニーがふらつく
ヘイニーがジャブを突いて立て直す

2R
初回に一発当たったのでライアンは狙いすぎになってきたか。

3R
ヘイニーのローブローにライアンいらつき、その後ヘイニーの左フックを受けて大きくよろめく。もう策がなくなってきたか。

4R
互いに警戒心が強くすぐクリンチになりがち。ライアンは強打からの連打以外選択肢がなくなってきた感じ。

5R
スタミナはヘイニーの方があり、ライアンは一発以外厳しくなってきた。
ヘイニーもヘイニーらしく、とても慎重で、ちょっと打ってはクリンチ。

6R
ヘイニーペースなので、あまり当たってないけどライアンがラッシュをする
展開としてはタンク戦とそっくり。

ライアンとしてはラッシュで見栄えよくしてそのまま押し切りたい。
ヘイニーは減量失敗したライアンのボディを狙っている。

7R
ライアンとしては当たらなくても威圧して手を出したほうがいい
その中でライアンの右があたりヘイニーダウン

ライアンが仕留めにいったところで反則があり減点

もうライアンがラッシュしたら終わりそう。

ヘイニーが倒れてもレフリーはダウンをとらない。

パワー優位なライアンはイケイケでラッシュした方がいい。

8R
ライアンはもう威圧して手を出せば倒せるだろう。
ヘイニーは効いているがまだ闘志は衰えていない。

一発の威力が違うが、ヘイニーが復調してきた。

9R
ライアンがラッシュするとヘイニーはタジタジになるのだがチャンスの次の回は大人しくなってしまう。

クリンチばかりになってしまうライアン
KO寸前のダウンを奪ったが、判定では勝てないだろう。

ライアンは後ろを向いて、背中を打たせている。

10R

ライアンが勝つにはKOかダウンが必要で
どれだけラッシュできるかだろう。

ヘイニーは生き残るために必死

ライアンがラッシュをしかけるとヘイニーがダウン。
ライアンのスピードとパワーにヘイニーは耐えられないが、ライアンの勢いは限定的。

攻撃的になればヘイニーは倒れる。
ライアンの左フックでヘイニーは再びダウン寸前。

それでもライアンは仕留めきれない。

11R

スピード、パワー、サイズライアンが優位で倒しそうだがポイントはまだヘイニーか

ヘイニーが仕掛けるとライアンは背中を向けてクリンチする。
これは反則だろう。

ヘイニーは愚直に諦めない。

ライアンはKOが必要だろう。

左フック炸裂でヘイニーダウン
かなり決定的なダウンとおもわれる。

それでも立って諦めないヘイニー。

ライアンの狙い通り、増量でパワー差が顕著。

LAST

やはり現実は非情だ。
まだヘイニーが負けたわけではないが

ライアンが勝てているのは明らかに増量パワーだ。
スピードとキレはそのままに、フィジカルとパンチングパワーだけ増している。

ドーピングパワーのような状態。
ディフェンスは背中で受けるかクリンチ

それでもこの回をヘイニーがとればわからない。

最後はライアンがふざけるが、採点は微妙だ。

ライアンが勝っても王座は空位だが
こんな試合がまかり通っていいのかな

112-112
114-110
115-109

ライアン・ガルシア

人気があれば全部許される。

超高速の左フック、増量版
これだけにヘイニーはやられたようにおもう。

アーノルド・バルボサVSシーン・マコーム

無敗プロスペクトのバルボサのステップアップ試合で、もう世界挑戦していいくらいのキャリアだが、ここでつまづいた。マコームはトップアマ出身のアイリッシュ。長身サウスポーからの技巧にバルボサが空回り。マコーム勝利かとおもわれたが判定は2-1でバルボサ。マコームの勝ちだろう。

バルボサはあまりにオーソドックスで幅がなく、マコームはアマチュアスタイルで非力。
それでもマコームが捌ききり、テクニックで完勝したように見えたが、地元判定炸裂。

ジョン・ラミレスVSデビッド・ヒメネス

ラミレス(スクラッピー)は無敗のSフライ級、井岡に対する指名挑戦者だが、井岡はスルー。ヒメネスはコスタリカの選手だが、負けはアーテム・ダラキアンだけ。ラミレスは次の王者と言えるのか?井岡や田中の対戦候補でちょっと人気のアメリカン。
ヒメネスはかなりガチャガチャなハードクリンチャーでやりにくい。上手いのはラミレスだがヒメネスのガチャガチャファイトに巻き込まれている。

地元人気者のラミレスが支持されるかもしれないが、ヒメネスの勝利でいい内容。ガチャガチャを完全に持て余している。
なんかタイトルがかかっているのか12回戦だが、ジャッジはラミレスに勝たせたいだろうがヒメネス勝利を動かせない内容だ。

ヒメネスはガチャガチャ肉体をぶつけて下からボディやアッパーを乱れ打ちしてくる雑なファイターだが、やりにくいったらありゃしない。
井上尚弥や中谷潤人のような正確無比な接近戦でないと跳ね返せないしぶとさがあった。

チャールズ・コンウェルVSナサニエル・ガリモア

コンウェルが無敗のまま、ガリモアをストップしそうなほど精力的だが、一発のあるガリモアは耐える。
6回、一方的なのに耐え続けるガリモアをレフリーが止める。
コンウェルは誰に対しても勝負になる実力者だが、小さくて、打ちまくってもガリモアが耐える。そのあたりが壁。しかしそろそろ世界挑戦してもいいだろう。パトリック・デイを追悼するトランクスを履いていました。

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コメント一覧
  1. メインのせいで、前座のバルボサVSマコームがかき消されてしまったけど、あれ地元判定でしょう。マコーム気の毒。

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  2. ガルシアは自身の勝利に賭けて1000万ドル稼いだと。
    体重超過の罰金なんて痛くも痒くもない

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  3. 結局ネリもそうだが

    相手が怖い
    体重超過や薬物に頼らないと勝てない

    という弱虫メンタルなんだよ。

    だから酒も毎日飲んでたそうだ。

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  4. ガルシアが計量をクリアしていても結果は変わらないのではという試合内容だった。
    踏み込み、回転力がありハンドスピードが速い相手はモロにヘイニーが苦手なタイプ。
    ガードが低く見切りに頼るところがある割にガルシアの左フックが見えていないのは致命的だった。

    金を貰って試合を受けた以上、ヘイニーはこの負けを受け入れなければならない。

    7
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  5. ライアン・ガルシアはタンク戦でもやぶれかぶれの連打をしている時だけ勢いがあり、相手も手こずりますが、中間距離ではいつも劣勢です。

    背中ディフェンスを発明してよかったですね。また使うのかな。

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  6. 井上尚弥は何を言われようがいくら積まれようがこんな所には行かないことですな

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    • ファンは井上に異常にそういうことを求めるけど
      フェザーには数人対戦候補のアメリカンボクサーがいるから
      向こうに行って戦うことになると思うよ

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      • 異常にって言うけど、計量クリアは当たり前のルールでは?
        それを破るなら階級制は意味がなくなる。みんなヘビー級でやってくれ。

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  7. ライアンとバルボサには勝たせたいジャッジが作用しましたが
    ラミレスには作用しませんでした。黒人だからか。

    私の採点は管理人さんと同じ112-112でした。
    ダウン3度のインパクトはあったが、その他は全部ヘイニーにみえました。

    2
    2
  8. ライアンの作戦勝ちってことですよ。

    現代ボクシングルールの裏ルールまで活用しての作戦勝ち。これくらいなら試合が実現するという読み通りに試合が実現し、勝った。

    このような事案をなくしたいと、ボクシングオーナーたちが本気で考えない限り、無くならない。

    これで再戦が組まれれば、もっと売れるだろうし、ビジネスとしてはベターかもしれない。

    井上ネリだって、山中ネリがなければ、ビッグマネーファイトにはならなかったでしょうし。

    これからの時代、みんなは何を望むんでしょう。

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    0
  9. ライアン・ガルシアは違う意味でのモンスターになってしまいましたね

    SNSの王様であり、実績はそこそこなのにファイトマネーは莫大。
    金だけ考えれば、そりゃ本人が言ったようにベルトなんて邪魔なだけだよね

    もちろん彼の左フックが素晴らしいのは事実で、ヘイニーも懸念された通りの負け方ではあったけど、明らかに体重超過の恩恵はあった。ガルシアは目に見えて分厚くて圧力が違いすぎた。

    でも体重超過の話題はすぐに消え、ライアンはマイク・タイソンやパッキャオからも祝福されまるで頂点に立ったかのよう。
    罰金なんて端金なんだし、ガルシアにとって契約体重を守る理由は全く無い。スターだから勝てば何でもいい。

    そういうボクサーになってしまった

    ともあれ、あれだけヤク中みたいな精神状態を匂わせておいて、リングでは冷静そのもので完璧なヘイニー攻略プランを実行してみせたのは驚きましたね。
    あとあの背中を向けるガード方法…あんなんで反則にならないんだったら、彼が新しい戦法を開発したと言えますね笑
    攻めようがないもん

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    • もともとタンク以外には負けてないですし、左フックは本物ですね。

      防御のしかたについては、リゴンドーがめちゃくちゃ低く防御してたのとか、謎なのは過去にもありますね。

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  10. 堤VS穴口みたいに、ダウン以外は全部ヘイニーといえそうなラウンドでしたが3回ダウン。レフリーが助けなければTKO負けというくらいヘイニーはライアンがラッシュすると対応できませんでした。それでも114-110、115-109、ライアンに勝たせたかったんでしょうね。

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  11. なんか変な試合でしたね。
    ヘイニーは全階級屈しのディフェンスマスターですが、ボコスカ被弾して倒れるし
    ライアンは追い込まれるとダッキングから背中を向けるばかりでひどい守り方だし

    ライアンがガンガンラッシュするだけでヘイニーは守勢になり吹っ飛ばされるのに、ライアンはたまにしかまとめ打ちしないし

    レベルが低い試合にみえてしまった。
    ライアンの左フックだけはスピードもタイミングも威力もすごかったけど。

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  12. なんかボクシングの分岐点となるような試合でしたね。

    このまま

    ライアン・ガルシア、カッコいい
    デビン・ヘイニーざまぁ

    みたいなムードで、ライアンが好き放題に振る舞うのを容認するのか

    やらかしたことも態度もひどいのでライアン・ガルシアは処分となるのか
    金になるから、打倒アイドルで、ヘイニーの仇と黒人ボクサーがライアンに挑んでいくのか

    山中もおんなじですが

    山中は負け
    ネリは勝ち

    という記録は変えられませんから

    どんなにライアン・ガルシアを糾弾したところで、一定の支持者がいて、議論しても埒があかないでしょう。

    ボクシング、終わった。

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  13. いつも更新を楽しみにしています

    この試合で評価を上げたのは、タンクだけな気が
    ヘイニーもガルシア人気にあやかりたかったのだろうけど、経緯も含めて色々とドン引きな試合
    事故が起きてからでは遅いと思います、儲かれば良いのか…儲かってなさそうなコメントありますね

    ガルシア、ヘイニーどちらも今後が心配になる試合でした

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  14. やっぱり色んな意見があって

    ライアン最高
    犯した罪は無視
    やったもん勝ち
    体重超過しなくても勝てた

    みたいな事を言う人が多いし
    ライアン関係者は喜んでいるようだし

    もう救いようがないな

    5
    3
  15. スレイマンによれば、王座は空位にならずヘイニーのままのようです。

    チケットがあまり売れてなかったようですし、結果論ですがリザーバーのバルボサとやっておけばよかったですね。
    ヘイニーは壊れてなければいいですが…。

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  16. 堤もこれぐらい図太くなった方が
    選手としてやって生きやすいんじゃないんだろうか

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  17. 堤とモレノみたいな結果でしたね。
    体重超過したものが、当日もやっぱりデカくてパワー勝ち。
    ペナルティーはつくでしょうが、勝敗はちゃんとつく。

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  18. 試合時の体重差はどのくらいあったのでしょうか?お互いが認めたルールとはいえ、ヘイニーが気の毒です。

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    • プログレイスの時はヘイニーの体重は165Lb 
      今回は一日前軽量だったので、165までは戻せてないだろうけど。

      0
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    • 何キロ戻したかではなく
      リミットオーバーしたのが問題なのです。

      体力温存のために厳しい減量をやめたので、当日の体重でどっちが重かろうが関係ありません。
      観た感じ、当日もライアンの方が大きかったですが。

      ジェイミー・マクドネルは、1日で10キロ近く減量し軽量をパスしました。
      試合当日はウェルター級超だったそうです。

      しかしコンディションは最悪で、井上に瞬殺されました。

      7
      2
  19. 減量放棄でウェルター超のフィジカルを作り、特技の左フックとスピーど頼り。守りは背中向け。

    これはライアン君が言うように、確信犯的にわざとやった体重超過だな。ライト級だったのにSライトの体重も守らない。

    選手だけじゃなく、トレーナーも問われるべきでしょう。

    ヘイニーに勝つために手段を選ばない。

    ネリもこれがやりたいんだろうな。本当は。

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  20. 一定以上のパワーとスピードがあるとヘイニーのディフェンスは通用しなかったですね。ライアンがラッシュすると吹っ飛ばされる。これは完全に階級違う試合だ。

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  21. 山中が負けた時と同じ味でした。
    普通に戦ってる分にはヘイニーかなという感じでしたが、ライアンがラッシュするともうヘイニーはヘロヘロでダウンする感じで、ライアンはもっと圧倒できたとおもいます。

    けれどそれは減量放棄で得たモノでした。

    体重だけじゃなく薬物もちゃんと調べて欲しい。

    金になればなんでもアリですな。

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  22. 背中ディフェンスは前戦から始めた謎技ですね

    それにしてもこの左フックを2Rで見切ってカウンター決めたデービスって凄いな
    ヘイニーは1Rで効かされておかしくなったか?
    ライアンは普通に仕上げてきても勝てたんじゃないかと思うと惜しい

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    • >ライアンは普通に仕上げてきても勝てたんじゃないか

      結局超過して勝ち方がいいとこういうこと言う輩が出てくるんですよね
      客がこんなんだから超過しても平気でいられるんですよ

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  23. ヘイニー気の毒
    なんかかわいそうなお猿さんにみえてしまった。

    しかしガルシアはこれでボクシング最後ですかね。
    ラリッてMMAでも行くんですかね。

    金は稼ぐでしょう

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  24. ライアンが勝ちよったwwww
    ヘイニー嫌いだったので、超ハッピーですwww

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      • これでビル・ヘイニーの戯言を聞く機会も減るだろうし、白人には絶対に負けないと言いきった差別主義者がノックダウンされたので、ハッピーやで!

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  25. なんかガルシアは試合中軽くラリってたような気が…。
    あんなに背中を見せるもんですかね?気怠そうな顔つきも変ですし。

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